人類の悪癖にはいろいろあるが、賭けごとに対する執着は、度を超すとひどい状態になる。
賭けをしている本人が、負けて痛みを受けるのは自業自得であるが、その影響が関係ない人にまで及ぶような事は避けなければならない。
賭けごとの最大は、金融取引の投機であるが、国が繁栄しているときにこの病気にかかり易い。
1630年代には、有名なオランダのチューリップ投機で、多くの人が巻き込まれて、自分の財産をチューリップにおカネをつぎ込んだ。
この投機熱がバブルであることは明らかであり、ある時期に熱が冷め始めると、一気に暴落して多くの人が財産を失った。
次は1920年代のアメリカの証券市場のバブルと大暴落の歴史的な破綻である。
アメリカ人の多くが財産を失い、失業者があふれでた。
これに懲りて、銀行業と証券業を制度的に分離したのであるが、のど元過ぎれば熱さを忘れる。
またまた、1990年代になって、証券と銀行を兼ねる業態を認めて、金融工学なるモノを作りだして、投機の機会を増やすことになった。
やはり、2008年にはリーマンショックを起こして、経済破綻の瀬戸際まで行ってしまった。
今でもその影響で、世界の経済は立て直しにあえいでいる。
その間に、中国などの新興国が経済成長の波に乗って、先進諸国を圧倒する経済力をつけて来た。
しかし、その中国でもバブルの芽はいたるところに伸び始めている。
中国人の好む「プ―アール茶」が、投機の対象になり始めている。
金余り状態が続くと、皆が欲しがる商品におカネを投じて、利ザヤを稼ぐ投機が活発になる。
雲南省のある茶販売店では、2007年には3キロで500万円という超高級茶も登場したという。
これに引きずられて、庶民の飲むプ―アール茶も手が届きにくい値段になっている。
世界ではコーヒー豆の価格が高騰していると言う。
新興国の経済成長によって、今までのコーヒーを飲む習慣がなかった国で、人々がコーヒーを飲み始めた。
需要が増えればコーヒー生産が増えることで、価格はバランスする筈だが、その間に時間遅れが当然出る。
その期間をすかさず国際投機資金が狙って、価格の高騰を図ることで利益をむさぼる。
コーヒー栽培に従事する途上国の生産現場には、おカネが回る事はない。
プ―アール茶やコーヒーが値上がりしても、飲まなければ良いので無視できるが、コトが基幹食料やエネルギーとなると、賭けごととは関係ない大多数の世界の人が飢えたり寒さによって死んでいく。
21世紀の国々を統治する政治家たちは、17世紀のオランダや20世紀のアメリカと、同じ様な愚かさで投機の悪癖から逃れることができず、多くの人を不安の中に落とし込んでいる。
政治家たちの愚かさにアキレはて、少し頭を冷やす為に1週間ほど旅行するので、お休みです。
賭けをしている本人が、負けて痛みを受けるのは自業自得であるが、その影響が関係ない人にまで及ぶような事は避けなければならない。
賭けごとの最大は、金融取引の投機であるが、国が繁栄しているときにこの病気にかかり易い。
1630年代には、有名なオランダのチューリップ投機で、多くの人が巻き込まれて、自分の財産をチューリップにおカネをつぎ込んだ。
この投機熱がバブルであることは明らかであり、ある時期に熱が冷め始めると、一気に暴落して多くの人が財産を失った。
次は1920年代のアメリカの証券市場のバブルと大暴落の歴史的な破綻である。
アメリカ人の多くが財産を失い、失業者があふれでた。
これに懲りて、銀行業と証券業を制度的に分離したのであるが、のど元過ぎれば熱さを忘れる。
またまた、1990年代になって、証券と銀行を兼ねる業態を認めて、金融工学なるモノを作りだして、投機の機会を増やすことになった。
やはり、2008年にはリーマンショックを起こして、経済破綻の瀬戸際まで行ってしまった。
今でもその影響で、世界の経済は立て直しにあえいでいる。
その間に、中国などの新興国が経済成長の波に乗って、先進諸国を圧倒する経済力をつけて来た。
しかし、その中国でもバブルの芽はいたるところに伸び始めている。
中国人の好む「プ―アール茶」が、投機の対象になり始めている。
金余り状態が続くと、皆が欲しがる商品におカネを投じて、利ザヤを稼ぐ投機が活発になる。
雲南省のある茶販売店では、2007年には3キロで500万円という超高級茶も登場したという。
これに引きずられて、庶民の飲むプ―アール茶も手が届きにくい値段になっている。
世界ではコーヒー豆の価格が高騰していると言う。
新興国の経済成長によって、今までのコーヒーを飲む習慣がなかった国で、人々がコーヒーを飲み始めた。
需要が増えればコーヒー生産が増えることで、価格はバランスする筈だが、その間に時間遅れが当然出る。
その期間をすかさず国際投機資金が狙って、価格の高騰を図ることで利益をむさぼる。
コーヒー栽培に従事する途上国の生産現場には、おカネが回る事はない。
プ―アール茶やコーヒーが値上がりしても、飲まなければ良いので無視できるが、コトが基幹食料やエネルギーとなると、賭けごととは関係ない大多数の世界の人が飢えたり寒さによって死んでいく。
21世紀の国々を統治する政治家たちは、17世紀のオランダや20世紀のアメリカと、同じ様な愚かさで投機の悪癖から逃れることができず、多くの人を不安の中に落とし込んでいる。
政治家たちの愚かさにアキレはて、少し頭を冷やす為に1週間ほど旅行するので、お休みです。