シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

日本沈没

2011年07月29日 | 映画
先日の読売新聞・編集手帳にベネディクトの「菊と刀」が引用されていて、はたしてその引用箇所はどこに書かれていたのだろうと、書庫まがいの物置からその文庫本を探し出して再読しているのだが、当時の文庫本は実に文字が小さい。
老眼鏡をかけながらの読みこなしなのだが、時々出てくる画数の多い文字は虫眼鏡で判読しなければならない。
実に情けなく、ストレスのたまる読書を続けていたら小松左京氏の訃報を目にした。
氏のベストセラー「日本沈没」を僕も買っていたなと思い、先の書庫から引っ張り出してきた。
流石に400万部を売り上げただけのことはあって、昭和48年3月20日の初版が蔵書本は4ヶ月後の7月20日で166版を数えていた。
これぐらい古いと、もう記憶はあやふやで大筋しか覚えていない。
物語が東京駅八重洲口港内のウォータークーラーの前のわずかの亀裂から始まっていたことさえ忘れていた。
こちらは新書版で、先の文庫本よりは一回り文字も大きくて虫眼鏡のお世話にはならなくてよさそうである。
「菊と刀」ほど堅苦しくもないし、「日本沈没」上下2巻は一気に読めそうである。
東日本大震災に襲われ、その後の余震の広がりと相照らすと、物語はSFとは思えぬ展開で、氏の洞察に感服している。
梅雨明けの真夏から始まる「日本沈没」を残して、今年、この時期に氏が亡くなられたのはこれも何かの因縁か。
本日は亡母の月命日でご寺院様のお参りを頂いた。
そして8月15日に行われる盂蘭盆会(うらぼんえ)の案内を頂いた。
供養して頂くために法名、俗名を書いてお渡ししたが、キッチリとお布施だけは集金して帰られた。
いやいや、集金などと呼んでは罰があたる。
不信心の私をお許しください。
そして小松左京氏のご冥福をお祈りします。
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追悼 原田芳雄

2011年07月22日 | 映画
原田芳雄さんの訃報を聞き、彼の遺作である「大鹿騒動記」を見にゆく。
彼を知ったのは学生時代だから、かれこれ40年ほど前になる。
友人のI君が沢田幸弘監督の手になる「反逆のメロディ」を絶賛し、後日それを見た記憶がある。
その後「関東流れ者」や「関東幹部会」などの日活ニューアクションとよばれる作品で、そのかっこよさに憧れていた。
そして黒木和雄監督の「竜馬暗殺」での迫力ある演技に脱帽したものだ。
僕の手元にはその時の半券が後生大事に保管されている。
「父と暮らせば」での舞台挨拶というより、フロア挨拶でそのお顔を拝見したのでさえもう7年ぐらい前のことになり、月日のたつのは早いものだと実感する。

5月にクランクアップした後、6月のいつだったか、テレビの「ぼくらの時代」で共演した大楠さん岸辺さんと対談されていたときは元気だったのに…。
公開にあたり、車いすで舞台あいさつに出てこられた時は、すっかりやせ衰えておられて驚かされた。
それから1ヶ月、あまりにもあっけなく、あまりにも早すぎる終焉だった。
スクリーンの中の原田さんは、いつも通りの原田さんで、面白おかしく、バイタリティあふれた人々の意気込みが伝わってくる楽しい映画だった。
あのしわがれたブルースをもう聞けないのかと思うと何だか寂しい。


丁度時間の都合がよかったので見終わったその足で、大阪ステーションシネマに行き「BIUTIFUL ビューティフル」も見る。
今日は6番スクリーンで12:25からの上映。
同じく11階にあるファミマで飲み物を購入して劇場へ。
内容からして観客が10数名なのは納得出来た。
重い映画で、文学作品を読んでいるような内容で、見終わってすがすがしくなるような映画ではないが2時間半の上映時間は苦にならなかった。
外は台風一過さわやかな秋空という常套句が使えない、台風一過どんよりとした夏空だった。
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野口久光 シネマ・グラフィックス

