現在の政府の仕組みでは、税収を中央政府の方で多めに徴収して、地域の規模や経済的な力に応じて、地方交付金で支援する仕組みになっている。
その交付金の配分でも、使徒を限定しない部分は少なく、中央政府や県庁の意図によって、使徒を限定した補助金的な部分が多い。
これでは、いつまで経っても、中央政府の決めた方針や、県庁の組織に依存した政策を、命令通りに実行する請負的な業務の割合が多くなってしまう。
この先の共助社会を目指す意思があるなら、まずは自立的な収入を増やして、地域の特色を生かせる事業を、自らの意思で創り出す方向に転換する。
それには、人材の育成も必要であるから、育成期間には、中央政府、県庁の補助金を利用して、地域で消費する電力エネルギーを自給するのだ。
小規模の地方自治体でも実行可能なエネルギー事業は、太陽光発電が最も適している上に、事業性も十分に見込める。
小規模の遊休地でも利用可能で、現在の太陽光発電設備であれば、地元事業者のレベルで、保守は十分可能である。
初期の設備投資を適切に支援すれば、10年程度で設備償却が可能であり、その後の補修や保守費用は発電した電力収入でまかなって、地域に供給した電力費を利用者から納めて貰えば、地域での新規事業費として利用できる。
今までは、外部の電力会社に納入していた電力費用を、地域社会と自治体への収入とすることで、経済的に地域への還流によって、自立を促せる。
令和3年以後は、地域電力自給化を柱に据えて、自立の入り口にするのだ。