彼の魅力は、圧倒的な文章力でした。
当時、500文字の携帯画面を全部使って何通もまとめて
送信してくるのです。
それは、どこまでも真実に迫ろうとするかのようなひたむきなメールだったと
思います。感覚的には理解できても、その内容は彼独特の言いまわしによって
複雑なものになっていたため、なかなか難解でもありました。
書物のように平面に印字された活字であれば、読み直しながら理解して行けるのでは、
と何度も思ったものです。パソコンに取りこんで印刷したい、だからパソコンが欲しい
とも思いました。
わたしは不遜なことに『どうせ出会い系で出会うなら、少しでも自分の好みのタイプに
近い人と出会いたい』と思っていました。外見にもちょっとはこだわっていました。
メールでは最初にそう書きました。彼はそのことにはずっと触れずにいて暫く心に届くような
メール交換をしたあと、「会おうか」と言ってきました。「ただし僕はきみの好きなタイプ
ではないと思うよ」と。
わたしは、その一言に迷いつつ、、。そのとき、心の中にはまだあの優しかった彼の笑顔が
あることに気がつきました。
それでもやはり、わたしは会うことを決めました。
太ってる人が苦手、と公言していたわたしの前に現れたのは、痩せてもいないけどそれほどの
肥満という訳でもない、いかにも音楽関係の自由業らしい個性的な風貌の人でした。
外見にこだわったりするようなことはつまらない、と彼は考えていたし先入観なしに付き合いたい
と考えていたようです。でも心の狭いわたしは自分のことは棚に上げて、いつも
つまらないことにこだわる性格でした。好み、とは言えない彼の風貌にも、
そのうち慣れるかな、、、と思っていました。その考え方や文章力がとても魅力的だったからです。
当時、500文字の携帯画面を全部使って何通もまとめて
送信してくるのです。
それは、どこまでも真実に迫ろうとするかのようなひたむきなメールだったと
思います。感覚的には理解できても、その内容は彼独特の言いまわしによって
複雑なものになっていたため、なかなか難解でもありました。
書物のように平面に印字された活字であれば、読み直しながら理解して行けるのでは、
と何度も思ったものです。パソコンに取りこんで印刷したい、だからパソコンが欲しい
とも思いました。
わたしは不遜なことに『どうせ出会い系で出会うなら、少しでも自分の好みのタイプに
近い人と出会いたい』と思っていました。外見にもちょっとはこだわっていました。
メールでは最初にそう書きました。彼はそのことにはずっと触れずにいて暫く心に届くような
メール交換をしたあと、「会おうか」と言ってきました。「ただし僕はきみの好きなタイプ
ではないと思うよ」と。
わたしは、その一言に迷いつつ、、。そのとき、心の中にはまだあの優しかった彼の笑顔が
あることに気がつきました。
それでもやはり、わたしは会うことを決めました。
太ってる人が苦手、と公言していたわたしの前に現れたのは、痩せてもいないけどそれほどの
肥満という訳でもない、いかにも音楽関係の自由業らしい個性的な風貌の人でした。
外見にこだわったりするようなことはつまらない、と彼は考えていたし先入観なしに付き合いたい
と考えていたようです。でも心の狭いわたしは自分のことは棚に上げて、いつも
つまらないことにこだわる性格でした。好み、とは言えない彼の風貌にも、
そのうち慣れるかな、、、と思っていました。その考え方や文章力がとても魅力的だったからです。