参院選から一週間。
「れいわ新選組」が注目されている。私ははじめこの団体名があまり好きじゃなくて関心を持っていなかったが、選挙後改めてよくぞ山本太郎が出て来てくれたと感じた。障碍のある二人を特定枠に指定するなど意表をつかれた。
これこそ国民のための国会であり政治なんだということを私達に考えさせてくれた。
この二人が活動できるように国会内の仕組みを変えていく。ついでに明治以来の国会運営や、自民党以外の党が政権に就けないようにしているとしか思えない「公職選挙法」も国民のための選挙法に変えていかなくてはと思う。
選挙が国民から遠いものになってしまっている。期日前投票は随分やりやすくなったが、投票所が遠くて高齢者など交通手段がなければ安倍政治を許さないと思ってもその意思を表明できない。
私の友人は病気で身体が不自由になってしまったが障碍者手帳を持っているので郵便投票をしたと言っていた。高齢者にもぜひこの方法を当てはめてもらいたいものだ。
戦前の徴兵制度をリアルに描く「やすらぎの刻・道」。
倉本聰渾身の脚本。山梨県の山村を舞台に軍国体制に抗う庶民を描いている。
徴兵検査の場面など映画やドラマに描かれないではなかったが、倉本氏のドラマは執拗なほどその場面を描く。人間の尊厳を奪う医師の横柄な態度。それを仕方のない事として受け入れさせられてきた国民。「天皇の赤子」の名のもとに。
召集=赤紙を拒否すれば家族は非国民として、ちょうど現代犯罪の加害者家族が受けるようなバッシングをこれでもかと受ける。
丸谷才一氏が「笹枕」という小説で「徴兵忌避」をして逃避行を貫いた男を描いているのを読んだが、家族は弟が周囲から責められ殴られ聴力を失ってしまうという事態を描いている。
徴兵検査を受け召集される体験は90才以上の男達の体験でありそれはもうリアルに語られることはこの数年で絶えるだろう。
倉本氏はその下の世代、肌で戦争の時代を知っている世代だが、その人達も80才以上、こちらも実体験を持つ人は少数派だ。
改憲してアメリカの戦争に2軍としてついていくなどとんでもないこと。これを阻止することが私達日本国民に今課せられている使命だ。