トランプ大統領が提出した予算教書では、今までの最大の財政赤字をだして、アメリカ国内へのインフラ投資と景気刺激策を実施する。
リーマンショック時に経済状態が最悪に落ち込んだが、この時期には、財政赤字を犠牲にしてでも、経済回復が最優先事項であった。
しかし、8年間のオバマ政権下で、経済も安定する状態に近づいて、雇用環境も大幅に改善された。
なぜこの時期に、景気を刺激するインフラ投資の急拡大を図り、物価の上昇を図る消費の拡大を図ろうとするのか、専門家は理解に苦しむ。
その上に、税収を大幅に減少させる「法人税減税」を実行して、支出を大幅に増やす「軍事費の急拡大」を、加速しているのか。
個別の政策には、それなりの理由もあり、選挙公約でもあるが、全体としての国家予算計画とみると,アメリカ史上、最低レベルであろう。
与党の共和党が、この史上最低の予算教書を承認する筈はない。
この兆候は、すでに長期金利の常用を読み込んだ、株価市場の暴落であり、アメリカドルが売られる、ドル安に兆候だ。
トランプ氏は、これで、貿易赤字が減少すると喜んでいるだろう。
あと3年は、もたないかもしれない。