12月26日に両陛下は福島県の台風19号の被災地を訪れ、黙礼して犠牲者を偲び、被災者をお見舞いして心の活力回復を支援された。
令和の新年を迎えるにあたって、お目出度い行事が連日行われるようだが、その時の心構えとして、犠牲者を偲ぶ思いを忘れない様にと。
天皇陛下は、自身の研究テーマとして「水」に取り組まれてきたが、世界では、【水の問題で災害を受ける人】が増える傾向になっている。
人間は自然環境の中で、水との密接な関連がある生活が基盤だが、ともすると自然との共生を軽んじて、無防備に振る舞ってしまう。
産業革命以後の「地球温暖化現象は進み、気候変動に影響される」時代になっている。
日本では、「温暖化」を意味するイメージは、「穏やかで過ごしやすい気候の表現」だが、自然界での気候は過激な傾向を増している。
干ばつにさらされて、飢饉になる地域もあるが、日本では、台風勢力は記録的なレベルに達して上陸した時には、被害規模は類を見ない。
これに対する備えを、日本の政府、自治体が怠りなく準備をしていれば良いが、現実には、大きく遅れている。
そのシワ寄席になる弱点を、自然の脅威によって、『被災する人をゼロにする』ことが、政治を担う人たちの最大の責務であろう。
この時期に、天皇、皇后、両陛下が、ヘリコプターで被災地を訪れるには、「黙礼の中に込められて思い」を汲み取らねばならない。