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【本邦投資家、ECBのQE終了局面でユーロ資産を売るべし?】イタリアにはユーロ圏従属以外の道なし④

2018-06-13 00:01:05 | ヨーロッパ

前回からの続き)

 欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策(QE)を近々終了させそうだ、との見方が市場に広がっている模様です。以前も何度か書きましたがこれ、先述不等式「独>蘭>仏>西>伊>・・・>ギリシャ」(国債価格を高い順に並べたもの)のうち「フランス未満」国々をサポートするのが主目的の政策です。すなわち、ユーロ圏のなかで支払い能力が弱いこれらの国々の国債等を買い支えて金利を低めに誘導し、投資・・・って、ぶっちゃけ不動産等投資を喚起してバブルを発生させ、これによって債務負担を減らしてあげよう、というもの(?)。ですが・・・こちらの記事に書いたように、バブルを欲する国ではそれが目論見どおりには膨らまず、逆に不要な国のほうで余計なバブルが起こっているわけです。そんなときにECBがQEを手仕舞ったら、まあドイツあたりは良いとしても、イタリアらは・・・

 う~ん、こんな感じで、どう想像してもユーロ圏といういまのスキームがうまく機能するとは思えませんね・・・。このあたり、わが国としてもユーロ圏への投資に当たっては十分に意識しないとなりませんよ。ただでさえアベノミクス円安の現在、ユーロ建て資産は不自然に高いほか、今後はユーロが対円で大きく値下がりしそうだし、このエリアの民心や治安までも不安定になっていくような気がしてならないので・・・(?)。したがって当面、コスト回収等が長期にわたる直接投資等は避け、短期間での利確が可能な金融資産投資を、あくまでも少々、といったくらいが無難かと・・・

 で、その具体例ですが、たとえば・・・上記QEの終了が発表された直後(為替が円安ユーロ高に振れるタイミング)に手持ちのユーロ圏各国債をいったんすべて売却します。で、すぐにまたどこかでユーロ離脱(とか政治経済不安)等が取り沙汰されるから、その際に同国債を安価(円高ユーロ安&国債安)で買い戻す。どうせ同残留が決定される(あるいはユーロ圏とかECBによる大甘な支援等が決定される)ので、ユーロも同価格も上がったところでまたこれを売る、みたいなことを繰り返します。こうすればその都度、それなりのリターンを得られそう・・・(?)

 とまあ、本邦投資家にとってこれ、相手の動揺を利用したおカネ儲けになるため、けっしてキレイとはいえない感じですが、ユーロ圏が上記のようになるのは必然なので(?)、ちょっとくらいなら、ということで・・・って、本来ならばもっと効率的で健全なユーロ圏投資ができるはずなのに、政府日銀にこれを封じられているからね・・・

(「イタリアにはユーロ圏従属以外の道なし」おわり)

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