シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

室生寺

2010年05月15日 | グルメ・他
久方ぶりの撮影会で奈良の室生寺に仲間3人で出かけた。
石楠花(しゃくなげ)の季節も過ぎ、ゴールデンウィークも終わったので人出はあまりない。
近鉄の室生口大野駅からは7Kmの距離であるのでバス停に行くと、1時間に1本で次のバスには30分以上もあるのでタクシー乗り場へ。
運転手さんに聞くと2,280円で行けるそうだ。
420円のバス代と比較して、待つことを思えばとタクシーに乗る。
運転手さんは客の少なさもあって観光タクシーのごとく途中で停車して観光案内をしてくれる。
そのため言っていた2,280円を超過しそうになり「あかん、オーバーしそうや。メーター倒しとこ」と言ってメーターを2,280円で倒してくれた。

室生寺と言えば五重塔であるが、行ってみると話に聞く通り本当に小さな塔である。
金堂内陣では御本尊の御開帳がなされていた。
御本尊の釈迦如来を中心に薬師如来、地蔵菩薩、文殊菩薩、十一面観音の各像が並んでいて前には十二神将像が並んでいた。
奥には大日如来ともう一体あった。
平安初期の作らしいが、この時代の特徴なのか全体的にふっくらしていて、納衣などはシンプルな造りであったが、一木造りの重厚感があってなかなかの迫力であった。
薬師如来がトレードマークの薬壺を持っていなかったのはどうしたことだろう?

昼食は土門拳も逗留したという太鼓橋のたもとにある橋本屋でとる。
インターネットで見ても食事処はここしかないような記事が多いがそんなことはなくて散策すれば何軒かあった。
くだんの橋本屋はそれが売りなのか土門拳の写真を飾っていたが、トイレに行く廊下には円地文子、瀬戸内晴美さんの師弟コンビの色紙もあって、文化人もたびたび訪れていたらしい。
もっとも、室生寺にお参りするにはこの店(宿)の前を通るしかなく、そのこともあったのだと思う。
料理は山菜料理で上、中、下と3種類。
ベースが2,000円(税込2,100円)その上が2,500円(2,625円)、さらに3,000円(3,150円)となる。
何が違うのかと聞くと、中は(そんな無粋な区別ではなく忘れてしまったが、ちゃんとネーミングされていた)ベースに胡麻豆腐と木の芽あえが付き、上はさらにあまごの甘露煮が付くという。
あまごが食べたくて上にした(たしか、上はしゃくなげというネーミングだった)。
ところでこの値段格差を考えると、胡麻豆腐と木の芽あえは500円ということになるので、1品あたり250円となり「まあ、そんなものかな」という印象。
理屈からいくとあまごが500円と言うことになるのだが、注目すべきは木の芽あえがなくなっていることである。
だとすれば計算上あまごは750円ということになる。
「う~ん…」

帰りはバスにして大野寺で途中下車。
対岸の岸壁に彫られた磨崖仏を見学する。
ポカポカ陽気に宇陀川のせせらぎが心地よく何とも言えぬ極楽気分である。
だけどその昔は女性たちが自らの足だけで遠くからお参りに来たのだとおもうと、其の一途な願いと、そうまでしても仏にすがった人々のことおもうと胸に迫りくるものがあった。
最近はそのような想像が巨大化して、その結果その世界に入り込んでしまって涙もろくなった私である。
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「てぃだかんかん」なので「月に囚われた男」を観にゆく。

2010年05月08日 | 映画
週末は天気がよかったので映画館のはしご。
ゴールデンウィークは東京に行っていたので久方ぶりの映画鑑賞となった。
先ずはブルク7で「てぃだかんかん」を観る。
李監督で松雪泰子さんときたから、あの「フラガール」を連想したが、あちらは李は李でも李相日監督で、こちらは李闘士男監督。
「フラガール」とは月とスッポンの出来だった。
もちろん月は「フラガール」の方である。
11:25上映終了。
大急ぎでガーデンシネマに向かう。
12:45からの「月に囚われた男」のチケットを購入。6番目だった。
地下の飲食街でラーメンを流し込む。
哲学的な映画だった。
風邪気味で咳き込みそうになって、他の観客の手前、それをこらえるのに苦心して、時々映画どころではなくなった。
観終わって外に出てワンセグを見たら阪神は負けていた。
チャンスでは路上で立ち止まって応援したが打てなかった。
日にちが開いていたので各映画館では置いてあるチラシが全て変っていてたくさん貰って帰った。
その整理には1日かかる。
読みかけの本も読めなかった。
ゴールデンウィークに慣れると2日位の連休では物足りない。
他人から見るとつまらない事だが、私にとってはやることは一杯ある。
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初節句

2010年05月05日 | グルメ・他
5月5日は端午の節句で今年は孫たちの初節句となったので東京までお祝いに出かけていた。
ゴールデンウィークの中型連休を利用して娘夫婦のマンションに居候。
色々と案内してくれてノンビリ出来て、文字通りのリフレッシュが出来た。
家族皆で楽しい場所に出かけて、美味しいものを食べて、美味い酒を飲んで、極楽があるとすればこんな世界だな。
目黒の雅叙園のランチビュッフェに招待してくれていたので昼食を堪能する。
夜は恵比寿ガーデンプレイスのビアホールで夕食を堪能する。
サッポロビールの跡地だけにエビスビールが美味い。
翌日は月島の「もんじゃ通り」に行ってもんじゃ焼を堪能する。
2軒に入ってそれぞれのお店自慢のメニューを堪能する。
帰宅すれば「天狗舞」の大吟醸が待ち構えていて堪能する。
堪能してばかりだった。
主役たちのお祝いでも堪能していたことを忘れるところだ。

幼い子供たちは何をして楽しくて大人たちのおもちゃである。
彼らを見ていると昨今の虐待ニュースや、我が子を殺害したニュースなどがとても信じられない。
幼い子たちはやっとハイハイが出来るようになり、伝い歩きができるようになっていた。
じっとしていることがないが、双子であるにもかかわらず、どうも性格は早くも違っているようなところが面白い。
チビたちがチョロチョロ動き回る姿が可笑しいのか年輩の方が時々「ふたごちゃんですか?」と声をかけてくださる。
人見知りをしないので人気者であった。

さてさて初節句のお祝いは大人たちの為にある儀式の様相を呈して大騒ぎであった。
着物を着せては大騒ぎ。
写真を撮ると言っては大騒ぎ。
思い通りには行動しない彼らに振り回され、汗だくになりながら奮闘する姿は滑稽ですらある。
移した写真やビデオを見ると改めて幸せを感じた。

都庁の展望台からの展望を終えて寄り道をする私と別れ、家人は初めて一人で新宿駅から電車を乗り継いで娘宅に帰った。
無事にたどり着いているか電話を入れると到着していた。
どうやら東京にも慣れてきたようである。
休館日のこともあって国立フィルムセンターには行けなかったので次回の楽しみとしたい。

東京に行っている間、阪神は名古屋ドームで2連敗しナゴヤドームで5連敗を喫した。
今日はそのうっ憤を晴らして粉砕したけど…。
今年の私のゴールデンウィークの顛末である。

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