羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

『寂しさ』って何?

2005年06月06日 | Weblog
『ひとは結局はひとりなのだ』と思っていました。
分かり合える、とか共感する、というのは幻想かもしれない。
一人だということを認識したときにはじめて他者との繋がりは
生まれるのかもしれない。

いい歳をして『愛する』さえもわからなくなっていました。
子供たちへの無償の愛、はまだ理解できても、
夫に対する自分の愛情に自信が持てなくなっていました。
「わたしは、冷たい人間なのだろうか?」という気持ちもしました。

でも『ひとりだなぁ・・』と感じることは
たまらなく寂しかったのです。
そしてわたしは決して「寂しい」と他者に訴えるタイプではありませんでした。
むしろ素直さにも欠け、心を開くことは苦手だったかもしれません。

わたしが初めて携帯を手にしたときにはあまりなかった『出会い系サイト』は
あっという間に増えて行きました。
「出会い」はもうどこにでもある安直なお手軽なものになりつつありました。

『ヒマを持て余した欲求不満の主婦』というふうに軽薄な対象にされるのが
その頃すごく嫌だったのを覚えています。