国民の安全な生活を守るのは、国の主権の中でも、最重要なレベルの役割であり、そのために、各種の制限と制度を設けるのは当然の行為である。
アメリカのトランプ新大統領が、国民にテロ攻撃の危険が及ぶことを、今以上に抑止することを掲げて、すでにビザを取得した人の入国を、一時的に制限した。
これに対して、世界中の国の有識者たちが、暴挙だとして非難している。
すでにビザを取得した人でも、社会の状況が大きく変化しているので、テロ攻撃の可能性が少しでもある人物を入国させない、と判断する責任者は誰か。
アメリカでは大統領が、国民の生命の安全を保つことが最大の使命である。
今回の入国制限の対象になった国は、以前は社会的な安定を、一定レベル以上の状態を維持していた。
しかし、ブッシュ政権下とオバマ政権の16年間で、【社会情勢が著しく不安定】に劣化して、アメリカ人が憎悪を受ける危険性が、圧倒的に増えている。
不安定化させた責任の大半が、アメリカの【介入主義による政治体制の不安定化】によるが、だからと言って、アメリカ人の安全を守る必要性は最重要である。
今回の入国制限は、従来の入国審査より厳格化して、テロの危険性を最小に抑える為に90日間の一時的な休止である。
それを、長期的に入国制限する【特定国からの入国禁止】と報道された。
難民の発生の原因は、多くは【アメリカの外交政策失敗】と、【介入主義による「既存政権の不安定化」に多くの原因】がある。
だから、他国よりも【多くの難民を受け入れる責任】がある。
だから、難民受け入れ拒否であるならば、世界中から非難されるのは道理であるが、難民の中に「テロリストの候補者」が紛れ込む可能性は大きい。
この紛れ込む事態を、1万人に一人でも見つけ出して、その容疑のある人物を、難民認定しない政策は、大統領の責任で行うのは筋が通る。
その厳重な審査を可能にする準備期間が120日も必要だというならば、その期間の難民認定は一時的に休止することになる。
それを特定国からの入国を禁止とか、難民認定を長期的に禁止する、とか「報道機関が誤報道をする」から、有識者というレベルでも誤った言論をする。
アメリカは、介入主義による外交政策の失敗を、率直に認めるべき責任がある。
ブッシュ政権下は言うに及ばず、オバマ政権の優柔不断の外交で、不安定国家を増やし、多くの難民を発生させた責任は大きい。
だからと言って、一般のアメリカ国民を不安全にしても良いと言う理屈はあり得ないし、アメリカ大統領には、自国民の安全を最重視する責任がある。
入国審査の基準や、難民認定しない判断基準が、社会的な変化に十分に対応できていないと大統領が判断することで、一時的な休止は妥当な政策であろう。
日本政府では、【入国審査と難民認定の基準はアメリカ以上に厳しい】のだ。(続)