世界の動きは。化石燃料から「再生可能エネルギー」の大胆な活用の時代に入っている。
日本が再生可能エネルギーの主流として「太陽光発電の技術」を、大事にして育成し、1990年代までは世界の最先端を進んでいた。
しかし2000年代の初頭になって、太陽光発電の技術は育成の目処がついたとして、経済産業省は、技術支援の政策を縮小してしまった。
これを機に、中国政府は日本の太陽光パネル生産企業を中国に誘致して、その製造技術の移転から始めて、ほとんどの技術を習得した。
今では、中国は人件費の安さ、土地代の安さ、製造エネルギーの安さ(石炭火力発電による安価な電力費)によって、世界一に成長した。
日本がこれから存在価値をアピールするには、中国ではできない分野を開拓するのが最も良い対抗策である。
日本では、土地代が高いので、農業用地を活用して農作物の生産との共存を図る「営農型太陽光発電」が、これから開拓する課題である。
地面の作物の生育と農作業を邪魔しないで、一年中の発電によって、農地所有者の収入が大幅に向上する「営農型発電設備」の開拓だ。
アメリカ式の農地やロシア式の農業では、粗放な耕作であるから、太陽光発電との共存は不可能だから、米露とも関心はない。
日本が農地を有効利用できる「モデル営農型発電」を成功させれば、
世界の模範的な事例として、その技術を途上国支援に活用できる。