「木質バイオマスの熱エネルギー利用」というと、何やら難しい話になりそうだと敬遠する人もいるでしょう。
もっと、身近な実例にして説明をしようと思い、「薪ボイラー」を事例にして数値的にわかる様にして行きます。
石油は精製された状態では、A重油、灯油、軽油、ガソリンなどに分けられて販売される。
燃料用としてはA重油、灯油で、熱発生量は1リットル8770~9340kcalである。
木質材の熱発生量は、1kg当たり3600 kcalであり、石油1リットルを置き換えるには、2.4~2.6kgの木質材が必要になる。
日本では毎年平均2600万m3の木材を伐採して利用しているが、それを除いても、年平均で8000万m3の樹木の生長により蓄積を増やしている。
森林蓄積量は、35億m3に達し、国土面積が世界60位であるのに、森林の蓄積量は世界で13位の森林大国に入るのだ。
しかし、毎年の利用は蓄積量の0.7%に留まり、日本の森林資源を有効に利用していない状況である。
これを利用しないでおいて、世界中で逼迫している石油争奪競争のエネルギー依存からは、転換しなければならない。
では具体的にどうやって転換して行くのか、解り易い話で説明してみよう。
日本で輸入している石油は、年間で3億㌔リットルであり、このうち10%を熱利用で木質材、薪に転換する目標を立てる。
3000万㌔リットルの置き換えには、7500万トンの燃料用木質材が必要になる。
現状での木材自給率は約20%であり、自給率の目標50%を達成するには、2.5倍の樹木伐採収穫が必要になる。
今でも林地には利用しない間伐材や残材が年間で2000万トンに達している。
これが、50%自給時には、5000万トンになってしまう。
この利用されない木質材をすべて収穫して燃料用の原料に回すのである。
50%は輸入丸太材であり、それを製材する時にでる製材端材が利用出来る。
さらに、建設廃材の(もちろん瓦礫材も含む)木材類も燃料用に利用すれば、年間7500万トンの木質原材料を国内で流通させることは充分に可能である。
残材の収穫事業(林業の活性化)と製材端材の利用事業を徹底育成することで、石油の輸入量を10%削減が可能になる。
それを目標10年で達成するのだ。
もっと、身近な実例にして説明をしようと思い、「薪ボイラー」を事例にして数値的にわかる様にして行きます。
石油は精製された状態では、A重油、灯油、軽油、ガソリンなどに分けられて販売される。
燃料用としてはA重油、灯油で、熱発生量は1リットル8770~9340kcalである。
木質材の熱発生量は、1kg当たり3600 kcalであり、石油1リットルを置き換えるには、2.4~2.6kgの木質材が必要になる。
日本では毎年平均2600万m3の木材を伐採して利用しているが、それを除いても、年平均で8000万m3の樹木の生長により蓄積を増やしている。
森林蓄積量は、35億m3に達し、国土面積が世界60位であるのに、森林の蓄積量は世界で13位の森林大国に入るのだ。
しかし、毎年の利用は蓄積量の0.7%に留まり、日本の森林資源を有効に利用していない状況である。
これを利用しないでおいて、世界中で逼迫している石油争奪競争のエネルギー依存からは、転換しなければならない。
では具体的にどうやって転換して行くのか、解り易い話で説明してみよう。
日本で輸入している石油は、年間で3億㌔リットルであり、このうち10%を熱利用で木質材、薪に転換する目標を立てる。
3000万㌔リットルの置き換えには、7500万トンの燃料用木質材が必要になる。
現状での木材自給率は約20%であり、自給率の目標50%を達成するには、2.5倍の樹木伐採収穫が必要になる。
今でも林地には利用しない間伐材や残材が年間で2000万トンに達している。
これが、50%自給時には、5000万トンになってしまう。
この利用されない木質材をすべて収穫して燃料用の原料に回すのである。
50%は輸入丸太材であり、それを製材する時にでる製材端材が利用出来る。
さらに、建設廃材の(もちろん瓦礫材も含む)木材類も燃料用に利用すれば、年間7500万トンの木質原材料を国内で流通させることは充分に可能である。
残材の収穫事業(林業の活性化)と製材端材の利用事業を徹底育成することで、石油の輸入量を10%削減が可能になる。
それを目標10年で達成するのだ。