我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から何と19年!ありがとうございます✨

ノクターナル・アニマルズ/NOCTURNAL ANIMALS

2017-11-12 01:29:30 | 劇場&試写★6以上

 

世界的に有名なカリスマ(死語?)デザイナー、トム・フォード。

映画監督デビュー作「シングルマンで高い評価を受けた彼の待望の監督第二作。

オースティン・ライトのベストセラー・ミステリーを映画化したミステリーサスペンス。

 

 

20年前に別れた夫から突然小説が送られてきた

その衝撃的な内容に惹きつけられていくヒロインの不安と葛藤を、

過去と現在に加え劇中小説の物語も巧みに織り交ぜながら進行するミステリー。

 

名優揃い

 

原題の「ノクターナルアニマルズ」とは夜の獣たちというふうに訳(意味)されるけれど夜行性動物の意味。

スーザンは不眠症でもあるから、スーザンのことも重ねている。

 

アートディーラーとして成功したスーザンにエイミー・アダムス。

 

元夫、トニー、小説ではエドワード。ジェイク・ギレンホール。

ジェイク出演作、ハズレなし!記録更新中。

 

小説の中の田舎の警察官、ボビーにマイケル・シャノン。

目力男、マイケルシャノンもいいよ〜

寿命後わずかでこんなにも人に貢献!

 

小説の中の男。アーロン・テイラー=ジョンソン。

しかしアーロンはほんと、カッコイイけどこういうやさぐれた凶悪犯もうまい。

キックアス」でのダメダメやわ男だった彼はその後様々な映画で大活躍。

本作ではゴールデングローブ賞で助演男優賞を見事受賞 

主演のジェイクに負けないほどの素晴らしい演技力を見せつける

そして衝撃の?こんな姿まで。

 

 

現在のスーザンの、浮気性の夫にこれまたイケメン、アーミー・ハマー。

このメンツはもう、監督トム・フォードの好みと言ってもいいでしょうか?

 

 

小説の中のエドワードの妻に、アイラ・フィッシャー。

常々、エイミー・アダムスとそっくりだよなーって思ってたらこんなとこでかぶせてきた 笑

やはり似ているという認識されているようで。

 

スーザンの嫌う、ブルジョアな母親にローラ・リニー。

 

他にマイケル・シーンなど。

 

アート・ディーラーとして成功を収めながらも夫との結婚生活は冷え切り、満たされない日々を送るスーザン。ある日そんな彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワードから彼の著作『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。作品が彼女に捧げられていることに困惑しつつも、早速読み始めたスーザン。そこに綴られていたのは、車で移動中の家族が暴漢グループの襲撃に遭い、妻と娘が殺され、夫は刑事と共に犯人たちを追い詰めていくという壮絶な復讐の物語だった。そのあまりに暴力的な内容と完成度の高さに衝撃を受けながらも、これを彼女に捧げたエドワードの意図をはかりかねるスーザンだったが…。

 

それは、愛なのか、復讐なのか。それとも。

 

 

8/10(89点)

 

 

いやーオープニングも結構強烈だけど、もうこのラストが素晴らしい

トム・フォードのセンスの良さは今更褒めるのもなんだけど

もともとの小説がいいのもわかるけど、細部の演出から映像のセンス全てにいたるところが素晴らしい。

 

その監督の手腕はさておき、

愛する人から一方的に手ひどく受けた仕打ち。

それは、深く男の心に突き刺さり、癒されることなく積もっていった。

月日が経ち、小説としてその感情は生まれ変わり、 「for susan」スーザンへと贈られた。

数年前に振った男からの小説を読むたびに、心に痛みを覚え簡単には読み進めることができないながらも

その小説の世界に引き込まれていくスーザン。

男の彼女への試しが始まる。

 

あの時の「大切なものは、手放してはならない」の言葉。

 

 

 

小説の中で、彼は奪われた。大事な妻と娘を。

止めることができなかった自分を悔やみ、そして傷つけたものを憎んだ。そこで一旦自分は死んだんだ。

 

君にわかるだろうか。この苦しみが。大切なものが失われるこの苦しみが。

愛する人に否定されるこの思いが。

 

現実のトニーが小説を書くシーンは一切出て来ないばかりか、

トニーはスーザンと付き合っているシーンでしか登場しない。

 

「それ」が完結するとき。

スーザンは、自らが毛嫌いしていた母親とそっくりになっていたことに気づくのだろうか??

 

素晴らしい小説を書いたトニーにメールをしたスーザンは、

うだつのあがらない小説家を目指していたあの頃のトニーを捨てておきながら、

再開して何かがまた始まることを期待している。

胸が大きく開いた大胆なドレスを着て、真っ赤な口紅を一旦は引き、軽く拭ってからレストランへ向かったその先。

愚かな自分に気付きもしない彼女。

いくら待ってもトニーは来なかった。

 

愛するからこその憎しみでもあり、

それゆえ、試してみたかった。彼女が数年経ってもなお、やはり変わってしまっていたのかを。

 

ミステリアスに進行する小説の中で起こっている出来事の映像と、

現在のリンクがうまくできていてぐいぐい引っ張られていく。

トムフォード自身の絵画のコレクションや、実際の作家の作品を印象深く映しながら

エンディングに至るまでの流れが素晴らしい。

見終えてからの重みと、考えると色々深くまで様々な見解で語り合うこともできるし

またみたらもっと理解できるのかもという面白さ。

ちょっとそこがリンチ(リンチの映画)っぽいのかも。わたしはこの作品かなり気に入ったな。

 

都内でもミニシアター系でのみの上映で、地方によってはやっていないらしいのは本当もったいない。

上映あるところにお住まいであれば是非劇場でお見逃しなく

 

 

 

銃を持った人の対極に笑ってこっちを見ている人が。 そして煙が立っていて既に撃たれた後らしき。

すごいインパクト。

 

 公式サイト

NOCTURNAL ANIMALS         2016年      アメリカ     116min

11月3日より、公開中〜

 

 

 

NYプレミアにて。 いい男揃い。

この二人ほんとそっくり。⇧ ⇧ ⇧

これだもん。

小説の中での娘役の子とアイラ・フィッシャーもちゃんと似た感じ。

前から言おうと思ってたけどトム・フォードはライアン・レイノルズにちょい似てるよね。

 

 マイケルシャノン、なぜか半ズボン。

 

