シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

神戸映画資料館

2011年09月23日 | 映画
新長田駅近くにある神戸映画資料館で、相米慎二監督没後10年の記念上映で「ラブホテル」が上映されていたので訪れてみた。
新長田と言えば、駅横の広場に「鉄人28号」の巨大モニュメントが有ることでも知られている。
到着後先ずはそちらに向かう。
想像以上の大きさでこれを見ることが出来ただけで遠路(各停で1時間15分ほどかかった)来たかいがあったと思った。

鉄人28号モニュメント

新長田は商店街を歩いていると、沖縄の物産館のようなショッピング・ゾーンがあるかと思えば、何の関係か三国志ミュージアムなどもある面白い街だ。
駅近くのビル1回に「ファッションセンターしまむら」があったので、おもわず入ってしまい売り場をチェックしている自分がいた。
どうもまだ会社務めから完全に抜けれていないようだ。

神戸映画資料館

昼食を済ませてアスク1番館2Fにある「神戸映画資料館」に向かう。
入口に年代物の映写機が展示されていて、ロビーは喫茶ルーム兼用となっている。
会員も含めた映画ファンの雑談の場だ。
壁面は「キネマ旬報」やら「シナリオ」などの雑誌がずらっと並んでいる。
コーヒーを飲みながら背表紙を眺めていると、シナリオ誌に「総長賭博」の特集号をみつけたのでそれを流し読みする。

入口に展示されている映写機

館内は38席で、さながら試写室といった感じ。
通常はスクリーンの後ろと壁面にあるスピーカーがスクリーンの前に並んでいた。

館内スクリーン

映写室を見ると16mmから35mmまでの各種映写機が数台並んでいた。
会員だけが利用できる資料室もあるのだが、係の方に資料として何があるのか聞いてみたら書籍類とのことだった。
国立のフィルムセンターのミニチュア版ではない別な雰囲気を持った場所だった。

相米作品は「セーラー服と機関銃」「魚影の群れ」「台風クラブ」「お引超し」「夏の庭」「風花」と、全13作の内の約半分を見ていたが、「ラブホテル」はテレビ放映されることはなかったので今回見てみようとなった。
映画は相米慎二監督唯一のロマンポルノ映画で、1985年度作品だからかれこれ四半世紀前の作品だ。
少々ダレルところはあったけれど、さして古臭さを感じることもなく、ポルノ化するのに苦労しているなあと変な関心をしながら懐かしさを感じながら見ていた。
何せ僕はロマンポルノ誕生時は学生時代で、まさにドンピシャ世代なのだ。
もっともこの「ラブホテル」はそれよりずっと後の作品で、だから未見となっていたのだ。
観客は10名足らずで、よく運営出来ていると思った。
ラストシーンはいい。
立ち去る名美の横を村木の妻、「赤い靴」を口ずさむ良子が通り過ぎる。
そして二人は振り返り目と目を合わせ別れて行く。
桜吹雪が舞い散り、子供たちが階段を駆け上がっていく…。
いいなあ…映画的だなあ…。
(映画の詳細はこちらでフィルムセンター)
大阪にはこんな場所がないなあ。
コメント (2)
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未来を生きる君たちへ

2011年09月15日 | 映画

難波橋(なにわばし)


定期検査の日。
出かけたついでに映画館に足を運ぶ。
12:40の「未来を生きる君たちへ」には時間が有るので、北浜で降りて少し(いや、かなりかな?)歩くことにした。
地下道を上がると難波橋に出る。
通称ライオン橋と呼ばれるこの橋は、数ある大阪の橋の中でも僕が一番好きな橋だ。
鎮座するライオンは風雪に耐え風格が出て来て、僕には三越のライオンより威厳が有るように思える。
中之島をブラリと散策してみるが残暑が厳しい。
日差しがきつく、信号待ちの時などは細く伸びた信号機の影にさえ無意識のうちに入ってしまう。

梅新の交差点を過ぎて地下街に入ると涼しさが心地よかった。

梅新交差点

途中、テアトル梅田に立ち寄って、次回作のチェックとチラシを収集した。
昼食には中途半端な時間になってしまったので、コンビニにでも寄っておにぎりで済まそうかと思ったが、マクドナルドの100円マックが目にとまった。
"こんぶおにぎり"だと105円、"焼きたらこ”だと120円くらいするから、ここはやはり100円バーガーの方が値ごろ感ありだなと、昼食はハンバーガー1個になった。
年金生活者はこのささいな差が気になってしまうのだ。
シネリーブルのロビーでそのバーガーをかじってから本篇を見たのだが、正直な第一印象は「映画は面白いのに、気持ちはわかるが、この邦題はアカンやろ」だった。
(詳細は http://www.d3.dion.ne.jp/~masaji.s/ で)
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ひさしぶりぃ~!

2011年09月13日 | 映画
チビ達が帰ってきていたために途絶えていた映画鑑賞に久しぶりに出かけた。
かれこれ1カ月は繁華街からおさらば状態だった。

さて何をと上映中の映画をあさってみて「エッセンシャル・キリング」に決定。
上映期間もだいぶ過ぎていて14:40からの1回上映となっていた。
せっかくなのでもう1本と思ったが、上映時間が都合よく合うものがなくて大阪ステーション・シネマで初回の「神様のカルテ」を見る。

長い間、映画館に足を運んでいなかったので未収拾の映画チラシがたくさんあった。
2本目の前、昼食として近くの「がんこ寿司」で造り定食を食べながら(飲みながら)収集したチラシを整理する。
店内はマニュアル通りとは言え、けたたましい店員・アルバイトの叫び声が飛び交っている。
これもマニュアルなのか、ビールを飲んでいる私に「食後に180円でコーヒーがありますがいかがですか?」と聞いてくる。
「美味しい肴がありますが、いかがですか?」なら分かるけれどもね…。

衛星都市の人混みはしれている。
梅田界隈は大勢の人であふれかえっていた。
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先生、小さなコウモリが窓にとまっています!

2011年09月10日 | グルメ・他
「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」という小林朋道氏の本があったけれど、先日我が家二階の網戸にコウモリが止まっていた。
動物の嫌いな家人が叫び声をあげて「窓にコウモリがいるう!」。
何かの見間違いだろうと言いながら見にゆくと子供のコウモリだった。
これは帰省していた娘の双子の子供たち(孫達)に見せておく必要があると、とっ捕まえてみせてあげた。
弱っていたのか、昼の明るさのためか動きが鈍いコウモリを恐る恐る見たり、少し触ってみたりしていた。
まだ2歳になったばかりで片言しかしゃべれないのだが、教えた「コ・ウ・モ・リ」をたどたどしく連発していた。
前足を持って「コウモリはね…」と広げると黒い翼が大きく広がった。
それを見て「うわぁー!、うわぁー!」と驚きの声をあげた。
放した後で、「コウモリはどんなだった?」と聞くと、二人とも大きく両手を広げて「わぁー!」と叫ぶ。
彼らにとっては、小さな塊と思えたコウモリが翼を広げた時の拡大がとても印象に残ったのだろう。
双子の兄のYは怖がっていたが、弟のKはコウモリのレーダーである耳を面白がって引っ張っていた。
その彼等が3週間と少しの滞在を終えて帰って行った。
やっと時間が自由になって解放感がやってきたが、毎日聞こえていた叫び声が聞こえなくなった寂しさと、彼らの笑顔が見えない寂しさも沸き起こる。
孫は「来て嬉し、帰って嬉し」とはよく言ったものだ。

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