先日紹介した2人組ユニット、パホエホエによる96年の2ndアルバム。彼らのユニット名の由来でもあるパホエホエ溶岩(表面が滑らかな溶岩)と大自然の雄大さが描かれたジャケットのイラストが秀逸なので、もう20年ほど前にLPでリリースされていたならば、おそらくハワイアン・レアグルーヴの隠れ名作と認知されていたことでしょう。鍵盤楽器の音色が良いアクセントとなっていた1stと比較して、こちらはアコギ・サウンドが中心なため、どちらかというとカラパナと言うよりもセシリオ&カポノ寄りの展開。全体的にローカル盤ゆえのチープさはあるものの、個人的には逆にその素朴な雰囲気が心地よく、時折プレーヤーに乗せることにしています。フリーソウル上がりのリスナーが反応しそうなのは、いなたくもライトメロウなM-1のToo, Too Womanと少しボサノバがかったミドル~スロウ・テンポが心地よいM-2のTropical Environment、それから爽やかな女性ボーカルとのデュエットで聴かせるフィーチャーしたM-6のYou've Been Away Too Longあたり。いずれも宅録かと思わせるほど手作り感満載のナンバーですが、曲自体はそこそこの出来となっているので、熱心なコンテンポラリー・ハワイアンのファンならばそれなりに楽しめることと思います。ちなみに前作と今作の間にチャールズ・リケイドは古巣のサマーに復帰しており、1994年にアルバムをリリース済み。前作、サマーの3rd、そして今作と聴き比べることにより、90年代前半のコンテンポラリー・ハワイアンを一本のラインで追えるので、そうした楽しみ方もまた一興かと。この手のローカル作品のご多分に漏れずCDとは言えなかなかのレア盤なので、狙って見つけることが出来るような作品ではないかもしれませんが、ご覧のとおりジャケット自体は目を惹くデザインなので、もしも偶然どこかで目にしたならば手に取ってみると面白い発見があるかもしれません。
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