 トムフォード監督、次回作も期待です

 

 

 


ゲット・アウト/GET OUT

2017-11-02 13:01:58 | 劇場&試写★6以上

 

追記2018年第90回アカデミー賞で、脚本賞受賞

おめでとう

 

10月公開でめっちゃ楽しみだったこちら、日本でも大きな劇場公開で嬉しい

00年代ホラーの代表するプロデューサー、ジェイソン・ブラムが手がけた全米大ヒットの話題作

気持ち悪いとかではなく、怖いのレベルは低く、不気味さを楽しむホラー

 

監督&脚本は「キアヌ」(2016)に出演し、脚本も手がけたジョーダン・ピール。

この方、二足のわらじ。コメディアンデュオ、Key&Peeleのうちの一人。

ジョーダンではなく、猫のキアヌの声をキアヌ・リーブスが務めて話題になった。笑(日本では未公開)

 

 

主演はこのカップル。若手フォトグラファー、クリス&ローズ。

キックアス ジャスティスフォーエバー」などに出演ダニエル・カルーヤとTVドラマ出身のアリソン・ウィリアムズ。

 

ローズの父と母。

ブラッドリー・ウィッドフォードとキャサリン・キーナー。

不気味な夫婦。キャサリン・キーナー出てたとは。結構太っていい感じ。

 

もうこういう役が板につきまくり、反抗的なヤツ。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。

ラスト・エクソシズム」、「アンチヴァイラル」が印象的なケイレブ。

まだ観てないけどトムちんの新作「バリー・シール」にも出てたのね。

 

クリスの悪友にリルレル・ハウリー。

 

グローリー 明日への行進」などのレイキース・スタンフィールド。

 

 

付き合って4、5か月。

黒人の僕が、彼女の両親の家に招かれた。親友はやめろって言ったけど仕方ない。

そこで待っていたものは。

 

彼女のママ。催眠術でタバコを見ると吐き気が出るほどになって

禁煙に即効果アリらしい。 

ふらふら夜中歩いたら見つかって勝手にやられたし

 

医学生の弟は初めから失礼で攻撃的。

 

ノーノーノーノー 家政婦は笑いながら泣いてる

不気味すぎ

 

 

庭師は夜中に突進してくる

こわ

 

 

彼女の爺さんの命日の集いで集まった中には

え、これ夫婦かい。せめて息子じゃないのか

 

脳外科のパパさんもやたらオバマ押しだしなんなんだこれ


 

 

味方はおいらの彼女だけか

怪しい催眠術怖すぎ

どーん

 

 

 

怪しけな家族、そして使用人。言動がおかしいファミリーの知人たち。

そこら中感じる不穏な空気。

一体、ここは何なのか?

異様な空気感で迎えるその目的とは、、、、

 

ホラー苦手な怖がりさんには恐怖を体験するというより、不気味で完璧な面白さを堪能して欲しい

 

 

8/10(86点)

 

 

いや〜期待はしてたけどそれ以上に面白かったかな!

ホラーとしての怖さは足りないけど、個人的にこういうテイスト大好きなので、今年のベストに食い込むかも。

監督がコメディアン出身ということもあって、ブラックジョーク的面白さも含み

笑えるとこもあるし、シリアスに不気味な空気がたまらない。

あまりホラー見ない人には読めないと思うけど、

わたしが大好きな映画と漫画二つの作品に似てるとこがあって

もしやと思ったらオチはズバリそれだったんだけど、それでもかなり楽しめた

 

 

ここからネタバレあり

 

これは

マルコヴィッチの穴+楳図かずお「洗礼」だ〜

 

 大好きな二つの作品、「マルコヴィッチの穴」は、誰かの中に入ることで永遠の命を存続し続けるという話。

「洗礼」は、女優の母親が老いを恐れて、娘の身体を引き換えに娘の脳と自分の脳を手術によって入れ替える話。

椅子に縛られて変な宗教ビデオ見せられるとこもそっくり あと、キャサリン・キーナーも出てる 笑

もちろん、監督は洗礼の方は読んでないかもだけど。笑

父親が脳外科というところと、怪しい集団で何かの宗教系というのが読める。

 

オチどうこうというよりも

とにかく不気味さの演出が巧いし、なんとなく可愛いってより憎らしい感じの彼女まで加担していたというのが

読めなかった分そこも面白かったな。

黒人が白人の憧れで、身体能力も高く、(白人の考える)白人の優れた脳に、黒人の視力の良さや

身体能力、生き抜く力を合わせれば無敵という単純な構図から

コーヒーにスプーンぐるぐるで催眠術かけちゃう母親と、脳外科医の父親、

そして体格のいい優れた体力の黒人を娘が騙して付き合った挙句実家に連れてきて餌食にする。

弟が力任せに襲って誘拐する場合もあり、冒頭のは弟。(見終えたあと、カップルが最初のは何なのとか言ってたけど)

それを仲間たちにビンゴのオークションをかけ、高額の人がその人物を買い 手術する。

 

評論家のレビューではこの映画で差別を描く社会派ホラーとか言ってるのも見かけたけど

まぁそこまでではなくても、監督も黒人さんだから未だに残る、そういったところも

ちょっとシニカルに訴えているのかな。

白人が「今は黒人の時代。」みたいな台詞も面白い。

 

わたしが観た新宿の劇場ではなぜか95%くらいだった 笑

ゲイの男の子や、男の子同士のカップル?も多くて 家でワイワイ楽しみながら観るのも良しだけど

こういうのをちゃんとシネコンで日本でもやってくれて感謝。

怖いの嫌いな人でも絶対楽しめる作品なので是非劇場で

 

 

 

ニューヨークに暮らす黒人青年のカメラマン、クリス・ワシントン。白人の恋人ローズ・アーミテージから実家に招待されるが、彼女の両親は娘の恋人が黒人であることをまだ知らず不安を隠せない。しかし、いざアーミテージ家に着いてみると、まったく心配ないというローズの言葉通り、家族みんなクリスを温かく歓迎してくれた。それでも、使用人として働いている黒人の姿に妙な胸騒ぎを覚えてしまうクリス。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティが開かれ、多くの招待客が集まる中、白人ばかりに囲まれ居心地の悪さを感じるクリスだったが…。

 

 

公式サイト

GET OUT      2017年    アメリカ    104min




右、監督。

 

