シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

氷が張った

2021年02月18日 | グルメ・他
三寒四温の季節ではあるが、それにしても気温の変動が激しい。

朝の散歩時にメダカがいる水槽を除くと氷が張っていた。
それなのに日曜日には20度になるそうだ。
部屋にこもりきりで、昼は大坂なおみ選手の勝利を見届けた。
熱燗であったかいものが食べたい!
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すばらしき世界

2021年02月13日 | 映画
「すばらしき世界」

監督 西川美和
出演 役所広司 仲野太賀 橋爪功 梶芽衣子
   六角精児 北村有起哉 長澤まさみ
   安田成美 白竜 キムラ緑子 

ストーリー
殺人を犯し13年の刑期を終えた三上は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、保護司・庄司夫妻の助けを借りながら自立を目指していた。
下町の片隅で暮らす元殺人犯の三上のもとに、テレビマンの津乃田と吉澤が現れる。
生き別れた母を探すという企画で近づいてきたのだが、彼らの狙いは一度は社会のレールを外れたが再生したいと悪戦苦闘する三上の姿を面白おかしくテレビ番組にしようというものだった。
そのまっすぐすぎる性格がゆえに三上はトラブルばかり引き起こすが、いつしかそんな三上との交流が津乃田と吉澤をはじめとする周囲の人々に影響を与えていく。
彼の周囲にはその無垢な心に感化された人々が集まってくる。


寸評
三上と言う男は人生の大半を刑務所で過ごしてきた男である。
すぐに凶暴化する男だが生き方が不器用なところがあり、場面に応じて複雑に変わる男の性格を役所広司が演じ分けていてさすがと思わせる。
三上は検事の挑発に乗って過失致死で済みそうな犯罪を殺人罪とされて13年の刑を受けている。
出所してからも夜中に騒ぐ若者を注意しに行くが、「ヤクザに脅かされている」と叫ばれ、近所から非難を受ける。
ヤクザに絡まれているサラリーマンを助けた時も、相手を半殺しにあわせてしまい過剰防衛気味である。
辛らつな言葉をだれかれ構わず浴びせ、その相手は刑務所の看守であろうが、生活保護担当の公務員であろうが相手を選ばない。
それなのに彼の周りには、彼を理解しまっとうな生活をさせようという人たちが集まってくる。
両親の愛に恵まれなかった三上に、母に代わって愛を注ぐ人々だ。
橋爪功と梶芽衣子の身元保証人夫婦は献身的だが、たんなる聖人としてではなく、孫の相手をしている時はそっけない態度もみせるし、世間い巻かれろと諭す言葉は現実過ぎて偽善者を感じさせる。
六角精児のスーパー経営者は、三上の前歴を知っており万引きを疑うってしまうのだが、生まれが隣村だったこともあり、親身になって三上を心配してやるようになる。
生活保護を担当する北村有起哉は役所のお堅い決まりに縛られながらも、彼も親身になってアドバイスを与えてやるようになる。
三上はそんな彼らに対しても時々キレる時がある。
素直に感謝を述べ、子供のような笑顔を見せる一方で、元ヤクザの凶暴さを突如表す。
しかし彼の行動の動機は彼の正義感からくるものだったりするし、必死に堅気として生きようとしていることからくるものなので観客の僕は彼に同情を寄せてしまう。
哀しいことに、彼の正義感はいつも空回りだ。

仲野太賀のテレビマン津乃田が風呂場で三上の背中を流してやり、まっとうに生きることを諭すシーンには涙が出そうになった。
そう言えば兄弟分の妻であるキムラ緑子が巻き添えを恐れて逃がしてやる場面も親身な部分を感じてしまい、ヤクザ同士の固い契りを称賛してしまいそうになった。
そんな哀れな男を役所が切ないまでに演じ分け、役所は上手いなあと感心してしまう。

刑期を終えた三上が社会の中でまともに生きていくことの大変さが描かれる。
世の中の仕組みから見れば当然の対応なのだが、三上から見れば自分を冷たく扱う世の中なのだ。
長澤まさみのテレビプロデューサーは、三上を利用して面白い番組を作ろうとしている。
面白ければいいというマスメディアへの批判でもある。
しかし三上の暴力現場から逃げ出したカメラマンの津乃田に彼女が言う「カメラを回さないんだったら割って入れ、割って入らないのならカメラを回して伝えろ」にはプロデューサーの根性のようなものを感じた。
豊田商事事件でも殺人現場をカメラは追い続けていたことを思い出す。
彼女のその後は追ってほしかったがなあ。

三上はやっと介護の仕事に就くが、そこでもしかしたらという出来事に出会う。
必死でこらえる姿、迎合する姿が悲しく見える。
残された者たちの上には青空が広がっていたが、ここにきて「すばらしき世界」というタイトルが逆説的に見えた。
13年の刑期を終えてシャバに出てきた男にとって、シャバは素晴らしい世界だったのだろうか。
やはり警察のお世話になるようなことはやってはならないのだ。
オリジナル脚本で撮ってきた西川美和監督だが、今回は原作の時代を変えて撮っている。
原作を読んでいない僕は、彼女のオリジナリティがどこにあったのかは分からないが、相変わらず映像は美しい。
時々可笑しくなるような場面を挿入しながら描いていく西川演出は相変わらず冴えている。
介護施設での描き方は上手い!
僕は西川美和作品と言うだけで映画館い足を運んでしまう。
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映画館は可哀そう

2021年02月12日 | 映画
一年ぶりの映画館である。
西川美和監督の「すばらしき世界」で、1回目の上映時間は9:20。
シネコンが入っているショッピングモールのオープン前の時間帯である。
さすがに4000台以上も入る駐車場はガラガラだ。
一つしか開いていない入り口から入り、エレベーターで4階へ。
発券機に行くと大層な席が予約済みで、珍しくお客が入っているんかと思ったら、半数はロープで縛ってあり着席不可の為の予約済みの為だった。

消毒をし、検温もして入場。
コロナ対策は万全で、昨日のボウリング場より随分と安全対策がなされている。
観客はマスクをしなければならないし、映画の内容もあって静かなものだ。
これで補償金なしの50%の自粛要請とは映画館が可哀そうだ。
見終ってどこにもよらずに帰宅。
会話する場面はなく、誰とも会わなかったに等しい。
イオンシネマには僕が見たい映画があまり来ないのだが、これだと希望する映画が初回上映でかかれば行ってみようという気になった。
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姫路麗に挑戦

2021年02月11日 | グルメ・他

家人の知り合いがプロボウラーの姫路麗(ひめじ うらら)さんに挑戦するボウリング大会に出るというので応援に出かけた。
知人の女性は年齢に似合わず非常に上手くて200アップなど軽く出す。
姫路さんはテレビで見るより華奢で若々しく見える。
ダイナミックなフォームが魅力的な女性プロボウラーである。

私は所用が出来て途中で抜け出し、再びボウリング場に戻ったのだが、試合は終わっていて知人は大会の2位だった。
僕は長い間ボウリングをやっていなくて、いまやれば120点がやっとではないかと思う。
終了後に隣にあったファミレスでお茶をして雑談に興じたのだが、コロナ禍で自粛生活が続いており、久しぶりに気分転換になった。
昨年末に急死した従兄の49日の法要の日だったが、自粛期間でもあり家族だけで執り行ったのでお膳が届けられ、それを夕食とした。
今日はバタバタした一日であったが、元気な証拠でもある。
コメント (3)
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