庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

核兵器廃絶に逆行するアメリカ流の力の論理の愚。

2018-02-08 | 核エネルギー・原子力問題

アメリカの軍部は、第2次世界大戦の終了後から、世界最強の軍事力を維持するのが、世界の安定と平和に貢献すると信じてきた。

その信念のもとに、ソ連の脅威に対抗するには、地球を100回も破壊できる「大型の核弾頭を常に維持してソ連を圧倒する」時代となった。

つまり最強ということができなくなって、もし攻撃してきたら、攻撃国(ソ連の領土)は、完全に破壊できる能力がある、と脅せる。

ソ連も、アメリカが攻撃してきたら、アメリカ本土はもとより、アメリカの属国も全て破壊できる、との能力を誇示してきた。

相互破壊能力の増加によって、ソ連が崩壊した後も、ロシアと中国がアメリカの一方的な暴挙を阻止する手段として、【核兵器の相互破壊が可能なレベル】を維持して、微妙な平和の期間が過ぎた。

トランプ大統領の登場に便乗して、アメリカの軍部は、ロシアに負けている「小型の核弾頭の開発」を、急遽、浮上させている。

この理由は、ブッシュ政権、オバマ政権時代に、局地的な紛争に介入した被害が甚大で、アメリカが軍事的優位を喪失した反省による。

局地的紛争の介入と武力制圧を狙うならば、核兵器の小型化は有効であるが、その影響による【戦争開始力の増加】には目をつむるようだ。