 

 

 


グッド・タイム/GOOD TIME

2017-10-29 23:46:43 | 劇場&試写★6以上

 

トワイライト」シリーズでのヴァンパイアが代表作のロブ様ことロバート・パティンソンが、

初めて本当に評価された本作は

「神様なんかくそくらえ」で東京国際映画祭で最高賞のグランプリと最優秀監督賞を受賞した

ジョシュ&ベニー・サフディ兄弟監督作

右の弟は、今回ロブの弟役でも出演。ロブの弟というより、見た目マーク・ラファロの弟だけどね。

 

楽しみにしてたので試写にて。

 

元がかっこいいとこんな無精髭にボサ髪でもかっこいいから得。

ファンでもないけどロブ様のかっこよさ認めてます(上から)

このキャスティング、実は兄弟監督がオファーしたのではなく、

サフディ兄弟監督の前作「神様なんかくそくらえ」の宣伝用スチール写真を1枚見ただけで、

サフディ兄弟の独特なスタイルに惹かれ、強い衝撃を受けたロブ。

早速監督に連絡を取って「どんな作品でもいい。あなた達の次の映画に関わりたい。

どこにでも好きな所へついていくから。」と熱心にアプローチしたらしい。

 

 

 

 やさぐれ兄弟の特に兄貴は絵に描いたような人生お先真っ暗なダメ男。

でも弟のためもあり、弟を巻き添えに、銀行強盗を企てる。

 

が、そう簡単にはうまくいかない。

弟だけが逃げ遅れ、途中で捕まってしまう。

実兄と監督もこなす多彩な一面がある弟役。ベニー・サフディ。

 

自分に惚れてる立場を利用し、弟の保釈金をスケに出させようとするも

この女も仲の悪い母親のキャッシュカードなんぞ借りたもんだからすぐにバレて怒鳴られ、、、

 イケメンに惚れちまった姐さん的立ち位置で登場はジェニファー・ジェイソン・リー。

キスしてもらえればそれでok こちらもはまってます。

 

 

 

親切にしてくれたおばあさんの家にまんまと上がりこんで

その顔を使ってその孫の女の子までも利用。

ちゃっかり髪まで勝手に毛染め借りちゃいました

あら金髪も似合うのね。

 

病院から弟と思って助け出したのは、、、、、

顔じゅう包帯だらけの男。

包帯取れたら見知らぬ人。

お前、誰やねん

 

誰でもいーけど一緒にいて利益があるならそいつも利用。

事態はどんどん思わぬ方向に。

 

 

8/10(82点)

 

 

他人巻き込みまくり破茶滅茶なロブ様新たな魅力。

予測不能の出来事が、心地よいクールな音楽とともに駆け抜ける。

途中、何度か笑えるシーンもあり、面白い

 

自己中で自分のことしか考えてない破天荒な男だけど、弟のことは考えてる。

罪深い兄と、純粋な弟との兄弟愛。

罪深い兄も、弟のためなら危険を冒し、純粋に生きる楽しみを与える。

なかなか深い。

 

音楽はワンオートリックスポイントネヴァーでエンディング曲はイギーポップ

サントラも何気によくて、カンヌ映画祭でサウンドトラック賞受賞も納得

 

この面白い独特の世界観を劇場でぜひご堪能あれ

 

ワルもイケるね

眉は染めません

 

 

 ニューヨークの最下層で生きるコニーと弟ニック。2人は銀行強盗を行うが、弟だけ捕まり投獄されてしまう。コニーは言葉巧みに周りを巻き込み、夜のうちに金を払って弟を保釈するよう奔走する。しかしニックは獄中で暴れ病院送りになっていた。それを聞いたコニーは、病院へ忍び込み警察が監視するなか弟を取り返そうとするが---。

 

 

 公式サイト

グッド・タイム    2017年  アメリカ   100min

11月3日より、ロードショー


NYプレミアにて



カンヌ国際映画祭。





セブン・シスターズ/WHAT HAPPENED TO MONDAY?/SEVEN SISTERS

2017-10-25 01:16:10 | 劇場&試写★6以上

 

 

こないだは苦手な蜘蛛攻めにあっても耐えてたノオミさん、ラプチャー 破裂

今度は一卵性で顔が全く同じ7人姉妹、7人役をこなす

 

人口増加により、食料不足になり、遺伝子組み換えで作られた食物により

さらに人口が増加。ひとりっ子政策が強行された近未来の管理社会。

国民は皆一人っ子。二人目以上は冷凍保存で現代で生きることは不可能な世界。

1人の人格を生きることで生き延びてきた7つ子の姉妹。

 

 

 

 

デビュー作の「処刑山 デッドスノウ」(観たけど未レビュー)が日本でも話題になったノルウェーの監督、トミー・ウィルコラ。(写真、左)

この人、「キルビルのノルウェーパロディ、「キルブル」とか話題作作ってきた方。

前作の「ヘンゼルとグレーテル」は見逃しちゃってた(見ないと)

1979年生まれで感性もまだまだ若い。

 

個人的にノオミさん好きで、デビュー作の「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」以来ずっと観てきてるので

ノオミが7人てそれだけで個人的には面白い (画的にも)

デフォー様も共演だし楽しみにしていたSFサスペンス

 

 

キャスト  曜日によって変装してるわけではなく、双子の7人姉妹全員曜日が名前。 笑

 月曜(長女、Monday)ノオミ・ラパス 

 火曜 Tuesday ノオミ・ラパス! 

 水曜 Wednesday ノオミ・ラパス!! 

 木曜 Thursday ノオミ・ラパス!!!

似合う。一番しっくりくる。

 

金曜 Friday ノオミ・ラパス!!!!

土曜 Saturday ノオミ・ラパス!!!!!

意外とお似合い。

 

日曜 Sunday ノオミ・ラパス!!!!!!

 

とにかくノオミがすごい頑張ってる!!

特にウェンズデー。

ミッションインポッシブルのトムちんも真っ青の身体張ったアクション!

