北朝鮮が自国の存亡をかけて、アメリカからの攻撃を回避する手段としては、核兵器の保有しか選択肢はないとした国策を公言している。
アメリカ本土へ攻撃できる核兵器とミサイルを保有すれば、北朝鮮本土への攻撃を、アメリカ大統領は思いとどまる。
筈である・・・?
かなり楽観的な判断であるが、いわゆる【核兵器による抑止力】の考え方には、このような甘い想定が基本にある。
北朝鮮を批判する前に、【アメリカの核の傘に依存】の日本の安全保障政策の基本、大同小異の「核兵器の相互破壊の脅威」に依存する。
これが、米ソ対立時代の核軍拡競争以来の、基本的な考え方であるから、北朝鮮の行動を否定することは、自分に身に降りかかる。
それにしても、なんらかの突発的な誤報によって、核兵器の発射ボタンが押される懸念もある。
そこで、とにかく、本土にミサイルが到達する前に、ミサイルを打ち落とす兵器が、「イージス艦」によるミサイル迎撃の装備である。
今回の北朝鮮の挑発的な言動を契機として、「陸上のイージス」となる兵器を、日本政府は、慌てて購入する予算を組んでいる。
しかし、この兵器はいまだ開発中の試験設備であり、失敗の連続であることを国民には知らせていない。
試作品を売りつけられるのだ。