花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

ベトナム・カンボジアの旅(3)

2011年01月27日 | 海外旅行「東南アジアⅡ」ヴェトナム、カンボジャ
帰国してから4日目になるが、毎日朝の気温は-10~-6度と低いながら、晴天の日には陽射しにも春が感じられるようになった。
先程、雪解けを少しでも早めようと、庭に高く積もった雪の端を崩して、除雪してある玄関前にばら撒いた。しかし、まだ当分は雪が降るだろうな。




3日目はレストランで朝食を早く済ませ①、ホテル周辺を出発までの1時間、散策した。
ホテルは高い塀をめぐらしプールまで作られているので、周辺の地域とは別世界の雰囲気だが、一歩外へ出るとそこにはベトナムの人達の普通の生活があった。②
この地区にはバイク店が軒を連ね、中古のバイクを売っている店やバイクの中古部品店が沢山あった。良く見るとホンダ製のバイクが1番多い。③ 店先で修理の仕事をしていた男性に声をかけると、快く写真に応じてくれた。④ どこでも日本人には親切である。

 ① ② 

             ③ ④

時間的に物凄い数のバイクの通勤ラッシュで交差点は恐ろしい状態だったし、排気ガスが立ち込めて空気が悪く、マスクをしている運転手も多かった。1台のバイクに3人位乗っていたりして驚いた。
そんなラッシュ時の道路淵の木の下に、食器を並べて朝ごはんを食べている中年女性がいて驚いた。

この日のバスはホテルを8時半に出て北西に70km走り、ベトナム戦争時に米兵を恐れさせた「クチ」の地下トンネル見学に向かった。
背の高い熱帯の木が生い茂るジャングルの中に細い歩道があり、しばらく歩いた所に最初の落とし穴があった。1m×2mの大きさで深さは1.8m位に思われた。人が木の葉で覆ってある蓋の上に乗った途端、蓋がどんでん返しして回転し、人が落ちる仕掛けなのだ。底には25cm以上ある何十本もの鉄釘が上を向けて仕掛けられていて、戦争中は底にサソリや毒蛇も入れてあったという。⑤⑥
その傍に1人が身を隠すための25cm×35cm程の小さな穴があった。⑦ 
私も中に入ってしゃがみ、草で覆われた蓋をしてもらったが、中は結構大きくなっていた。隙間から漏れる光だけが頼りだが、戦争中は緊張して身を潜めたのだろう。出ようとしたら足場が無く、背が低くて腕の力が弱い私は、自力で出られないのだ。男性2人に引き上げてもらってやっと脱出した。

 ⑤ ⑥ ⑦

木の根元に蟻塚そっくりの粘土の塊が造られていた。実はその周囲に地下トンネルに続く空気穴が沢山開けられていたのだ。⑧
手作りの武器も展示してあったし、錆びた戦車も置いてあった。展示を見て、アメリカが落とした不発弾の火薬は手投弾に、鉄の破片は溶かして武器に加工していた事も分かった。⑨

            ⑧ ⑨

いよいよ地下トンネルに入る体験をすることになった。
私たちが入ったトンネルは地下3m位のところにあって、1人が身をかがめてやっと通れる大きさのものだった。⑩
体験トンネルの長さは10m程だったが、2か所で曲がっていて、中は真っ暗でとても恐ろしかった。場所によっては地下8mもの場所に、3層のトンネルを作ったらしい。
ガイドの話では、深くなると空気が悪く寒いし、サソリや蛇もいて、長時間入っていることはできなかったそうだ。
最終的にこのトンネルは全長250kmにも張り巡らされていて、南ベトナム傀儡政権とアメリカが敗北する大きな力になったという。遠くはカンボジアの国境にも達していたと聞いた。
私は実際にクチを訪れて見て、当時の大国アメリカと闘った人々のすばらしい知恵と、命を懸けた戦いのすざましさを、かいま見た気がした。
 
         ⑩

昼食後、サイゴン教会と中央郵便局に行った。
サイゴン教会⑪は休日で中に入れなかったが、中央郵便局⑫には土産物店が入っていて、奥にはホーチミンの写真が飾られていた。⑬

 ⑪ ⑫ ⑬

この日の夕刻はカンボジアのシェムリアップ空港に行く事になっていたので、2時間前にタンソンニャット国際空港に行った。ここは飛行機の搭乗者しか中に入れないので、ガイドと入り口で別れた。
添乗員がEチケットを集めて受付カウンターに出すと、ダブルブッキングで私たちの席が無い事が分かった。
急遽、空いているビジネスクラス席に乗ることになったが、その数にも限りがあり、数人の希望者は30分遅い便のビジネスクラスで行ってくれと言われた。私と友人は後の便で行く事を了解した。ビジネスクラスでは、まだ飛ぶ前に飲み物が出て来たし、軽食もテーブルにナフキンが敷かれ、ちゃんとした食器に入ったものだった。
添乗員は先の便で行き、シェムリアップ空港で私達を待っていてくれた。30分程度遅れただけのハプニングだったので、楽しかった。


コメント (3)
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