 

レディガガ風のノオミはサタデー。

 

 

 

ノオミ、出突っ張りのノオミづくし※ノオミさん嫌いな人は決して観ないでください。

 

 

七変化ではありません。

7つ子、とはいえ全員それぞれ個性と能力が。

共演者も何気に豪華。

ウィレム・デフォー様は7人姉妹のおじいちゃん。

 

グレン・クローズ。 「危険な情事」もそうだけど常軌逸した役相変わらずお似合い。

 

イケメンも数人出演。誰かの彼氏役。キーとなる人物に、マーワン・ケンザリ。

なかなかのいい男でした(トムちんの「マミー」にも出たのね。次回作は日本でも12月公開が待ちどおしい)

「オリエント急行殺人事件」にも出演だし、個人的に要チェック。(左)

 ウィルと実写版「アラジン」の声優で共演も。

 

ノルウェーの監督ということでノルウェー人俳優も二人。

左、なんとノオミの同僚でイヤな奴で出てたの、ノルウェーのライアン・ゴズリングこと(勝手にそう呼んでる)

コンティキで主演、ポール・スヴェーレ・ハーゲン。(左)

「ナチスが最も恐れた男」他のクリスチャン・ルーベック。(右)

 

 

 

 

8/10(84点)

 

楽しみではあったけど予想以上に面白かった〜

最初はNetflixでのみだったのかな?その時のタイトルは「WHAT HAPPENED TO MONDAY?」で月曜に何が起こったか。

クローンで同じ顔とか二役とかはあれど、一人の役者が7人も演じるって本当にすごいこと。

上手くないとできないし。でもやりがいあって面白そう。(他人事)

名前が、7人いるから月曜から日曜までで一人が怪我をしたら同じ場所を怪我させるとか、

SFなのでリストバンドで撮影したその日あった出来事を共有して

全員が知ってるようにちゃんとその日みんなで見て理解しておくとか、

一人の人生を7人で生きるって、そもそも面白い発想。

 

 

それにしても子供の頃から、自分の曜日にしか外に出られないなんて

大人になれば仕事もあるし、サンデーは学校や仕事行かなくていいじゃんとか

親友や恋人作れないじゃんとか1週間のうち1日しか外に出れないなんて拷問でしょとか

いろいろ突っ込みどころがあるものの、それぞれがキャラがあって、全員がちゃんとアイデンティティある。

得意なこともはっきりしてるし、長女ならではの思うところがあるのもわたしも6人兄弟で長女だからわかる、とか 笑

 

一人じゃないからいいと思ってるのか(思ってない)7人姉妹のうち何人かが次々容赦なく死んでいく。

先の見えない展開

SFサスペンス、ラブ、家族(姉妹)愛、アクションといろんな面があってジャンルに捉われない面白さ。

 

 都内では新宿シネマカリテのみの上映なのが残念。こういう作品ももっと大きな劇場でも公開してほしいなー。

 

 

ノオミ・ラパス、インタビュー

ノオミ・ラパスが驚異の7役演じ分けのウラ側を語る!『セブン・シスターズ』インタビュー

 

地球資源の枯渇と、遺伝子組み換え作物の影響による多生児の増加により、強制的な人口抑制が行われるようになった2073年の欧州連邦。そこではひとりっ子政策が施行されており、2人目以降は“児童分配局”に連行されて冷凍保存措置がされることになっていた。そんな中、“月曜”から“日曜”まで各曜日の名前持つセットマン家の7つ子姉妹は、それぞれが週1日だけ外出し、7人でたった1人の人格カレン・セットマンを演じることで児童分配局をあざむき、30歳まで生き延びてきたのだった。ところがある日、“月曜”が夜になっても帰宅しないという非常事態が発生する。これを皮切りに、他の6人にも危険な魔の手が迫ってくるのだったが…。

 

 

公式サイト

SEVEN SISTERS        2017年   イギリス/アメリカ/フランス/ベルギー   123min

10月21日より、公開中〜

 

 

 


女神の見えざる手/MISS SLOANE

2017-10-21 00:07:15 | 劇場&試写★6以上

 

 

銃規制に挑む、ロビイスト。

ロビー活動(lobbying)とは、特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う

私的な政治活動。

議会の議員、政府の構成員、公務員などが対象となる。

ロビー活動を行う私的人物・集団はロビイスト(lobbyist)と称される。

 

政治家の票集めをしたり、法案を動かしたりするのはロビイストの仕事の一つ。

アメリカには3万人ものロビイストがいて、政党や議員に働きかけているらしい。

 

 監督は「恋におちたシェイクスピア」「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」のジョン・マッデン。

 

それにしても、よくある名前をタイトルにした「ミス・スローン」

海外だとどうしてこうも名前がタイトル映画多いんだろう、面白そうに感じないよね 笑

日本はオリジナルの邦題つけることも多くて変なのも多いのは何度もここで言ってるけど、

今回「女神の見えざる手」なんて随分かっこいい邦題つけたものだ

邦題負けせず見ごたえある社会派ドラマ。

 

目的実現のためならどんな手段も厭わない剛腕ロビイスト、エリザベス・スローンに ジェシカ・チャステイン。

 

 

大手からスローンを引き抜く、ロドルフォ・シュミットにマーク・ストロング。

アンディ・ガルシアと毎回間違いそうになるけど

でも マークさん、いいよね。

 

 

またおまえか!

元同僚。パット・コナーズ(パッとしない名前みたい 笑)

最近悪役で出まくり、マイケル・スタールバーグ。

 

 

 

ちょい役多いけど、ちょっと憎らしい顔しててこういう敵味方どっちかようわからない役ぴったり

アリソン・ピル。

 

本職はなんなんだ、ジェイク・レイシー。

 

 

この顔見るたび「レイジングケイン」が見たくなる。

スパーリング上院議員にジョン・リスゴー。

 

どうでもいいけど部下役で出てる

ホラーで最近よく見るダグラス・スミスが、毎回、デイン・デハーンくんだと思っちゃう。

 

 

 

プライベートでも常に、ツイッターやインスタなどのSNSで、自身の信念や女性の権利、

あることに対しての正当な意見を発信しているジェシカ・チャステインには個人的に好感を持ってたけど

今回の役もまさにそんなイメージのジェシカにぴったり。

 

アメリカだけじゃない、日本の政治も腐ってきてる。

特に、アメリカでは銃規制がないために、

「どんな異常者でも店やネットで銃が買える」誰でも購入可能。

そんな銃規制のない状況下で、つい最近もまた起きたばかりの無差別発砲事件。

学校で未成年である生徒が銃を撃ちまくり、同級生たちを次々殺していく事件なども後を絶たない。

本当になんとかしてほしいと思っている中でこの映画が日本でも公開。

 

