シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

時代劇

2010年10月28日 | 映画
時代劇復活の様相である。
現代劇に比べてセットや衣装などの製作費がかかるわりに興行収入があがらず採算面から毛嫌いされてきた傾向があった。
さらに村落の開発も進みロケ地が少なくなってきたことも一因だったかもしれない。
同様にテレビでも時代劇は激減し、一時はトレンディードラマと称される現代劇が各局の視聴率を争っていた。
振り返ると2002年の「たそがれ清兵衛」のヒット以来、映画においては時代劇が徐々に復活してきているように感じる。
山田洋次氏は「男はつらいよ」シリーズを生み出したことに加えて、時代劇を復活させた功労者として映画への貢献度は大きく功労賞ものである。
その後も「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」と藤沢修平作品を撮り藤沢修平ブームの導火線となった。
最近も「十三人の刺客」「桜田門外の変」「雷桜」「武士の家計簿」などが順次公開され時代劇不毛の時代は去った感が有る。
そんなこともあって、東映ちゃんばら映画など私が親しんできた時代劇を振り返ってまとめてみようかと思っている。
目下資料を整理しながら原稿を下書き中なのだが、確認のため作品を再度見てみると案外と新しい発見などが有って結構楽しめる。
昨日は森一生監督、市川雷蔵主演の大映作品「薄桜記(はくおうき)」と内田吐夢監督、片岡千恵蔵主演の東映作品「大菩薩峠」を見た。
こうなってくると一日仕事なのだが、折からの寒波到来で部屋にこもっている分には丁度よかった。
今日も雨模様だし週末の天気もぐずつきそうなので雨読、雨観の生活になりそうだ。

夕刻にはプロ野球のドラフト会議が有る。
タイガースは戦略ある補強をしてほしい。
日本シリーズはどっちでもよい
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西の京

2010年10月20日 | グルメ・他
薬師寺東塔の改修が11月からとなっていたところ、重機テストの遅れから来年1月からと延期になったのだが、いづれにしても7年間ほどはその姿を見ることが出来なくなる。
私などはもしかするともう見ることが出来ないかもしれないので是非とも目に焼き付けておこうと思って訪ねてみた。
大池からの写真も撮ろうと5時半の電車に乗って行ったのだがあいにくの曇り空となっていい写真は撮れなかった。
西ノ京駅のホームのは薬師寺と掘られた大きな石柱が立っており、さながら境内の中を線路が通っているような感じでホームを出ればすぐに薬師寺である。

東塔の開扉は予定通り今月末までなのでどうせならとこの時期詣でてみたのだ。
何年か前に仲間と大池から見た夕景の薬師寺を撮りに行ったことはあるのだが、境内に入るのは40数年ぶりであった。
当時の記憶は曖昧になっているが間違いなく伽藍は極彩色で再建されていた。
西塔、金堂、講堂などが再建されて白鳳伽藍が復興され、さらに玄奘三蔵院伽藍まで出来ていて平城遷都1300年を記念して1年間公開されている。

大唐西域壁画殿は平山郁夫画伯美術館と言った趣。
薬師寺と言えばフェノロサが「凍れる音楽」と称賛した東塔で、私も六重塔に見える裳層(もこし)のついた古色蒼然とした三重塔が好きだ。
極彩色の金ぴか伽藍はまるでパビリオンのように感じたが、大講堂の前に立って眺めていると創建された当時はむしろこのような極彩色で覆われた大寺院だったのだろうと思うと別な感慨が湧いてきた。
金堂には和辻哲郎がその著書「古寺巡礼」で絶賛している薬師如来がおられる。
日光、月光の両菩薩を含めた薬師三尊はすべて金銅仏の傑作と言われ国宝であるが、どうやら私は金銅仏より木造物の方が好きなのだと感じた。

三尊を見ていてなぜか鮮明に覚えている40数年前のことを思い出した。
その日は故高田好胤官主が参拝者に説明されていた。
当時の大相撲は昭和の大横綱といわれた大鵬が、ライバルの柏戸と共に横綱で柏鵬(はくほう)時代と呼ばれていた。
氏が「大相撲は柏鵬時代だがこれも白鳳時代の作です。強い二人が戦うのを龍虎相打つと言うがこの台座にも龍と虎が描かれています」と説明なさった。
なぜそれをそんなに記憶しているのか考えてみると、少年だった僕には堅苦しい社会科の勉強に比べるととても分かりやすい衝撃的な説明だった事によるのではないかと思う。
今思うとそれは台座に描かれた朱雀、玄武を加えた四神の説明だったのだ。
歴史は面白く語って欲しいものだと思う。
その氏が発願されて全国行脚のうえ再建されたのが白鳳伽藍で氏は薬師寺再建の大功労者だと思う。
現在この薬師寺をわずか14名の僧侶で維持しているそうで、出家ご希望の方を募集しているのでこの中にご希望の方がおられれば是非と面白おかしく説明僧が話されていた。

