文字どおり「メッキが剥げた」ということですね、メダルはもちろんですが・・・
ネット情報によれば、これを最初に紹介したのは、先月8日に男子スケートボードで銅メダルを獲得したアメリカの選手。彼はインスタグラムで、当該メダルは新品の時はとても素敵だった、と前置きをしたうえで、少し汗をかいた肌に触れたり友人たちに身につけさせたりした後にメダルのいくつかの部分からブロンズの色が欠けてきたことで品質の低さが窺えた、そして、オリンピックのメダルならもう少し品質を上げないと、などと語ったうえ、「メダルはまるで戦争に行って帰ってきたかのようだ」と結んでいます。同様の報告は、日本を含めた世界各国のメダリストからも相次いでおり、その点から、どうやらこれは一部の例外ではなく、ほぼすべてのメダルにも当てはまると推測されmます。そのあたりパリ五輪組織委員会はメダル劣化現象を把握しており、選手から申し出があれば鑑定のうえ、交換に応じるとしている・・・とのことですが、上記のとおり全メダルの品質が同じように低劣でしょうから、交換されるメダルもまた・・・ではないでしょうかね?
パリ市、そしてフランスは、このたびの五輪に自国・・・産業の威信もかけていたはず。そこは、聖火リレー、開会式、メダル授与式、そして閉会式に至る多くのシチュエーションで、かの国が誇る高級ブランドであるルイ・ヴィトン(MHLV)をしきりに登場させたところに表れています。で、上記メダルは、そのLV傘下のショーメ(CHAUMET)がデザインした、パリのシンボルであるエッフェル塔の改修工事で収拾された鉄で作った六角形の盾と勝利の女神ニケなどがあしらわれている、ステキなもの・・・
まあフランスとしては、五輪の自国開催というチャンスに、そのあたりも含めて自身らのクラフトマンシップの高さを世界に知らしめ、メイド・イン・フランスの世界へのいっそうの売り込みを図ろうとしていたのでしょう。が・・・(やはり、というべきか、)上記からすれば、これ結局は逆効果になってしまった、すなわち、こうして見た目が高級でオシャレなぶん、なおさら中身の貧弱さが際立つ、といった印象を(フランス製品のクオリティーはその程度だと)世界に与えてしまった、といった感じ。なので、上記した所期の目的―――威信の誇示&自国産業PR―――は果たせないことに・・・