米には500万人の銃愛好家がいて、現状では銃規制法案廃止に賛成する議員が大半。

エリザベスは大胆な戦略と行動力で賛否を決めかねる議員を次々取り込み、次第に形勢を逆転させていく。

激化する両陣営の戦い、そしてだんだんと窮地に追いやられていく。

先の読めないサスペンス的エンタメとしても興味深く楽しむことのできる社会派ドラマ。

 

 

8/10(83点)

 

 

二転三転する予想しなかった展開、やられたー

イギリスの弁護士だったジョナサン・ペレラが実際のエピソードをヒントに初めて書き下ろした脚本

ジョン・マッデン監督の目に留まり、

脚本完成からわずか1年足らずという異例のスピードで映画化が実現したというだけあって(後から知った)

やっぱり脚本が秀逸

2時間超えの長さも気にならないくらい面白かった。

本当は機内映画にあって、でも地味なポスターだから見なかったら

これだったとは。と帰国後気づいたんだけど、これは字幕なしじゃ難しかったから

日本でこうして観れて良かった。

両陣営ともに、必要な票を集めるために団結してあらゆる手を使ってやり込めようとする

どんな結末に持っていくのか引きこまれて観てたけど、

ラスト近くのエリザベス・スローンの言葉。

どう持っていくのかと思ってたら意外な展開。かなり説得力ある内容で良かった。

こういうリアルで見ごたえたっぷりの社会派ドラマ、好きだなー。

 

 

大手ロビー会社“コール=クラヴィッツ&W”で働くエリザベス・スローンは、手段を選ばない巧妙な戦略と妥協のない仕事ぶりで高く評価される花形ロビイスト。ある日、銃擁護派団体から新たな銃規制法案の成立を阻止してほしいと依頼を受けるが、これをきっぱりと断るエリザベス。その情報を聞きつけた小さな新興ロビー会社のCEO、シュミットから誘いを受けると、部下を引き連れ電撃的に移籍し、規制法成立へ向けた大胆かつ巧妙なロビー活動を開始するのだったが…。

 

 

 

公式サイト

MISS SLOANE    2016年    フランス=アメリカ   132min

10月20日より、公開中〜

 

 

 

もちろんカレシじゃないわよ

 


猿の惑星 聖戦記 グレート・ウォー/WAR FOR THE PLANET OF THE APES

2017-10-19 23:06:32 | 劇場&試写★6以上

 

2011年の「猿の惑星 創世記 ジェネシス」、

2014年「猿の惑星 新世紀 ライジング」、そして本作「猿の惑星 聖戦紀 グレート・ウォー」

ということで、今回で完結の最終章らしい。

 

オリジナル版シリーズ5作品として

  • 猿の惑星(1968)
  • 続・猿の惑星(1970)
  • 新・猿の惑星(1971)
  • 猿の惑星・征服(1972)
  • 最後の猿の惑星(1973)

 

リプート版の1作目「猿の惑星 創世記」

エイプのリーダー、シーザーがどのように生まれ育ったのか、エイプたちがどうやって知能を得たのかが描かれた。

人間と、そしてまだ人間のように話すこともできなかった猿たちに何が起きていたのか。

 

2作目「猿の惑星 新世紀」

1作目から10年後。人類の文明が崩壊して生き残ったわずかな人間たち、

一方で前作よりもさらに知能を高めたエイプたちはそれぞれ集落をつくりお互いが関わることなく暮らしていた。

が、ある日お互いの集落の存在に気づいてしまう。

共存していくことを望む者と種族を守るために戦いを望む者との対立が始まる。

 

そして本作、3作目。

平和を望み共存の道を探ってきたシーザーの願いもむなしく、猿と人類が全面戦争に突入してから2年。猿の群れを率いるシーザーは、冷酷非情な大佐の奇襲によって愛する妻子を殺されてしまう。大佐への憎しみに駆られ、わずかな仲間と共に復讐の旅へと出たシーザー。その道中で口のきけない人間の少女と出会い、エバと名付けて一緒に旅を続けることに。やがて大佐のアジトである巨大な要塞に辿り着いたシーザーたちだったが、冷静さを失っていたためにあっさりと敵に捕まってしまう。しかもその施設には、多くの仲間たちが捕らえられ、過酷な重労働を強いられていた。そんな絶体絶命の状況の中、リーダーとしての責任の重さを痛感するシーザーだったが…。

 

 

前作だけわたしはイマイチだったので

今回あまり期待はしてなかったんだけど期待以上に良かった〜

監督は 前作に続いて「クローバーフィールド/HAKAISHA」「モールス」のマット・リーヴス。

 

モーションキャプチャーがリアルな動きと世界観、感情を生み出す。

 

もうシーザーがアンディ・サーキスそのものにしか見えない!

彼にアカデミー賞を、という声も高まってると聞いたけど

それも納得。全身で感情を表現する素晴らしい熱演で伝わるのは彼の力量。

 

笑担当のおサルも出てきてほんわか。

動物園出身のチンパンジーという設定で、話せて人間らしさある笑える存在でなんだか可愛い。

 

今回、人間軍の残酷な大佐にウディ・ハレルソンやな奴だけどカッコイイ

ハレルソンだからどこか同情したくなるキャラでもあるのがハマる。

 

父親を殺され、感染して声を失った人間の少女、ノバに

まだ12歳でこの美貌、アミア・ミアー。これまでTVで活躍してきた子役。

 

人間を憎むコバを否定してたシーザーだったけど、

今度は自分もコバのような人間に対して感情が芽生え、それを自覚しながらも

抑えられない自分の気持ちに揺れ、家族を殺られたことへの怒りと憎しみがコントロールできなくなる。

 

 

ついてくる仲間たちとの絆も泣かせる。

 

 

 

 

8/10(80点)

 

 

シリーズ通して一貫したテーマである、

人間は一番素晴らしいのか。なぜ猿が地球の支配者になったのか。

という部分も今回も強く訴えてくる。

 

仕事後の疲れた状態で公開日の深夜に観たけど

2時間超えだけど眠くならないほど面白かったし良かった。

「言葉を失う」という奇病が人類に蔓延することによって、人類は特別な存在から陥落していくという流れ。

うまく作ってるな〜

 