薬師寺前の小道を500メートルほど北に向かうと唐招提寺が有る。
こちらは焼失を免れた建物が数多く残っている。
鑑真和上で有名なこの寺と言えば何と言っても眼前に迫る金堂の圧倒される威容だろう。
そこに本尊の蘆舎那仏坐像があるが私はその左におられる十一面千手観音菩薩の方に目を見張った。
観光タクシーの運転手さんは手は951本あると語っておられた。
実はこの金堂は昨年まで解体修理されていたのだ。
入れ替わりで薬師寺の東塔が解体修理されることになるので近年では両方が見学できる数少ない幸運な時期である。
残念ながら御影堂におられる和上の坐像は毎年御影堂が公開される6月6日の前後3日間だけ参拝できるので今日はお会いすることは出来なかった。

お昼ごろになると界隈の食事どころはどちらも観光客で満席状態である。
私は西ノ京駅を超えた反対側にある「よってこや」さんで昼食をとる。
こちらは駅をはさんで反対側というだけで静かなものでお客は私一人であった。
おかみさんは30年ほど前にこちらに引越してきたそうで昔話に付き合ってもらった。
当時と余り変わっていないことでは一致したのだが、薬師寺さんから唐招提寺さんへの道は舗装されていない地道だった当時の方が風情が有りましたねには賛同してくれた。
寺院近くのレストランでは900円するざる蕎麦がここでは470円だ。
おでんの一品100円は少し高い感じがした。
過日薬師寺でAKB48のコンサートがあったそうで、流石にその時は若い男の子たちが道にあふれ車が通行できない状態だったそうだ。
そのおかみさん曰く、いまや株式会社薬師寺ですとのことであった。
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今シーズンも終わった

2010年10月17日 | 阪神タイガース
今日は地域の秋祭りの日で地車(だんじり)の引き回しがあり、保存会のメンバーである我が家は花(現金)をあげる。
昼前に通ったのでそれを渡してクライマックスの巨人戦に備えたが見事な逆転負けを喫して今シーズンの野球も終わった。
久保田、藤川で5点もとられて合計7点を献上したがピッチャーの自責点は2点。
打線は6点を取ったが肝心の大事な試合は落とすという今シーズンの阪神らしい締めくくりだった。
それにしても、この試合だけはという試合を落とした一年やったし、投手陣の不足が最後まで響いた。
久保だけが頑張ってくれた。
久保田は途中が全然ダメで、藤川も球の衰えが目立って、バットに当てられるようになってきてた。
来シーズンはよほど投手陣を整備しないと暗黒の時代に戻りそうや。
この2試合は息を止めて見入る試合ですっかり疲れた。
勝てば疲れも取れるのに負けたから疲れ倍増や。
だけど今日の今まで野球を楽しめたから、よう頑張ってくれたと感謝しないといけない。
監督が変わった年は4位で、その次は優勝と言うジンクスが守れなかったことがちょっと残念といったところ。
来年は頑張ってくれるでしょう!!
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2001年宇宙の旅

2010年10月15日 | 映画
チリの落盤事故で地下に閉じ込められていた33名が無事救出されて感動を呼んだ。
はやくも「33」で映画化の話が持ち上がっているらしい。
2番目に救出されたマリオ・セウリベダ氏は地下の鉱石を持ちかえり大統領にプレゼントすると言う茶目っ気を見せた。
どうせならその茶目っ気を拡大して地中に"モノリス"を埋めてきて欲しかった。
そんな冗談も全員が救出されたから言えることなのだが…。

というわけで、過日録画しておいた「2001年宇宙の旅」を早朝より見る。
(モノリスはそこに登場する謎の物体で400万年前に月に埋められていた)
もう何度目になるだろう、この映画を見るのは?
1968年度作品なのだが一向に色あせていない。
何度見ても面白い。SF映画の、いや映画史上の金字塔だ。
物知り顔で語ることをやめて「座して体験せよ!」と叫ばせる傑作だ。
大体私の午前中は映画を一本及び読書、午後は雑用に映画に読書といった生活で、いわば晴耕雨読の生活。
もっとも耕すことはしていないので晴怠雨読かもしれない。
SF映画がハイビジョンで連続放映されていて午後からは録画済みの「コンタクト」を見る。
J・フォスターが主演だったというだけで輝きがある。
2001年では声紋認識シーンで言語選択で一瞬Japaneseのボタンが見える。
コンタクトでは日本の会社がシステムを下請けし、北海道沖に秘密の予備施設が作られている。
理由もなく少しうれしい気分になる。
「チチチ、リリリ!」ではないがやはりどこかにナショナリズムが有るのかもしれない。
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鰻のしゃぶしゃぶ

