シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

追悼 高倉健

2014年11月29日 | 映画
過日に高倉健さんが亡くなられた。
テレビではBS、地上波を通じて主演作が追悼放送として何作か流されている。
昨日も「幸福の黄色いハンカチ」が放送されていた。
僕のDVDコレクションにも佐々木小次郎をやった「宮本武蔵 一乗寺の決斗」から始まって都合22本の出演作が保存されていた。
僕は彼の代表作は「昭和残侠伝 死んで貰います」と「幸福の黄色いハンカチ」だと思っている。
前者は絶大な支持を集めた任侠映画の傑作であり、後者は東映を離れ後年の高倉健のイメージを作った作品だ。
寡黙でじっと耐える男を演じる事が多かったが、普段の高倉さんは饒舌だったらしい。
けっして上手い役者さんではなかったが、登場するだけで雰囲気を出せた男優さんだった。
書庫(?)には唐獅子牡丹を背負った健さんのパンフレットも眠っている。
今にして思えば、月に一度は登場した健さんの任侠映画を見ることが出来たのは幸せなことだった。
夜の10時ぐらいからでも入場者がふえて、入替制の無い場内は立ち見の客でごった返し、その観客からスクリーンの健さんに応援の拍手が送られる。
「高倉!後ろだ!」と一緒になって戦っているオッサンもいた。
あんなに場内とスクリーンが一体化した作品群はその後登場していない。
「はるうかあ~、はるか彼方にゃオホーツク…」「義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界…」
ドスのきいた唄声が、その声色までもが脳裏に残っている。
映画館では追悼の看板が掲げられていた。
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紙の月

2014年11月28日 | 映画
先日の無理がたたって未だにふくろはぎが痛い。
正しくはふくらはぎらしいが、僕は永年ふろはぎと言っている。
家でじっとしていては治りも遅そうなので街を歩いてみる。
街を歩くと言っても、僕の場合は映画館に行くのが常である。
テレビコマーシャルもよくやっていた宮沢りえ主演の「紙の月」を見た。

地味なのに妖艶、堅実なのにもろいという二面性をもった女性を宮沢りえが好演している。
女子行員の横領事件を描いているが、思いだされるのは奥村彰子による滋賀銀行9億円横領事件だ。
落ち込んで涙を流したところを、タクシーで運転手に慰められ、やがて偶然再会したことから泥沼に落ち込んだ奥村彰子の心情を思い出したが、この映画では主人公の梨花が大学生の光太に入れ込んでいく経緯が少し弱かったように思う。
表ざたにはなっていない使いこみ事件は多発しているのではないかと想像させられた。
被害額を弁済すれば内々に処理してしまおうとする上役の魂胆がチラホラ。
この映画は、全てから解放されるように駆けだす宮沢りえに共感できるかどうかだな…。
中堅女優の位置に属してきた宮沢りえだが、彼女はいい!
満島ひかり、安藤サクラ、二階堂ふみなど魅力的な女優さんが出てきているが、彼女たちのいい目標になるのではないか。
(映画の詳細はこちらでフィルムセンター)
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円光寺の紅葉

2014年11月24日 | グルメ・他
昨日は三連休の中日で絶好の行楽日和。
過日からの計画通り、写真仲間と早朝より京都に出かけた。
今年の撮影地は一乗寺にある円光寺だったのだが、一乗寺と言えば宮本武蔵の一乗寺下り松の決闘で有名な場所である。
内田吐夢の五部作(真剣勝負を入れると六部作)の中でも一番出来栄えが良かった作品を思い起こした。
学生時代はここにあった京一会館まで映画を見に通った経験もあったが、今はその映画館はない。


さて円光寺だが9時の拝観時間前に到着したがすでに長蛇の列。
境内の紅葉は今が見ごろで座敷から眺める風景も一見の価値あり。
ただあまりの人で、ノンビリと眺めているわけにはいかない。
写真に収めるのもやっとのことで、風情を感じることは出来なかった。
僕は最後列でカメラを構えたが、むしろ背後にああた茶室の方に興味を持った。
なかなかいい茶室だったが入室することは出来なかった。
1時間ばかり滞在したが、昼食にはまだ早いので付近を散策することになった。

向かった先は狸谷山不動院。
詩仙堂の前を通り過ぎて坂道を上って行く。
この坂道が結構な急坂で息切れがし始め、K君、T君に置いてきぼりを喰う羽目に。
250段の階段があるのだが、どういうわけかその登り口に阪神タイガースの石碑があった。
1985年に悲願の日本一になった記念の石碑で、当時の監督だった吉田義男氏の名前が刻まれている。
また、横には狸谷山不動院でお百度詣を行ったらしい小林繁投手の石碑もあった。
こちらと阪神球団がどのような関係かは知らないが、名所発見といった気分。


さて250段の階段は、坂道でくたばっていた私には拷問に近いものがあり、あっという間に両君の姿は見えなくなってしまった。
何度も休憩を取りながらやっとのことで本殿に到着。
もうカメラを構える気力もない。
一息ついたところで下山。
三条まで出て「がんこ寿司三条店」にて昼食。
お昼の定食に、造りの盛り合わせ、海老芋唐揚などを酒の肴にしてビール、日本酒で喉を潤す。
久しぶりの再開で、よもやま話に花が咲き、普段とは違った心地よい気分になった一日であった。

今日は予想通り、足がパンパンで押さえただけでも痛い。
予行演習をしておいたのだがなあ・・・。
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紅葉はもう少し

2014年11月14日 | グルメ・他
今月は社会人時代の友人と写真を撮りに行く予定。
久しぶりの再会だが、こっちはノンビリ生活で体もなまっている。
ましてや最近はカメラバッグを担いでの撮影などとんと御無沙汰である。
昨日は風もあって気温も低そうだったが、天候だけは良かったので急遽リュックを背負って竜田川の紅葉狩りへ出かけた。
体力強化、予行演習の意味合いの方が大きくて、三脚ももってかなりの重装備で出発。
歳を重ねると付け焼刃てきなことはしないものだ。
現地をウロウロする内に階段上り下りで膝にピリッとした痛みが走った。
これはまずいと早めの帰宅。
足腰を鍛えなくてはと思い知ったので、仲間との撮影時にもバッグにレンズぐらいは詰めて体力強化の一環とするつもり(どうせ大した写真は撮れないのだから…少々自虐気味)。


紅葉の時期にはまだ少し早いようであったが、それでも所々の木々は色付き始め季節到来を思わせた。
法隆寺は東大門から入って参拝は見送って通りを抜けた。
BSプレミアムのアーカイブ番組で法隆寺を撮り上げていたので録画保存してある。
太子を崇める私としてはそれを見直して、じっくりと訪問したいと思っている。


藤ノ木古墳を横に見て龍田街道を歩いて行くと竜田大橋に出会う。
そこからの遊歩道は公園になっていて綺麗に整備されている。
歌に詠まれた竜田川の紅葉はもう少しと言ったところで、川沿いではわずかの木が真っ赤に色づいていた。
川べりでお弁当を広げる昔お姉さんのグループを見かけたが寒そうだったが、この年代の女性は元気だ。


大和川の土手を歩けばシラサギが舞っていた。
のどかな田園風景も広がる。
村の中にはいるとかつてのたたずまいを残しており、何かしらほっとする気持ちになれる。
膝の故障が気になっていたので、家にたどり着けば別の意味でほっとした。
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