わかりやすい差別主義者の、無慈悲な大佐を演じたハレルソンも、

結局はその奇病に、皮肉にもああいう形で最期を迎えることになるという展開も面白い。

 

少女、ノバとのやりとりも泣けちゃうし

ゴリラもオラウータンも、 優しい。笑

 

家族を想う気持ちは、人間もエイプも一緒なんだよ。

 

 

迫力の映像と感動は是非、大画面で 

これで一応完結か。

またオリジナルの1から観たくなっちゃったな〜。

 

公式サイト

 WAR FOR THE PLANET OF THE APES     2017年  140min

10月13日より、公開中〜

 

 

NYプレミアにて

アミアちゃん本当に可愛すぎ。今からこんな色気でどうなるの??今後も注目の美少女〜

 

劇中では敵対するけど可愛いハレルソンとアンディさん

 

 

 

 

 


ドリーム/HIDDEN FIGURES

2017-10-03 23:31:43 | 劇場&試写★6以上

 

2月にL.Aに行った時に既に公開されてて気になってた

アカデミー賞作品賞ノミネートのうちの1本。

マーゴット・リー・シェタリーのノンフィクション小説「Hidden Figures」を原作としてセオドア・メルフィが監督・脚本。

原作であり原題の「Hidden Figures」って知られざる人物、隠された数字(数式)をかけたようになっているのに

はじめついた邦題では「ドリーム 私たちのアポロ計画」とアポロ計画でもないのについてたので

ブーイングが起こって変わって 「ドリーム」だけになったんだけど、それでも変な邦題。

ドリームじゃ何が何だか。全然この作品の意味を呈してない。

 

 

NASAで初期の宇宙開発計画を陰で支えた3人の黒人女性数学者の知られざる活躍を映画化

タラジ・P ヘンソン、ジャネール・モネイ、オクタヴィア・スペンサー。

当時、1日中机に向かって複雑な計算をする計算士の仕事は「女性の仕事」として扱われていたけれど、

キャサリンジョンソンの活躍によって、計算士の役割が宇宙開発プログラムにおいて重要であることを証明したことになる。

NASAで初めての黒人女性エンジニアとなったメアリージャクソンの仕事に対する熱意と貢献。

ドロシーヴォーンは、メンターとしてチームメンバーを励ましスキルアップをすることで、自らのキャリアアップだけでなく

チーム全体のキャリアの礎を築きあげた。

 

 

キャサリンの上司にはケヴィン・コスナー。(久々見たわ)

 

似てると思ったけどやっぱりキルステン。

すごい老けてもともと可愛くないけど普通のおばさん(ごめん)キルステン・ダンスト。

偏見を持っている自覚のない嫌な白人役お似合い。

 

ジム・パーソンズや、今年のアカデミー賞作品賞「ムーンライト」で注目されたマハーシャラ・アリ。

 

そして「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」「SEXエド」でもいい味出してた兄ちゃん

グレン・パウエルが宇宙飛行士で今回も爽やかイイ男の存在感

 

 

 

7/10(70点)

 

 

1961年だからまだ月面着陸の前に、彼女たちの功績があったからこそという知られざる人物たちのお話。

まだまだ黒人に対する偏見や差別があり、

ましてや女性が男性と同じ地位で働くことが許されない、当たり前ではない時代に

前例を次々と作り、立ち向かい夢に近づいていった勇気ある女性たち

原題が顕すように陰で、支えてきた人たちに光を当てたストーリーは、現代に生きるわたしたちにも

様々なことに立ち向かう勇気を与えてくれる。

 

わたしは個人的に数字が大嫌いで苦手なので、ちんぷんかんぷんで

こんな数学すごい人がただただすごいなーとしか思えない 笑。

 

 

人間の手計算でそれまでやってきていたものが、コンピューターの普及によって、IBMに取って代わるようになるも

人が人を信頼して生まれる、心の通いあったシーンはぐっとくるものがある。

「人間コンピューター」と呼ばれた彼女たちは、

IBMの初期のメインフレームを用いて、マーキュリー計画を支え、アメリカ初の有人宇宙飛行に多大な貢献をした。

 

ララランド」を超える大ヒット!っていううたい文句はわたし的にはそれほどか?って感じだけど。(笑)

特に大きな盛り上がりとかあるような映画ではないけど、歴史を知る上で、興味深い。

おばあちゃんになった彼女たちがエンドロールに映し出されると、もう心の中で拍手するしかない。

楽曲プロデュースのファレル・ウィリアムスの曲も良かった

 

 

 

米ソ冷戦下の1960年代初頭。アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。そんな中、NASAのラングレー研究所には、優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として働く“西計算グループ”という部署があった。ドロシー、キャサリン、メアリーはそこで働く仲良し3人組。ドロシーは西計算グループのまとめ役だったが、管理職への昇進は叶わないまま。エンジニアを目指すメアリーも、そのために学ぶ必要のあった大学は黒人に対して門を閉ざしていた。一方、幼い頃から類いまれな数学の才能を発揮してきたキャサリンは、その実力が認められ、ハリソン率いる宇宙特別研究本部に配属される。しかしそこは白人男性ばかりの職場で、黒人女性であるキャサリンを歓迎する雰囲気は微塵もなかった。それでも3人は、自分たちの力を信じて、国家的一大プロジェクトに貢献すべく奮闘していく…。

 

 

 

公式サイト

 HIDDEN FIGURES      2016年    アメリカ    127min

9月29日より、公開中〜

 

 

2016年トロント映画祭にて。

 

タラジPさん、海外ドラマ「Empire 成功の代償」シリーズで見てて勝手に親しみが、、、

グレン・パウエルといい感じ

 

 

 


スイス・アーミー・マン/SWISS ARMY MAN

2017-09-22 22:08:31 | 劇場&試写★6以上

 

 

ダニエル・ラドクリフが死体役

別にラドクリフのファンじゃないけどこれは観たくなるでしょう 

シッチェス・カタロニア映画祭で作品賞と主演男優賞、

サンダンスでは最優秀監督賞、ヌーシャテルファンタスティック映画祭では観客賞受賞など

様々な映画祭で話題となったこの映画、本日日本上陸!


原題と同じ邦題がついた「スイスアーミーマン」

これ、スイスアーミーナイフ同様、何でも対応出来る多目的使用可能な死体!という意味。 笑

 

死体というと、ホラーか?と思ったそこのアナタ!