2010年10月12日 | グルメ・他
恒例行事となった野洲のK君宅をM君と訪問。
伝票整理を手伝ったが集計表(半年分)の縦横合計が合っていない。
パソコンで作成している筈なのだが所々に間違いがあってなぜそうなるのか理解に苦しんだ。
どうも伝票合計が間違っていて、その伝票合計も合計欄に入力していたのではないかと推測された。
集計表を電卓で確認する作業に苛立ちを覚えこの無駄な作業は何なんだと愚痴ることしきり。
K君は「なんでやろ?」を連発しやたらとビールを運んでくる。
帳簿整理が終わった頃には「誰や?こんなに飲んだんは?」と私も、M君も叫ぶ。

M君はこの15日で勤めていた会計事務所を退職する。
いつもごちそうになっているK君に一足先に退職していた私と共に退職祝いの御馳走をすることにしていた。
私たちの退職祝の席に同席してもらおうという趣向である。
そこで草津にあるK君馴染みの「ほがらか亭」さんを早めに開けてもらうことになった。

今日のメインは「鰻のしゃぶしゃぶ」とのことであった。
店の準備もあるということで、とろろ芋とマグロで軽くやっておいてくれと大将は言い置いて開店準備に入った。
やがて出し巻きにエビを添えて季節野菜の炊き出しが出てきた。
ごぼう、ニンジン、なすび、シイタケ、サトイモなどが薄味で程よくお腹を刺激する。
あとは鍋なのだが、こちらはキノコ鍋で「今話題の毒キノコではないだろうな?」と言いたくなるような初見参のキノコもあった。
その鍋でウナギをしゃぶしゃぶして食べる。
他のしゃぶしゃぶに比べると皮が固いので10回ぐらいしゃぶしゃぶとしてほしいとのことであった。
皿に盛られた様子はふぐの刺身のようであった。
これが脂っぽいかとおもったら案外とさっぱりでキノコ出汁と相まって実に美味であった。
鰻が2匹分なのでその骨も出汁として鍋に入っていた。
以前宍道湖で食べた「ウナギのたたき」とはまた違った美味さであった。
酒は木之本、富田酒造の七本槍で料理とマッチしてうまい!
(ちなみに賎ケ岳の七本槍とは加藤清正、福島正則、片桐且元、脇坂安治、加藤嘉明、平野長泰、糟屋武則である)
最後は雑炊で締めたが、こちらは宍道湖でたべた「う雑炊」に比べるとずっと淡白で満腹となった。

M君からは万膳酒造の「万膳庵」をプレゼントされた。
来月は3年に1度の大学のクラブのOB回で福井県の武生まで越前ガニを食べに集まる。
どうせ時間はあるのだし交通費も安上がりだし、順次合流しながらチンタラ在来線で行ってみるかとなった。
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十三人の刺客

2010年10月07日 | 映画
久しぶりに映画を見に出かけた。
オリジナル版も見ていたこともあってリメイク版の「十三人の刺客」を見る。
白塗りの時代劇を作っていた東映がリアルな集団時代劇を量産するようになったころの作品である。
オリジナルがモノクロなのに対してカラー化されているので迫力は倍増している。
ほぼオリジナルと同じなのだが一部変更されている箇所があった。
全体構成は旧作の方が良かったのではないか?
殿様の非道ぶりは今回の方がたっぷりと描かれていた。
半世紀近く前に製作された作品と比較できるのも長いこと生きている御褒美かも。
それにしても比較対象出来るのだから1963年度の工藤栄一監督版は出来栄えが良かったということだろう。
それにしてもこれはカンヌに持って行くような作品ではないと思ったが…。
もう一本「ミック・マック」を見ようと思ったがこちらは初回上映が14:30で見終わると夕食のおでんの仕込み時間が無くなってしまう為時間が合わず見送った。
その分、時間が出来たのでモンシュシュまで行って堂島ロールを買って帰る。
このロールケーキの生クリームは甘くもなく何とも言えず美味である。
家を出てから16,000歩の活動だった。
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