木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

名家の没落

2024年08月30日 | Weblog
『次郎物語』は作者の家のほぼ実話。
作者の下村湖人は家のことを次郎という次男を主人公にして「成長物語」として書いた。読者に大変支持された作品だ。映画にドラマに団塊世代以上の人でこの作品を知らない人はいないのではないかと思う。
家は土地の名家だったが、借金の保証人になったことが原因で没落。兄は当時の旧制五高に進学するも精神に変調を来して家に戻ってきた。下村氏自身はどういう人生を歩んだかよく知らないが、この作品である程度の年齢以上の人には知られた存在。
名家と言えば太宰治の実家も津軽の大地主で、父が建てた家は今は「斜陽館」として記念館になっている。私も行ったことがある。
コメント
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