世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

【金1オンス1500ドル程度で本邦金価格が高値更新してはイケナイ?】金の復権、ドルの失権、そして円は・・・④

2019-08-17 00:01:18 | 金(ゴールド)

前回からの続き)

 ゴールド)が復権を果たす―――ドルが失権する―――次の国際金融・通貨の枠組みにおいて、米欧中ロと違って金準備が過小な(というか実質的に「ゼロ」の?)わが国が、これら諸国の金に裏打ちされた強い通貨による怒涛の日本収奪(本邦企業や技術や土地などなどが次々と外国人の手に渡る事態)を食い止めるには、を金に負けないくらい(っても、さすがに金にはかなわないので他国のどの通貨よりも)強い通貨に保つことが大切であり、それは、大半の国々がインフレに沈みゆくいまの世界では、たいして難しいことではない、と前回、書きました。要は金融政策を、たとえ緩和するにしても、その限界ラインすなわちゼロ金利(=名目金利-予想インフレ率=0)にキープする、ということ。

 さて現在、金の円建て価格が高騰しています。東京商品取引所ではここのところ連日のように金先物の指標価格が1g当たり5100円台を上回り、東商取で金先物取引が始まった1982年3月以降の最高値に達しています。このあたり以前の安値からの金保有者には大きな恩恵があるところでしょう。

 しかし、個人的にはフクザツな思いがするものです。こちらの記事に記した理由などから、日本は国家も個人ももっと金を持つべきだ、と綴ってきたし、いまもこれからもその思いは変わることはありません。したがって金価格が上がる、つまりドルをはじめとする現行の各国通貨の信認が低下することは、自身の上記訴えが的を射ていることを裏付けていると考えたりします。

 けれど、いっぽうで金価格が現状程度、すなわち1トロイオンス1500ドル前半程度くらいで、わが国での金価格が高騰!するなんてことがあってはイケナイ!とも感じるわけです。金のドル建て価格の最高値は20119月の同1923ドルです。それに比べるといまは、いくら値上がりしているといっても同400ドル・約2割も安い水準です。にもかかわらず上記のように東商取では最高値になっている・・・ということは、それだけ円が弱くなっていることを意味します、そう約2割あまりも、しかも人為的な通貨安誘導政策によって・・・。ゆえに本邦での金価格上昇を素直に喜ぶことはできません・・・

 とはいっても、これ、一時的な現象に過ぎないでしょう。こちらの記事を含めて何度も指摘するように、先行する金に続いて結局、円もまた上昇するしかないためです。しかも円は、理不尽に低価格に抑え込まれたこともあり、ひとたびその抑えがハズれたら、しばらくは金を超える勢いで他通貨に対して上昇していくことでしょう(?)。したがってこの先の円建て金価格は・・・あくまでも個人予想ですが、いまくらいが当面のピークで、今後も同じくらいか、むしろ少し安いくらいのレベルで上下するのではないでしょうか。たとえば・・・金価格は近いうちにいまよりも1オンス当たりで500ドルほど上がって同2000ドル台の史上最高値に到達する(?)でしょうが、そのときの円は1ドル80円くらいまでドルに対して高くなる(?)でしょうから、1g当たりでは2000×80÷31.103g=5144円くらいで、いまと同じくらい、といった具合です。

 上記した理由から、日本の金価格はそれでいい、と思っています。

(続く)

金融・投資(全般) ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【日本は金準備の積み上げ合... | トップ | 【「GDP世界一、1ドル30円、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金(ゴールド)」カテゴリの最新記事