花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

南イタリアの旅(9)

2010年05月29日 | 海外旅行「西ヨーロッパⅡ」北イタリア・南イタリア
《ローマで自由行動①》
ローマ郊外のホテルに戻り、旅行もいよいよ最終盤。旅の8日目は、朝から1日自由行動だった。
添乗員が気を利かせて、オプショナルに参加する人たちのバスを、自由行動に行く人も往復2500円で利用して良いと言ったが、私たちは値段も高いし、それに帰りの集合時刻が早いので、自分の足で行動することにした。
ローマでは75分間乗り降り自由なバスと地下鉄の共通チケットが1ユーロ(130円)なので、それを煙草店が9時に開くのを待って買い、ホテルの傍のバス停でバスを待った。
(本当は1日乗り放題券1枚4ユーロを買いたかったが、そこにはなかった)
バスは接続する地下鉄の○駅まで35分かかった。
バスで郊外の田園風景や乗客を見るのは楽しかったが、バスが古く、座席が壊れて外れていたり、シートに落書きが多く、あちこち破れていたのに驚いた。

バスの終点がB線の地下鉄駅なので、さらにそこから地下鉄コロッセオ駅まで15分程乗った。出口から出ると、目の前に大きな「コロッセオ」が聳えていた。①
ここは紀元75~80年に、皇帝ネロの宮殿の庭にあった人工池の跡地に建設された建物だ。
10分ほど並んでチケットを買い、コロッセオの中を見学した。
3階まで上がるが、階段の段差が相当きつい。
3階をぐるりと回りながら、全体が見渡せる位置で数枚写真を撮った。とにかく大きい。長径188m×短径156mの楕円形で、高さは48mもあるというが、見ても細かなことは良く分からない。②

かってここでは4.5万人の人々が剣闘士の繰り広げる凄惨な戦いを見て熱狂したのだ。
今は1階の床は無く、地下が露出している。そこは猛獣の檻だったり、水を張って船を浮かべたりもした所だ。
コロッセオの建材は火山灰から造ったコンクリートで、大理石も使われていたというが、大理石はその後、建材として他に持ち去られ、今の形が残ったらしい。(大理石の一部は、サン・ピエトロ寺院の建設にも使われたという) 
私たちはゆっくり1時間、その巨大建造物に身を置いた。

 ① ②

そこから出て、コロッセオの直ぐ傍にある古代のローマ都市、「フォロ・ロマーノ」と「パラチーノの丘」にも入場した。
かっては広い広場や神殿、図書館などが立ち並んでいた場所を上から眺めて、当時の賑わいを想像した。③
また、陽射しが照りつける石畳の通路に、空き缶を置いてじっとしゃがみこんでいる女性がいた。④ 別の場所には、明らかに病気だと思われる男性が、同じように頭をたれてしゃがんでいた。
その日は夏を思わせる暑さだったので、広い場所を1時間半ほど散策したら、少し疲れた。

 ③ ④

コメント (3)
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