
黒木和雄の映画に「祭りの準備」というのがあったが、丁度この時期散歩に出かけると周辺の村々のあちこちに神社への奉納ののぼりが風に揺られてはためいている。
各町村でデザインが違うので、それを見ながら散歩を楽しめる時期である。
祭りの当日は各町内が所有している地車(だんじり)が曳行される。
各町村にそれぞれの氏神様を祭る神社があり、大抵の場合その神社の境内か近くに地車の格納庫が存在している。
宵宮、本宮が近づいてきて、先日も打ち合わせの会合があった。
打ち合わせと言っても例年のことなので大層なものではない。
むしろその後の弁当を食べて一杯やるのが目的のようなものだ。
町内と言ってもかなり広いので、名前を知らない人も大勢いるのだが、例年のことなので顔だけは憶えていく。
古くからの人たちは顔と名前が一致しているようだが、サラリーマン生活が長かった私は知った人が少ない。
地域役員、地車保存会、神社の氏子、消防団、防犯委員などのメンバーが一堂に会して賑やかなことである。
しかし、年々そのメンバーも固定化、重複化し、人数も減ってきている。
少子高齢化の波はここにも押し寄せているのである。