残念ながら?本作は、ポール・ダノ演じるハンクとその死体との友情物語。

 

こんな死体は見たことない(あったら困るけど)

 

いやー オナラしまくりでアソコはコンパス代わりにされ、口から水がドバドバ、

死体役を見事にこなしていたラドクリフにまず拍手

記憶がないことから、無知のため色々教わる姿もチャーミングな死体、メニー

この片目が潰れた感じ、いいねと思ったらラドクリフの案なんだとか。

 

そしてラドクリフを背負ったまま、いつもながらに素晴らしい演技力で魅了させるポール・ダノ!

一人なぜか無人島にいて、助けが来ないので絶望的になり自殺をしようとしたところに

波打ち際に打ち上げられたメニーを見つける。

 

何と最初に書いた通り、死体メニーは 残っていた体から放出されるガスでオナラをしていたため

この勢いでどこまでいける!?とばかりに彼にまたがって人間オナラジェットスキー

 

 

監督はダニエルズというコンビのこの二人。(ダニエル・シュナイナート&ダニエル・クワン)

本作で映画デビューだけど、これまでミュージックビデオでキャリアを積んだ。

ダニエル・ラドクリフもダニエルだからタイトルロール見てラドクリフが監督もやったのかと一瞬考えちゃった。

 

 

 

ある時、死体のメニーが話すようになってから この死体、活用しまくり!

雨水がたまって口から出る水はポンプ式に好きな時にそこから水が飲めるし、シャワーにだってできちゃう

 オイオイ

 

さらには自分の髭もじゃをメニーの歯で切り、ガスで火を起こすことだって可能。

口に入れて飛ばすと狙ったものに命中!硬直した腕は斧?にもなる 

 

オナラについて、性的欲求についてまで会話が及ぶ(というかそのことメイン)

そのうち、表情もかすかに覚え、嬉しい時はにっこりできるようにすらなる。

そしてメニーは道中、ハンクが想いを寄せる女性サラの存在を知り、メニーも同じく彼女を想い、

ハンクを故郷へ連れて帰ることを決意する。

実は生きることに不器用な人間で、バスで見かけた女性に一目惚れしたまま

声もかけられないような臆病なハンクは、死体であるメニーと話しているうちに自分を省みることとなっていく。

 

 

こういうオリジナルで奇妙な話大好き!

7/10(75点)

 

 

死体が動くのも、(基本は動いてはいない)喋るのも、

ハンクの幻想ではないところがポイント

これが幻想オチだったら全て水の泡だし面白くない。

まだまだオリジナルなアイディアが活きた映画は作れるんだねと嬉しくなった。

はじめの方で、何も知らないメニーに一貫したあっちの話(思春期の男子中学生に話すような下ネタ)が続き、

一体何処へ行くんじゃ。と思った前半、その後、見事それをうまい具合に持ってった!

一人の男と死体とが、会うべくして出会って芽生えていく、純粋な愛の進化系=奇妙な友情

 

サラという、ハンクの携帯の待ち受けの女性はメアリー・エリザベス・ウィンステッド。(久々に見た)

 

家庭を持っていて、勝手なハンクの片思いというので相手は何にも知らない。

彼女の家の庭にたどり着いた時、メニーも一緒にいて

サラにもその娘にも見えていたことで、メニーの存在が明らかになって

ハンクが生み出した幻想ではなかったとわかる。

 

そしてメニーの死体は、身元不明の預かる場所もない死体として扱われると分かった時。

ハンクはメニーを思い、海に連れて行こうとする。

その行動ははたから見たら当然、頭がおかしくなったとしか思えず、

後を追ったサラの家族や、警察、ハンクの父親は驚きを隠せない。

 

死体に助けられたと主張するハンク、 ここへきてまたオナラがすごい勢いで噴射されその勢いでメニーは海へ、、、

 

恋愛が成就するでもなく、悲しくも生きる勇気を与えてくれた死体の友達との最後の別れ。

なんともこれまでにない感覚に陥り切ないラストでした

あの前半の展開からは想像もしていなかった着地。お見事。

 

気になっている方は是非

 

無人島で遭難し、死を覚悟していた青年ハンク。そんな彼の前に男の死体が流れ着く。死体からはガスが吹き出しており、思い切ってまたがってみると、まるでジェットスキーのように勢いよく海面を滑り出した。死体はその後も驚くほどの多機能ぶりで、追い詰められたハンクの窮地を救っていく。やがて過酷なサバイバルの中で、2人のあいだには確かな友情が芽生えていくのだったが…。


 公式サイト (⇦何故かどこから入っても開かない)

SWISS ARMY MAN            2016年      スウェーデン=アメリカ    97min

9月22日より、公開中〜




 

 

本物の方が顔ちっちゃいのね。

 

というか、ラドクリフ 小柄です(ポールダノも大きいし)

 


ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/ANTHROPOID

2017-09-19 13:53:33 | 劇場&試写★6以上

 

立て続けにキリアン・マーフィー出演作レビュー!

 

第二次世界大戦の最中、決死の覚悟でナチス高官ハイドリヒの暗殺(エンスラポイド作戦)を企てた

実在した2人の青年を描いた緊迫の史実サスペンス

 

監督は、わたしのお気に入り映画の一つでもある「フローズン・タイム」のショーン・エリスということで

間違いないなと楽しみにしていた本作。公開後すぐ観てたのだけどこんな遅れちゃった

ヨゼフ・ガブチーク演じるキリアンと、

相棒ヤン・クビシュには「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のイメージ強いジェイミー・ドーナンという

2大イイ男。 わたしはもちろんキリアン派(誰も聞いてない)

 

 見たことあるなと思ったら、マリー役のシャルロット・ル・ボンは「ザ・ウォーク」でジョセフゴードンの恋人役だったフランス女優。

 

キリアンのお相手の方はおばさん アンナ・ガイスレロヴァー。

 

トビー・ジョーンズも参戦。

 

 

 打倒、ナチス

彼らに与えられたミッションは、ナチスのNo.3と言われたラインハルト・ハイドリヒの暗殺。

ヒトラーの後継者と言われた男。

ホロコースト計画を推し、その極悪非道な性格から金髪の野獣とも呼ばれた憎き奴。

(ちなみに1942年に暗殺されるが、ラインハルトの推し進めていたホロコーストは部下のアイヒマンが引き継いだ)

 

 

8/10(82点)

 

男同士の友情と、命がけで祖国を守ろうとする男たちの熱い信念に、息を呑み目が釘付け。

 

呼吸が荒くなる友に、深呼吸をさせてしっかりと意識を持たせるシーン

これがまたあとでいきる。

 

祖国を守ることは、祖国が狙われることでもあり

成功しても犯人は割り出され即処刑されることはもちろん、

匿った家族が犠牲になり、すべてを失うことになる。

それでも若き男たちは使命に果敢に挑んでいく。

作戦実行後も、教会に匿ってもらった男たちは一人の裏切りによって場所が突き止められて、、、、

最後の最後まで見ごたえあり!

