「流鶯」

友人のＭ君は酒屋の親父さんと親しくさせてもらっている。
会うたびに入手困難な焼酎を手に入れては持参してくれる。
入手困難な理由としては希少品で滅多に市中の酒屋で見かけることがないのと、たまに見かけても高価すぎて手が出ないこともある。
焼酎好きの私としては彼と会うことよりも彼の差し入れを何よりの楽しみとしていて何だか申し訳ない気持ちだ。
過日も出会ったときに万膳酒造の「流鶯」をもらった。
黄麹仕込みの「萬膳庵」の原酒が「流鶯」として発売されたものである。
私がこの焼酎と出会ったのは数年前に九州の蔵元を招いて開催された焼酎の会だった。
Ｍ君と出席していた私の席の隣に座った女性が酒豪で、私のために「流鶯」をせしめてきてくれたのだ。
35度とあってグッときたが実にすんなりと入ったことを覚えている。
今日はロックで飲んでみたが実に口当たりがよくうまい。
危険な美味さである。
水割りにするとコクが失われそうでぜひとも冷やかロックで飲みたい焼酎だ。
私の部屋には飲み干した焼酎の瓶が並んでいて、過日訪ねてきた焼酎好きの娘の友人が「わぁ～焼酎や！」と叫んだそうだ。
色んな銘柄を並べてみようと思い置いてある。
並んでいるのは村尾酒造の「村尾」、佐藤酒造の「佐藤（黒）」、黒木本店の「百年の孤独」、甲斐商店の「伊佐美」などなど・・・。
タイガースの焼酎もあるのだが今は奥に引っ込んでいる。
これらに万膳酒造の「流鶯」も加わった。
次回は「魔王」を所望しようかと思っている。
「森伊蔵」は酒屋の親父をもってしても入手困難なようである。
キムチが嫌いな家人としてはメニューに入っていないキムチ鍋を一人鍋にしてお昼のメニューにしよう。
ＤＶＤ三昧とし「流鶯」をやりながら三連休の最後の一日をくつろぐことにする。