トランプ大統領が年間の予算計画である教書を提出したが、財政赤字が従来の2倍くらいに膨れ上がる計画である。
収入の計画は、大半がアメリカ国債の発行によって賄われるが、アメリカのFRBは超金融緩和政策からの出口段階に入っている。
アメリカ国債が市場で十分に消化されるには、金利が上昇する必要があるので、すでにアメリカの金利上昇は必須の状況になっている。
これを受けて不安感が増加し、アメリカの株式市場は大幅な暴落を続けて、市場最高値から転落を続けている。
ところが、日本の超金融緩和政策は、日銀の方針を維持したうえで、ゼロ金利に誘導する政策を実行している。
物価上昇目標は2%のママを掲げているが、いつになったら目標に近づくのか、不安だらけの不透明な超金融緩和路線である。
アメリカの株価急落と、日本のデフレ経済への逆もどり、金融緩和の出口政策の不透明という状況の中では、日本の株価も急降下だ。
トランプ氏も安倍晋三も、経済政策に関しては、落第に匹敵するが、北朝鮮の強硬政策のおかげで、支持率はなんとか保っているようだ。
金正恩に足を向けて寝られないだろう。