民主党の政権交代の目玉政策であった「地域主権改革」の具体策として、税金の無駄使いを招く「国の出先機関」による二重行政を解消する政策があった。
中央省庁の地方機関を廃止して、自治体に権限や事務を移すことで、行政の非効率を改善し、自治体の自主性を強める狙いがある。
この『改革の一丁目一番地』として、歴代の民主党内閣は「出先機関の原則廃止」を何度も閣議決定によって、推進する事を国民に確約して来た。
ところが、3年も経ているのに、いまだに改革法案の国会提出が迷走している。
野田内閣は、消費税増税は任期中にはしないと約束したにも拘わらず、政治生命を懸けると意気込んで、反対勢力を強引に押し切ってきた。
国民の大多数は将来の財政再建のためには「消費税増税もやむなし」としていたが、その前にやるべきことがある、と条件付きでの容認であった。
「税金の無駄使い削減は必ずやります」と何度も国民に説明して来たのに、肝心の行政改革関連や身を削る削減は、とうとうタナザラシになってしまった。
「国の出先機関の原則廃止」は、タナザラシどころか、棚にも上がってこない。
国民が要求しない「消費税増税」が、順序を間違えても成立してしまうのに、なぜ最初に実施すべき『行政改革の一丁目一番地』が、トン挫するのか。
それは、理由は明らかで、増税路線を真に望んでいるのは、中央官僚、特に財務省官僚達であるからだ。
政界のねじれや反対勢力の存在などには、あらゆる水面下の画策によって、消費税増税の説明を繰り返し、理屈をコネクリ回して必要性を訴えてきた。
官僚群が全面的に進めたい政策で、彼らの権益の確保につながるからである。
民主党や自民党の増税派の力が発揮されたからではない。
「行政改革と地域主権改革」は、政治家にとっては選挙での公約として「ウケの良い」最たるモノである。
野田氏も野党時代は役人の無駄使いを非難して、改革の必要性を訴えていた。
当時の自民党の政治家も、「地方分権改革」などの行政の効率化を訴えていたが、単なるポーズに過ぎないことは明らかであった。
だが、民主党政権はポーズに終わらせることは、国民に対する完全な裏切りだ。
政治生命を懸けるべき政策は、「中央官僚の権益削減」にこそあるのだ。
民主党は党首を交代させて、『地域主権改革』の法案を成立させるのが責任だ。
それを阻む、自民党や他の野党が明確になったら、選挙で信任を問うべきだ。
中央省庁の地方機関を廃止して、自治体に権限や事務を移すことで、行政の非効率を改善し、自治体の自主性を強める狙いがある。
この『改革の一丁目一番地』として、歴代の民主党内閣は「出先機関の原則廃止」を何度も閣議決定によって、推進する事を国民に確約して来た。
ところが、3年も経ているのに、いまだに改革法案の国会提出が迷走している。
野田内閣は、消費税増税は任期中にはしないと約束したにも拘わらず、政治生命を懸けると意気込んで、反対勢力を強引に押し切ってきた。
国民の大多数は将来の財政再建のためには「消費税増税もやむなし」としていたが、その前にやるべきことがある、と条件付きでの容認であった。
「税金の無駄使い削減は必ずやります」と何度も国民に説明して来たのに、肝心の行政改革関連や身を削る削減は、とうとうタナザラシになってしまった。
「国の出先機関の原則廃止」は、タナザラシどころか、棚にも上がってこない。
国民が要求しない「消費税増税」が、順序を間違えても成立してしまうのに、なぜ最初に実施すべき『行政改革の一丁目一番地』が、トン挫するのか。
それは、理由は明らかで、増税路線を真に望んでいるのは、中央官僚、特に財務省官僚達であるからだ。
政界のねじれや反対勢力の存在などには、あらゆる水面下の画策によって、消費税増税の説明を繰り返し、理屈をコネクリ回して必要性を訴えてきた。
官僚群が全面的に進めたい政策で、彼らの権益の確保につながるからである。
民主党や自民党の増税派の力が発揮されたからではない。
「行政改革と地域主権改革」は、政治家にとっては選挙での公約として「ウケの良い」最たるモノである。
野田氏も野党時代は役人の無駄使いを非難して、改革の必要性を訴えていた。
当時の自民党の政治家も、「地方分権改革」などの行政の効率化を訴えていたが、単なるポーズに過ぎないことは明らかであった。
だが、民主党政権はポーズに終わらせることは、国民に対する完全な裏切りだ。
政治生命を懸けるべき政策は、「中央官僚の権益削減」にこそあるのだ。
民主党は党首を交代させて、『地域主権改革』の法案を成立させるのが責任だ。
それを阻む、自民党や他の野党が明確になったら、選挙で信任を問うべきだ。