シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

太陽

2006年09月24日 | 映画
少し前には台風が来るとの予報も出ていたが、昨日・今日と好天が続いている。
昨日は絶好の行楽日和で大原を散策したし、今日も太陽に誘われて十三(じゅうそう)の第七藝術劇場まで「太陽」を見に出かけた。
昭和天皇を描いた映画で、イッセー尾形の好演にうっとりしてしまった。
これがロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督作品だから驚きだ。
帰ってきて物置を改造した書庫から、我が家にある天皇関係の本を3冊(「天皇ヒロヒト」「歴代天皇総覧」「昭和天皇独白録」)引っ張り出してきた。
時間にまかせて又読んでみようかなと・・・。
関係する事も調べたくてインターネットを利用しようとしたら、ADSLの調子が悪い。
先ほどやっと回復したがストレスが溜まった。
いつの間にかインターネットが生活に入り込んでいて、なくなると困る事を実感した。
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京都大原の里

2006年09月23日 | グルメ・他
恒例の撮影会として今日は京都の北に位置する大原の里まで行った。
「京都大原三千院恋に破れた女がひとり・・・」と歌でも有名な三千院や、平清盛の息女である平徳子、後の建礼門院が閑居し平家の菩提を弔った寂光院がある。
大原の里は早くもコスモス、彼岸花が咲き誇っていて、撮影に訪れている人も多かった。

三千院での撮影を終えて、門前にある「芹生(せりょう)」という山菜味処に入った。
一番乗りを目指して11時のオープンと同時に入った。
先ずは目標達成。好きな場所に座れる。
縁側席の木漏れ日が入り、水音が聞こえる席を選んだ。
三千草弁当(みちくさべんとう)を頼んだが、健康食で美味かった。
山菜弁当なので原価が安いとは思うが、2,625円は手ごろな値段だ。
酒の肴になるものが多いのが良い。
初秋の秋空の元で、木漏れ日に照らされる料理を食し、下らぬ会話を弾ませる。
まさに至福の一時で、こんなこともないと生きてはおれんと感じた次第だ。
仲居さんも愛想がよく、客扱いも流石に手馴れたものだ。
願わくば、いつかの仕切り魔の姉さんの如くお酒の付け忘れをしてくれると有り難かったが、しっかり者仲居さんは「付けさせて頂きます」と忘れる事はなかった。
こんないい目をさせてもらって、そんな不遜な事を期待してはいけませんな。
一番乗りしたけれど、退席は一番ではなかった。
後ろの席の人にも、隣の席の人にも先を越された。

三千院道に「志ば久」という漬物屋があるが、ここの「アイスきゅうり」150円は実に美味い。
昆布の味が染みてなかなかのものであった。
大原の里と言えば志ば漬けなので、ツマミ食いを行って買って帰った。
何故だか撮影に行くと食い物ネタが多くなってしまうなあ~。
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盗み聞き

2006年09月09日 | 映画
最近いいこともないので気晴らしに梅田まで出た。
テアトル梅田でやっている「紙屋悦子の青春」を見たが、これは黒木和雄監督の遺作である。
出来としては「美しい夏、キリシマ」や前作の「父と暮せば」の方が良かったと思う。
だけど、「父と暮せば」もこの劇場で見て、その時、黒木監督の舞台挨拶があって健康そうだったのに・・・。
その時の様子が思い出されて、映画を見る前に感傷的になってしまった。
クレジットタイトルで、監督・黒木和雄と出ただけで涙がにじんできた。
最近はすっかり涙もろくなっている。
人間は苦しい事に、必ず死ぬものなのだと知ってしまった。
だから生きているときに、どう生きるかに苦しむんだろうなと思う。
戦争の時代に生きた人たちは、まさに死を現実のものと常に考えていて、そして中には自ら特攻として進んでいった若者も居たのだと思うと、自分も含めて今の日本人の甘い生き方に苛立ちを覚えた。
初回を見たので終ったのは丁度昼頃だった。
ストレス発散とばかりに串かつ屋に入って、映画の資料を整理しながら一杯やっていたら、向かいの席からグチ話が耳に飛び込んできた。
どうやらJRの職員らしい。
現場組の年配二人と、背広組の若者の計3人でやっているのだが、年配の一人がどうやら気に食わない同僚がいるらしく、「あいつはこんなところ、こんなところがあってよくない」と言うと、もう一人が「よーみてるなあ、その通りやわ」と相槌を打っている。
そして「俺はこうなんだ。技術は持ってるんだ」と語ると、若者は「それがxxさんのいいところじゃないですか」と機嫌をとっている。
「俺達に付き合ってくれるのが、お前のえーとこの一つや」と若者を持ち上げると、
「昔の人は色んな事経験しておられるからスゴイと思います」と若者も愛想を振る。
年配はかなり酔っていたが、若者はしっかりしたものでサラリーマン世界の縮図だ。
「給料で言うたらお前が一番上司や」
「そんなに貰ってませんよ・・・」
「一人で全部使えるやないか」
「全部は使ってませんよ」
盛り合わせの5本セットで終らせるつもりが、そんな会話をもう少し聞きたくて、、銀杏とタコを追加で頼んでしまった。
コメント (2)
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