東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

レッテルにごまかされるな

2013-12-02 | 雑談
ある会社が原材料費30円にて化粧品をつくり、3万円で発売するか、8万円で発売するかと社内で協議をした結果、結論は8万円になった。そして、その商品がバカ売れしたというから怖い。豪華な瓶とおしゃれなデザインにつられたのであろうが、世の中にはこういう話が意外とたくさんある。しかし、それにしても怖い会社だ。

レッテルの表示に操られる消費者、そして、一方で上手に操ろうとする会社側。この攻防は不思議な世界を保っている。例えば、美味しい日本酒でも、私のような味を利けない者からすれば、銘柄を記載したレッテルが無いと、その美味しさが分からない。そのレッテルにつられて、美味しい点をつける人もいるのだから、人間の味覚なんて本当に頼りない。

人間においても、名刺の肩書にごまかされてはいけない。大企業であること幹部社員であることが名刺を見て分かると、ついこちらはへりくだる。これではだめだ。レッテルにごまかされない、本物を見分ける目を持ちたいものだ。