鳩山連立政権が始まってわずか8ヶ月後で、連立の一角が外れることになった。
社民党の基本方針として、米軍基地の削減と沖縄県民への負担を減らすことが曲げられない主張であるから、筋を通して閣議決定を拒否し、連立政権からの離脱することは当然の判断であろう。
旧自民党の様に、何が基本方針かもわからないままに、その都度の世論の風を読みながら、対症療法をしてきた政党とは、違っている事を示した。
民主党も公約、マニフェストを掲げながら、何か不透明な既得権勢力とのつながりで、スジの通らない政策が紛れ込むのは、選挙で投票した人の信頼を裏切ることになる。
普天間基地の問題解決に向けて、民主党内閣の採った足取りは、お世辞にも努力してきたとは言えない、落第点の行動であった。
そもそもの基本は、在日米軍の規模、東南アジアの戦争抑止力から見ての、必要な戦略を再検討するところから進めなければならなかった筈である。
単に、沖縄の負担軽減を目指すだけでは、自民党政権時代の対症療法政策と、ほとんど変わらない結果になることは当然である。
政策実施において、利害が錯綜して意見がまとまらないのは、当然、予想されることである。
数の力で押し切るか、うやむやの玉虫決着のツケは、いつかは揺り戻して再検討を迫られる。
国の基本方針、ありたい国の姿を描いて、それによる国民の支持を問うのが、本来の選挙であり、政権交代の意義である。
基本にのっとった政策検討、外交交渉をしているプロセスを明確にして、信頼を回復しなければ、どんな政策も疑心暗鬼の目で見られて、レベルの低い決着に終わる。
ここでもう一度、ブログで書いてきた、政府の出直しに必要な基本方針を確認しておきたい。
・国民の健康と豊かな暮らしを守るには、経済の活性化と雇用を守ることを第一優先とする。
経済界に対しては、これを優先し率先して雇用者を増やす産業を守ると宣言し、実行する。
雇用者を減らし、生産拠点を海外に移し、それで利益を確保しようとする旧産業は守らない。
・「脱化石エネルギー」に寄与する産業を優遇し、特に「再生可能エネルギー産業」への最大限の支援をして、経済活性化の起爆産業として育成する。
化石燃料大量消費型の産業は、徐々に構造転換して、最小限に必要な規模まで縮小する。
これは、かっての石炭産業の終焉と同じ様に、軟着陸型の産業転換によって達成する。
・次の時代の日本経済をけん引する「新産業を育成」することに、最大限の先行投資をする。
食料自給率の向上を目指しての農業を、高付加価値、高収益産業として育成し、活性化する。
木材資源自給率向上(2020年で50%)の為、日本の森林の長期視点により林業を再生する。
海洋国家利点を生かせる「海洋産業」を重視して、研究開発、事業支援を積極的に実施する。
この範疇に入らないで、雇用創出にも貢献しない宇宙産業と原子力産業は縮小していく。
このくらいの基本方針を確立しなければ、日本の将来は不安だらけで、デフレ経済のままになる。
脱官僚、小さな政府、など、形を目指すことは基本方針にはならない。各政党の基本である。
社民党の基本方針として、米軍基地の削減と沖縄県民への負担を減らすことが曲げられない主張であるから、筋を通して閣議決定を拒否し、連立政権からの離脱することは当然の判断であろう。
旧自民党の様に、何が基本方針かもわからないままに、その都度の世論の風を読みながら、対症療法をしてきた政党とは、違っている事を示した。
民主党も公約、マニフェストを掲げながら、何か不透明な既得権勢力とのつながりで、スジの通らない政策が紛れ込むのは、選挙で投票した人の信頼を裏切ることになる。
普天間基地の問題解決に向けて、民主党内閣の採った足取りは、お世辞にも努力してきたとは言えない、落第点の行動であった。
そもそもの基本は、在日米軍の規模、東南アジアの戦争抑止力から見ての、必要な戦略を再検討するところから進めなければならなかった筈である。
単に、沖縄の負担軽減を目指すだけでは、自民党政権時代の対症療法政策と、ほとんど変わらない結果になることは当然である。
政策実施において、利害が錯綜して意見がまとまらないのは、当然、予想されることである。
数の力で押し切るか、うやむやの玉虫決着のツケは、いつかは揺り戻して再検討を迫られる。
国の基本方針、ありたい国の姿を描いて、それによる国民の支持を問うのが、本来の選挙であり、政権交代の意義である。
基本にのっとった政策検討、外交交渉をしているプロセスを明確にして、信頼を回復しなければ、どんな政策も疑心暗鬼の目で見られて、レベルの低い決着に終わる。
ここでもう一度、ブログで書いてきた、政府の出直しに必要な基本方針を確認しておきたい。
・国民の健康と豊かな暮らしを守るには、経済の活性化と雇用を守ることを第一優先とする。
経済界に対しては、これを優先し率先して雇用者を増やす産業を守ると宣言し、実行する。
雇用者を減らし、生産拠点を海外に移し、それで利益を確保しようとする旧産業は守らない。
・「脱化石エネルギー」に寄与する産業を優遇し、特に「再生可能エネルギー産業」への最大限の支援をして、経済活性化の起爆産業として育成する。
化石燃料大量消費型の産業は、徐々に構造転換して、最小限に必要な規模まで縮小する。
これは、かっての石炭産業の終焉と同じ様に、軟着陸型の産業転換によって達成する。
・次の時代の日本経済をけん引する「新産業を育成」することに、最大限の先行投資をする。
食料自給率の向上を目指しての農業を、高付加価値、高収益産業として育成し、活性化する。
木材資源自給率向上(2020年で50%)の為、日本の森林の長期視点により林業を再生する。
海洋国家利点を生かせる「海洋産業」を重視して、研究開発、事業支援を積極的に実施する。
この範疇に入らないで、雇用創出にも貢献しない宇宙産業と原子力産業は縮小していく。
このくらいの基本方針を確立しなければ、日本の将来は不安だらけで、デフレ経済のままになる。
脱官僚、小さな政府、など、形を目指すことは基本方針にはならない。各政党の基本である。