トランプ大統領は、議会で「一般教書演説」を行い、自分の政策が効果を生んでいると、その成果を強調した。
雇用を240万人分の実績をほこり、失業者数では45年間で最低水準の減少している、と成果を強調した。
しかし、雇用や失業者の実績は、大半が前政権のオバマ大統領の実績であることが事実であり、トランプは自分の成果だと誇張している。
また株価の上昇も、最高値を更新したとして、トランプ政権の実績というのは、完全に自己流の御都合主義解釈である。
経済の専門家も含めて、株価の上昇が政権の成果という分析はなく、これは、リーマンショク以後の、FRBの超金融緩和政策と、オバマ政権時代の、地道な産業育成政策の成果が大部分である。
貿易協定の見直しは、政権公約の宣言だけで、TPP離脱は1年もたたずに、再復帰の路線に転換するようだ。
NAFTA(北米自由貿易協定)の見直し交渉は、全く進展しないばかりか、トランプ政権の不勉強ぶりばかりが露呈するだけである。
都合の良い数値だけを持ち出して、自分の政権の成果だと言い放ち、都合の悪い問題には、ほうかむりをして、前政権の責任に押付ける。
「安倍晋三流儀」を、臆面もなく取り込んでいる同類ぶりだ。