2011年07月12日 | 映画
6月4日から西宮市大谷記念美術館で開催されている「野口久光 シネマ・グラフィックス展 街の中のもう一つの絵画・追憶の映画ポスター」に出かけてみた。
阪神電車に乗って甲子園より西に出かけたのは久方ぶりである。
野口久光氏は東和におられて数々のポスターやらを描いておられた方である。
僕にとっては敬愛したフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」のポスターを描いた方として親しみを持った。
実のところ、印象に残るそのポスターを描かれたのが野口氏だとつい最近になって知った次第で、自らの不明を恥じ入るだけで申し訳ない気持ちになっている。
年代的に実際に見た映画は数少なかったけれど、写真を組み合わせただけの今のポスターよりも、やはり肉筆だけあってのことか、ノスタルジーもあってのことか何だか、味わい深かった。
1階の展示室では東和の25周年記念で作成されたと思われる21分にまとめられた作品集が上映されていた。
1925年の「ジークフリート」から1940年の「民族の祭典」までの26作品で、もちろん1934年の「会議は踊る」や1939年の「望郷」なども含まれていた。
2階の展示室では12本の予告編が上映されていて合計48分間の上映時間であった。
1952年の「第三の男」から1957年の「汚れなき悪戯」までの12本で、結構見ごたえがあり当時の予告編が楽しめて面白かった。
観覧者は少なくて一人で独占できる時間帯もありで、3時間近くも滞在してしまった。
外に出ると予期していなかった雨が降りしきっていた。
折りたたみ傘を開いて、美術館の庭園を一人歩いてみると、雨音が心地よく響き、暑さもしのげてちょっとした散歩気分になった。
たまにはこんな時間の費やし方もいいものである。
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大阪焼酎でっせ 2011

2011年07月11日 | グルメ・他
参加してきました。
「大阪焼酎でっせ 2011」
9回目の開催だったが、残念ながら今回が最終回となるそうだ。
蔵元は30社ぐらいで、450名くらいの参加者だった。
村尾酒造や黒木酒造など九州の主だった蔵元が参加されていて、蔵元との歓談や参加者同志の歓談が楽しい催し物だった。
もちろん各蔵元の焼酎はいくら飲んでもよい。
奄美大島の蔵元が提供してくださった焼酎ベースの"モヒート"は美味かった。
同じテーブルのF嬢曰く「リーガロイヤルのバーで出されるモヒートが絶品なので、是非行ってみてください」とのことだったが、こちらはそれほどリッチではないので実現しそうにない。
万膳酒造の「眞鶴」は美味い!
それでも一番はやはり「村尾」だったかな。
テーブルゲームでの商品のTシャツは乗り過ごした電車に置き忘れてしまった。
各蔵元から提供の焼酎全てが1名だけもらえるという全員参加のゲームでは、最後の9名まで残ったのだが残念ながら当たらなかった。
10,000円という参加費が決して高くはない楽しいパーティだった。
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ズッキーニ料理

2011年07月09日 | グルメ・他
過日、義兄宅を訪問した際に、自宅の畑でとれた野菜を頂いて帰ってきたいたのだが、その中に丸いズッキーニが含まれていた。
そろそろ何か作らなければと思っていたのだが、我が家では今までにない食材なので、ネットでレシピを検索し私が作ることになった。
夕食の料理にすると、失敗したときに夕食抜きとなってしまうので、悪戦苦闘しながら昼食メニューとした。
豚肉、牛肉を使ったものをそれぞれ一品と、玉ねぎ、ジャガイモと炒め煮したものを一品の計三品。
どれか一つぐらいは食べることが出来るだろうと、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるの世界だ。
調味料も目分量なので味の方は食べてみないと分からない。
食べてからでは恐ろしくて書けないので、作り終わった時点で男の手料理だけは完成したとしておこうと思う。
プリンターが故障しているので、レシピを印刷することも出来ず、台所と書斎を行ったり来たりしながら汗だくの製作だった。
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プリンターが・・・。

2011年07月04日 | グルメ・他
映画資料を打ちだし中にプリンター動作が止まってしまった。
状況をチェックするとプリンターヘッドが壊れたらしい。
キャノンのサービスセンターに電話すると、機種が古くて消耗品であるプリンターヘッドは在庫がなく修理が不可能とのことであった。
確かに古い機種だが、同じく消耗品であるインクはまだ発売されているのに…。
エプソンではプリンターヘッドは部品だが、キャノンでは消耗品らしい。
部品扱いすると保存期間などの制約を受けるためなのだろうか?
ネットでヘッドを探すと18,000円くらいであったが、それだけ出すなら新品のプリンターを購入した方がよい。
以前に比べると、プリンターも随分と安くなったものだが、収入がなくなったわが身としては、このような臨時の出費はこたえる。
近くの上新電機に偵察に出かけたが、資金を貯めこまないといけないので購入はもう少し先になりそうだ。
マッサージ器を試しながらカタログをチェック。
隣に古本市場があったので、新渡戸稲造氏の「武士道」と、柳美里さんの「家族シネマ」を購入。
運動がてらに徒歩で行ったが、外は降りそうで降らない嫌な天気だ。
帰ってきて録画しておいた「海を飛ぶ夢」を見た。
尊厳死を扱った作品で、今日のような、どんよりと日に見ると重く感じる内容だった。
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