 

髪ざんばらキリアンがカッコイイ

 

もうすぐ公開終わっちゃうかな?

近くで劇場公開あって気になる方は是非大画面でこの迫力を

1941年、ナチス占領下のチェコスロバキア。2人の若者ヨゼフ・ガブチークとヤン・クビシュがパラシュートで降り立つ。ロンドンに本拠を置くチェコスロバキア亡命政府の密命を帯びた彼らの目的は、ナチスNo.3と言われるラインハルト・ハイドリヒの暗殺。2人を匿うチェコ国内のレジスタンスたちの中には、報復を恐れて暗殺に反対する者も少なくない。それでも2人の女性レジスタンスのサポートを受けながら、作戦決行に向けて偵察と情報収集に奔走するヨゼフとヤンだったが…。

 

 公式サイト

ANTHROPOID               2016年     チェコ=イギリス=フランス    120min

8月12日より、公開中〜

 

 

 

 

 


エイリアン:コヴェナント/ALIEN: COVENANT

2017-09-15 22:59:40 | 劇場&試写★6以上

 

 

リドリー・スコット監督による「プロメテウス」の続編であり、

79年製作のSF映画の金字塔「エイリアン」へと繋がるエイリアンファン待望の最新作

前作の内容を確認しようと自分のblog観たら何と!

「プロメテウス」からもう5年も経ってたなんて5年て早い

 

地球を後にした宇宙船コヴェナント号のクルーたちを待ち受ける驚愕の運命とエイリアン誕生の秘密。

最初の「エイリアン」の、そのもっと前の話ってことを頭に入れておかないとついつい忘れちゃう。

 

 

主演は、何だか美人でもないし可愛くもないしで個人的にはパッとしないなーと思えてしまうキャサリン・ウォーターストン。

かなり重要、アンドロイドのウォルターとデヴィッドの二役、マイケル・ファスベンダー。

髪の毛あとで切ったらどっちがどっちだかわからなくなってくる

けどそこがポイント。

 

 

先日観た「プリズン・エクスペリメント」で悪役、本作で船長となる、ビリー・クラダップ。

 

セス・ローゲン&ジェームズ・フランココンビ映画によく出るダニー・マクブライド。

タラの「ヘイトフルエイト」出演が印象的だった、デミアン・ビチルも出演。

 

アンドロイドの生みの親として、ガイ・ピアースもノークレジットで冒頭に登場。

あと、ノオミの元夫で船長としてジェームズ・フランコ。

セリフありで出てきて欲しかったなー。

残念ながらこれはオフショットみたい。

 

 

話は単純。

 

人類初の大規模移住計画により、新たな植民地となる惑星オリガエ-6を目指して2000人の入植者とともに地球を旅立った宇宙船コヴェナント号。船の管理は最新型アンドロイドのウォルターによって行われていた。ところが突然のアクシデントで、船長を含む数十人が命を落としてしまう。そしてその直後、コヴェナント号は謎の電波を受信する。急遽、船長代理となったオラムは、亡くなった船長の妻で科学者のダニエルズの反対を押し切り、進路を変更して電波の発信元である惑星へと向かう。ダニエルズ、オラム、ウォルターらが調査隊として探索をしたところ、本来の目的地よりも遥かに地球の環境に近いことが分かってくる。ところが、そんな調査隊を思いも寄らぬ事態が襲う。窮地に陥った一行の前に、かつてプロメテウス号に搭乗していた旧型アンドロイド、デヴィッドが姿を現わし、、、、!!

 

 

6/10(68点)

 

ファスベンダー🆚ファスベンダー

 

エイリアンファンには何かちょっと物足りないな〜。

前作と違って前半30分くらいが全くつまらないから、まさかの眠気きた。

新しい(というか本当はこっちが先、)エイリアンの造形は人間っぽくて

気味悪さあるし、全体のヴィジュアルがいいけど、

アンドロイドのマイケル・ファスベンダーが二役ってことでラストの展開は予想がつくし、

これからってところで終わってしまうのは続きはいつ!?ってなっちゃう。

 

アンドロイドがより人間に近づいていて、そこから生み出される葛藤、

自分が創造できるにもかかわらず、制限された世界で抑制され、

命令されたことのみを行動して生きることへの反発と自由とクリエイティブへの欲望。

この部分が重視されて描かれていたのでもうファスベンダー祭り。と言った感じ

まぁそれも悪くはないんだけど、膨らみが足りなかったな。

これまでのエイリアンシリーズの中では一番落ちる、、、

 

やられてアレが出てくるシーンはいつ見ても恐怖だし

アイツが顔にかぶさってくるシーンはいつ見てもおぞましい。

 

 

「エイリアン」シリーズは時間なければ最悪「1」だけでも観てからの方がいいし、

「プロメテウス」を観てからみて。

今ちょうど偶然、CSで「プロメテウス」やってるから観てるだけど 

ノオミ演じたショウ博士はいないけど、その話が本作でも出てくるし、観てないとわけわからなくなるよ。

結構ノオミの未来の姿がショッキングでした

「プロメテウス」であんなにも頑張ったのに〜

 

 1ではノオミさんの自己手術シーンが見ごたえアリだったのに対して、本作では

目を見開きながら引きつけるような見所がなかったのも残念だなー。

早く続きやっちゃってよー。またもし5年先なんて待てないよ。

リドリー・スコット監督!生きてるうちにお願いしますね

 

 公式サイト

ALIEN: COVENANT      2017年   アメリカ    122min

9月15日より、公開中〜

 

 

プロメテウス

エイリアン 1.2.3.4

 

 

 

 プレミアにて。