At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Sphinx / Nikolai Levinovsky, Allegro Jazz Band

2005-11-25 | Contemporary Jazz
旧ソ連Melodiaレーベルに残されたこの盤は、Nikolai Levinovskyというキーボーディストが自身のバンドAllegroを率いて録音した1986年作。とにかくジャケット裏が全てロシア語で記載されているために解読は到底不可能なのですが、この格好良さは只者ではありません。まず耳を惹くのがB-1に収録されたЧертова дюжинаという曲。コズミックでスピリチュアルな変拍子フュージョンです。Two Banks Of Fourあたりの西ロンドン勢が好きなら必ずツボなはず。そして本作の目玉は何と言ってもB-2のПортреты друзей, концертная сюита。中盤以降突如現れる怒涛の高速ブラジリアン・フュージョンがあまりにも格好良過ぎです。めまぐるしく揺れるNikolaiのエレピ、タイトなリズム隊、バックを固めるホーンも大充実の素晴らしきユーロ・サンバの最高峰。旧ソ連の録音状態の悪さからか、新しめの録音なのに70年代風の音に聴こえるという点もポイントかな。須永辰緒さん辺りの音が好きならば、この音を聴いてやられないはずはないです。日本にはあまり入ってくることがない旧ソ連ものですが、そんなこととは全く無縁の素晴らしさを誇る一枚なので、ぜひチェックしてみてください。超オススメ盤、本当にヤバいです。ちなみにモスクワのレコード屋から購入しました。
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