借地権売却悩み抜く? 父、弁護士に相談 足立無理心中
2008年03月01日 朝日新聞
東京都足立区の機械修理・販売業佐々木亨さん(52)の一家4人が死傷した無理心中事件で、佐々木さんが不動産会社と借地権の売却契約を結んだ直後、地主から異議を唱えられ、相談した弁護士からも「地主の承諾をもらうべきだ」と指摘されていたことがわかった。警視庁は、借地権売却に行き詰まったと思い込んだことが家族殺傷につながったとみて、佐々木さんを被疑者死亡のまま殺人などの疑いで書類送検する方針だ。
捜査1課などの調べでは、佐々木さんは2月5日、自宅と倉庫の土地の借地権を約4800万円で都内の不動産会社に売る契約を結んだ。同社が翌6日、倉庫の土地の地主に契約内容を通知したら、地主が佐々木さん方を訪れ、「無断での契約は認められない」などと指摘したという。
佐々木さんは同8日、借地権関係を専門とする弁護士に電話で相談。この弁護士によると、佐々木さんは「契約内容は変えられるのか」と尋ねてきた。契約をすでに終えたことは明かさなかったため、弁護士は「地主に断らずに契約しないほうがいい」と伝えたという。その3日後の同11日に事件は起きた。
佐々木さんが9日に発送していた不動産会社との契約書面は、事件後の12日に弁護士に届いた。弁護士は「書面内容に問題はなかった。電話の際は焦った様子で、契約がだめになると思い込んでしまったのではないか」と話している。
不動産会社は警視庁に「地主の承諾がなくても裁判所の許可を得れば売却は可能と伝えたが、佐々木さんは納得しなかった」と話しているという。
両手首切断などで一時重体だった次男(15)は意識が戻ったという。
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