目標は背伸びをして決めよ。と前のブログで書いた。
これは、何も私個人が言い出しているわけではない。有能な経営者の言っていることでもある。
突飛な印象を受けるかもしれないが、私の実感でもあり、前にいた企業でもそれ忘れ、成果主義を取り入れた後には弊害が目に付いた。
しかし、背伸び目標に対しては、すぐに現実に元ずいていない。たわごとをいうヤツだ。という批判がすぐに出てくる。
これが日本での常識人と称する人たちの大半の感覚である。
そして、低い目標で現実に達成できることが確実なことだけをやる。だから失敗しない。
一時期に、世の中の大変化によって、その目標が大きく未達成になったときは、自分の責任ではない。世の中のせいだ。と済ませる。
これが常識人の言うセリフである。世の中が悪くなったのは自分のせいではない。自分は精いっぱいに仕事をしてきた。
そして企業は赤字に陥り、国は借金だらけの状態で右往左往している。またまた借金をするしか、経済の立て直し方法はない。常識人は考えることがそれどまりになっている。
世の中の有識者といわれる人々は、1990年までの経済のことしか頭にない。それ以降の経済は、まったく未経験のことで、これは未曾有の出来事であるから、常識的なことでは対処できない。
そして1990年代を通じて、ただひたすらに公共事業にお金をつぎ込んで借金をふやし続けてきた。
さすがに、これ以上の借金はまずい。ということで、政府を小さくして行こう。無駄を省こう。民間でできることは民間に。という構造改革を実施してきた。
しかし企業は力が衰退していたので、いくら民間の力で活性化をしてくれ、と政治家が言っても、従来の延長上の仕事にしか取り組んでいない。
つまり、徹底した経費の削減、できるだけ安い人件費の非正社員で生産し、サービスをこなせるようにするスリム経営。これを実践してきた。
表向きは黒字で収益をだしているので、景気も上向きとなり、政策は成功したかに見えていた。
がしかし、いったん、海外の市場が縮小すると、とんでもない状況である。
現実をよく見よ。と言って、派遣社員に頼る生産現場に転換し、現実の要求に沿っている対策である。としてきた。
それを言い出して実行に加担した役人、企業は、今は口をつぐんでいる。
自分は目標の設定をしてそれを忠実に達成してきた。そのどこが悪いのだ。と言いたいところでしょう。
これは現実を先に見ているから、目標設定はまちがっていない。と考えるのが常識である。
それが、間違いのもとであった。
経費の削減は重要であるが、それ以上に重要なのは働く人の経済レベルの維持、向上が先に来るべきであろう。
自分の企業だけは人件費を下げても、消費者全体の購買力は落ちない。と都合よく考えて目標を達成したつもりになっている。
従業員の給料を上げることが優先して、その上で、収益を出すのが本来の企業の目標である。
現実をよく見よ。そんな無理なことを言うヤツは、現実を知らないからだ。モノの解った常識人はいつもそう言う。そして、都合が悪くなると世の中が悪い。という。
成果主義、現実重視など、聞こえはよいが、実際の世の中の荒波には耐えるシロモノではない。
日本の企業そして技術者は、現実無視に近い、高い目標にチャレンジしてきたときこそ、著しい成果をあげて、問題を乗り越える力を身につけてきた。
それを忘れたのか。以下、次回に。
これは、何も私個人が言い出しているわけではない。有能な経営者の言っていることでもある。
突飛な印象を受けるかもしれないが、私の実感でもあり、前にいた企業でもそれ忘れ、成果主義を取り入れた後には弊害が目に付いた。
しかし、背伸び目標に対しては、すぐに現実に元ずいていない。たわごとをいうヤツだ。という批判がすぐに出てくる。
これが日本での常識人と称する人たちの大半の感覚である。
そして、低い目標で現実に達成できることが確実なことだけをやる。だから失敗しない。
一時期に、世の中の大変化によって、その目標が大きく未達成になったときは、自分の責任ではない。世の中のせいだ。と済ませる。
これが常識人の言うセリフである。世の中が悪くなったのは自分のせいではない。自分は精いっぱいに仕事をしてきた。
そして企業は赤字に陥り、国は借金だらけの状態で右往左往している。またまた借金をするしか、経済の立て直し方法はない。常識人は考えることがそれどまりになっている。
世の中の有識者といわれる人々は、1990年までの経済のことしか頭にない。それ以降の経済は、まったく未経験のことで、これは未曾有の出来事であるから、常識的なことでは対処できない。
そして1990年代を通じて、ただひたすらに公共事業にお金をつぎ込んで借金をふやし続けてきた。
さすがに、これ以上の借金はまずい。ということで、政府を小さくして行こう。無駄を省こう。民間でできることは民間に。という構造改革を実施してきた。
しかし企業は力が衰退していたので、いくら民間の力で活性化をしてくれ、と政治家が言っても、従来の延長上の仕事にしか取り組んでいない。
つまり、徹底した経費の削減、できるだけ安い人件費の非正社員で生産し、サービスをこなせるようにするスリム経営。これを実践してきた。
表向きは黒字で収益をだしているので、景気も上向きとなり、政策は成功したかに見えていた。
がしかし、いったん、海外の市場が縮小すると、とんでもない状況である。
現実をよく見よ。と言って、派遣社員に頼る生産現場に転換し、現実の要求に沿っている対策である。としてきた。
それを言い出して実行に加担した役人、企業は、今は口をつぐんでいる。
自分は目標の設定をしてそれを忠実に達成してきた。そのどこが悪いのだ。と言いたいところでしょう。
これは現実を先に見ているから、目標設定はまちがっていない。と考えるのが常識である。
それが、間違いのもとであった。
経費の削減は重要であるが、それ以上に重要なのは働く人の経済レベルの維持、向上が先に来るべきであろう。
自分の企業だけは人件費を下げても、消費者全体の購買力は落ちない。と都合よく考えて目標を達成したつもりになっている。
従業員の給料を上げることが優先して、その上で、収益を出すのが本来の企業の目標である。
現実をよく見よ。そんな無理なことを言うヤツは、現実を知らないからだ。モノの解った常識人はいつもそう言う。そして、都合が悪くなると世の中が悪い。という。
成果主義、現実重視など、聞こえはよいが、実際の世の中の荒波には耐えるシロモノではない。
日本の企業そして技術者は、現実無視に近い、高い目標にチャレンジしてきたときこそ、著しい成果をあげて、問題を乗り越える力を身につけてきた。
それを忘れたのか。以下、次回に。