この4カ月で日本の将来が描けるようになったであろうか?
2009年の前半はひどい状況に落ち込み、時の政権はなすすべもなく、従来型の無駄な予算の積み上げをして、バラマキによる景気回復のみを目指していた。
国民は行く先を見失ったまま、毎日の暮らしをしのぐことに心を奪われ、どのような将来を目指すのかという、大事なことを置き去りして後回しにしてきた。
とにかく、何かおかしいと感じる国民が大半であり、とにかく政権を交代させて見ようという意思で、総選挙の結果が示された。
民主党のマニフェストは、それなりの意味があったが、案の定、現実には実現できない壁が次々と見えてきて、実行力の不足が目立つようになっている。
そして官僚依存体質から脱するとしているが、具体策となると従来型の官僚的な政策しか出てこない。
鳩山首相の施政方針演説は、「いのちを守る」の言葉で埋め尽くされた。
やさしい言葉を選んで訴えたい気持ちは出ているが、中身は抽象的な願望を述べているにとどまり、そのために果敢に実行すると宣言出来る部分は殆どなく、決断力の程度には疑問を持たざるを得ない。
「働くいのちを守りたい」。そうだが、どうやって雇用機会を増やし収入増加を図るのか?
「人間のための経済・再び」。それは日本型企業モデルを提案していくと言うが、その中身はどうか?
「新しい公共」によって支えられる日本。この動きを支援すると言っても、どうやっていくのか?
「子どものいのち」、「医療と年金」、「雇用を守る」。そう。どれも大事。問題はその費用をどうする。
願望としては誰にも依存がない「将来への目標・展望」であるが、国民が知りたいのは、それをどのような具体的な政策で実現に近づけて行くか?である。
特に「いのちのための成長を担う新産業の創造」を目指して、昨年末の成長戦略の基本方針を提示したと言うが、その中身は殆ど具体性がない。
また、「地域経済を成長の源に」として、「地域主権の確立」を目標とするが、具体策は地方交付税を1.1兆円増額すると言うだけである。
ひも付き補助金を廃止し、出先機関の抜本的な改革をする「地域主権戦略大綱」を策定して進めるとしているが、その中身は一切、説明されていない。
政権交代前の自民党政府は、すべて官僚が作った省益優先の政策ばかりであったから、それから見れば、進んでいるかもしれない。
だが、日本の置かれた現状は願望を上げているだけでは済まないくらいに逼迫している。
グローバル化の潮流の中で、大企業の大きな投資対象は殆ど海外に向かっている。
国内の消費分野は、値下げ競争に明け暮れる状況に追い込まれ、働く人の収入は下がり続ける。
高度成長時代に投資したインフラ関連は、ことごとく老朽化していくのに、その置き換えの費用が出ない状況である。
役人の天下りや無駄使いを根絶するのは当然として、その先の財源と効果的な予算の具体策を提示できなければ、何事も願望だけに終わる。
いのちの短い内閣にならないように・・・しっかりせよ!
2009年の前半はひどい状況に落ち込み、時の政権はなすすべもなく、従来型の無駄な予算の積み上げをして、バラマキによる景気回復のみを目指していた。
国民は行く先を見失ったまま、毎日の暮らしをしのぐことに心を奪われ、どのような将来を目指すのかという、大事なことを置き去りして後回しにしてきた。
とにかく、何かおかしいと感じる国民が大半であり、とにかく政権を交代させて見ようという意思で、総選挙の結果が示された。
民主党のマニフェストは、それなりの意味があったが、案の定、現実には実現できない壁が次々と見えてきて、実行力の不足が目立つようになっている。
そして官僚依存体質から脱するとしているが、具体策となると従来型の官僚的な政策しか出てこない。
鳩山首相の施政方針演説は、「いのちを守る」の言葉で埋め尽くされた。
やさしい言葉を選んで訴えたい気持ちは出ているが、中身は抽象的な願望を述べているにとどまり、そのために果敢に実行すると宣言出来る部分は殆どなく、決断力の程度には疑問を持たざるを得ない。
「働くいのちを守りたい」。そうだが、どうやって雇用機会を増やし収入増加を図るのか?
「人間のための経済・再び」。それは日本型企業モデルを提案していくと言うが、その中身はどうか?
「新しい公共」によって支えられる日本。この動きを支援すると言っても、どうやっていくのか?
「子どものいのち」、「医療と年金」、「雇用を守る」。そう。どれも大事。問題はその費用をどうする。
願望としては誰にも依存がない「将来への目標・展望」であるが、国民が知りたいのは、それをどのような具体的な政策で実現に近づけて行くか?である。
特に「いのちのための成長を担う新産業の創造」を目指して、昨年末の成長戦略の基本方針を提示したと言うが、その中身は殆ど具体性がない。
また、「地域経済を成長の源に」として、「地域主権の確立」を目標とするが、具体策は地方交付税を1.1兆円増額すると言うだけである。
ひも付き補助金を廃止し、出先機関の抜本的な改革をする「地域主権戦略大綱」を策定して進めるとしているが、その中身は一切、説明されていない。
政権交代前の自民党政府は、すべて官僚が作った省益優先の政策ばかりであったから、それから見れば、進んでいるかもしれない。
だが、日本の置かれた現状は願望を上げているだけでは済まないくらいに逼迫している。
グローバル化の潮流の中で、大企業の大きな投資対象は殆ど海外に向かっている。
国内の消費分野は、値下げ競争に明け暮れる状況に追い込まれ、働く人の収入は下がり続ける。
高度成長時代に投資したインフラ関連は、ことごとく老朽化していくのに、その置き換えの費用が出ない状況である。
役人の天下りや無駄使いを根絶するのは当然として、その先の財源と効果的な予算の具体策を提示できなければ、何事も願望だけに終わる。
いのちの短い内閣にならないように・・・しっかりせよ!