国の予算の大部分を占める特別会計の仕分け作業が、4日間で終了した。
一般会計の中身は、毎年の国会で議論されて、異論のある事業や制度は、その都度、野党の攻撃にさらされるので、省庁も財務省も手を抜けないので、時間をかけて検討している。
しかし、特別会計の中身は、族議員の一部が中身を掴んで、自分の選挙に有利になるかどうかのチェックがかかるだけで、国会での審議は、実質的にはなかった。
これを、わずか4日間でも、とにかく白日の下にさらけだすことは良いことである。
いや、これは民主主義国家としては普通のことであるが、今までの自民党政権下では、官主主義であったから、このわずか4日間の仕事すらしてこなかった。
もちろん、野党の追及も緩かった責任がある。
特別会計の見直しは、予想どうり「埋蔵借金」が、隠されていたことが判明した。
また、廃止できる事業は既に、各省庁で内部の議論によって、廃止やむなしとされてきた事業を、今回の獲物として差し出した形跡が歴然としている。
しかし、大部分は廃止と言っても、単に特別会計から一般会計に移すだけに留まる事業が多く、
財務省の管轄となって、国会審議の場に持ち出される様に代わるだけである。
事業自体の適切性や効率性の議論には、こんな短時間で切りこめるわけがない。
その上、「地域主権」の大改革に取り組むと公言していながら、特会の仕分けの対象事業を、今後はどうしていくのか何も構想がないことが判った。
「社会整備事業特会」の見直しや、「地方交付税及び譲与税配布特会」の抜本的見直しとして仕分けをしたが、予定どうりの見直しが必要との結論を再確認しただけに終わっている。
事業の透明性や予算の適切性を問うのは、一般会計でも特別会計でも、重要さは変わりない。
4日間でなく、国会開会中の時間をフルに使って、今までの様な不透明な事業を見過ごすことのない「本当の民主主義」の国会運営を実施すべきであろう。
その上で、長期的、本格的に取り組む必要のある課題を、政府も与党はもちろん、野党も継続的に政策研究と議論を深めておくべきである。
政策の中身で論争することが、民主主義の基本であるのに、今の野党は、発言の目立つことが価値があるとして、つまらない揚げ足取り的な論争を挑んでいるだけに終わっている。
それを冗長しているのが「マスメディア」の視聴率至上主義で、大事な論点をいつもとうり一遍の情報垂れ流しの様相をマスマス強めている。
菅政権は、TPP「環太平洋パートナーシップ協定」の関税撤廃交渉に前のめりになって参加しようとしているが、消費税騒動の二の舞を演じかねない。
これは、食料自給率の目標課題とは明らかに矛盾するし、各省庁の試算では経済にとってマイナスだとする農水省と、TPPに参加しないとGDPにマイナスだとする経済産業省の対立した見方が噴出している。
長期的な方向性を決めないままの場当たり的な政策論争は、ロクな結果を生まない!
一般会計の中身は、毎年の国会で議論されて、異論のある事業や制度は、その都度、野党の攻撃にさらされるので、省庁も財務省も手を抜けないので、時間をかけて検討している。
しかし、特別会計の中身は、族議員の一部が中身を掴んで、自分の選挙に有利になるかどうかのチェックがかかるだけで、国会での審議は、実質的にはなかった。
これを、わずか4日間でも、とにかく白日の下にさらけだすことは良いことである。
いや、これは民主主義国家としては普通のことであるが、今までの自民党政権下では、官主主義であったから、このわずか4日間の仕事すらしてこなかった。
もちろん、野党の追及も緩かった責任がある。
特別会計の見直しは、予想どうり「埋蔵借金」が、隠されていたことが判明した。
また、廃止できる事業は既に、各省庁で内部の議論によって、廃止やむなしとされてきた事業を、今回の獲物として差し出した形跡が歴然としている。
しかし、大部分は廃止と言っても、単に特別会計から一般会計に移すだけに留まる事業が多く、
財務省の管轄となって、国会審議の場に持ち出される様に代わるだけである。
事業自体の適切性や効率性の議論には、こんな短時間で切りこめるわけがない。
その上、「地域主権」の大改革に取り組むと公言していながら、特会の仕分けの対象事業を、今後はどうしていくのか何も構想がないことが判った。
「社会整備事業特会」の見直しや、「地方交付税及び譲与税配布特会」の抜本的見直しとして仕分けをしたが、予定どうりの見直しが必要との結論を再確認しただけに終わっている。
事業の透明性や予算の適切性を問うのは、一般会計でも特別会計でも、重要さは変わりない。
4日間でなく、国会開会中の時間をフルに使って、今までの様な不透明な事業を見過ごすことのない「本当の民主主義」の国会運営を実施すべきであろう。
その上で、長期的、本格的に取り組む必要のある課題を、政府も与党はもちろん、野党も継続的に政策研究と議論を深めておくべきである。
政策の中身で論争することが、民主主義の基本であるのに、今の野党は、発言の目立つことが価値があるとして、つまらない揚げ足取り的な論争を挑んでいるだけに終わっている。
それを冗長しているのが「マスメディア」の視聴率至上主義で、大事な論点をいつもとうり一遍の情報垂れ流しの様相をマスマス強めている。
菅政権は、TPP「環太平洋パートナーシップ協定」の関税撤廃交渉に前のめりになって参加しようとしているが、消費税騒動の二の舞を演じかねない。
これは、食料自給率の目標課題とは明らかに矛盾するし、各省庁の試算では経済にとってマイナスだとする農水省と、TPPに参加しないとGDPにマイナスだとする経済産業省の対立した見方が噴出している。
長期的な方向性を決めないままの場当たり的な政策論争は、ロクな結果を生まない!