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スイス・アーミー・マン/SWISS ARMY MAN

2017-09-22 22:08:31 | 劇場&試写★6以上

 

 

ダニエル・ラドクリフが死体役

別にラドクリフのファンじゃないけどこれは観たくなるでしょう 

シッチェス・カタロニア映画祭で作品賞と主演男優賞、

サンダンスでは最優秀監督賞、ヌーシャテルファンタスティック映画祭では観客賞受賞など

様々な映画祭で話題となったこの映画、本日日本上陸!


原題と同じ邦題がついた「スイスアーミーマン」

これ、スイスアーミーナイフ同様、何でも対応出来る多目的使用可能な死体!という意味。 笑

 

死体というと、ホラーか?と思ったそこのアナタ!

残念ながら?本作は、ポール・ダノ演じるハンクとその死体との友情物語。

 

こんな死体は見たことない(あったら困るけど)

 

いやー オナラしまくりでアソコはコンパス代わりにされ、口から水がドバドバ、

死体役を見事にこなしていたラドクリフにまず拍手

記憶がないことから、無知のため色々教わる姿もチャーミングな死体、メニー

この片目が潰れた感じ、いいねと思ったらラドクリフの案なんだとか。

 

そしてラドクリフを背負ったまま、いつもながらに素晴らしい演技力で魅了させるポール・ダノ!

一人なぜか無人島にいて、助けが来ないので絶望的になり自殺をしようとしたところに

波打ち際に打ち上げられたメニーを見つける。

 

何と最初に書いた通り、死体メニーは 残っていた体から放出されるガスでオナラをしていたため

この勢いでどこまでいける!?とばかりに彼にまたがって人間オナラジェットスキー

 

 

監督はダニエルズというコンビのこの二人。(ダニエル・シュナイナート&ダニエル・クワン)

本作で映画デビューだけど、これまでミュージックビデオでキャリアを積んだ。

ダニエル・ラドクリフもダニエルだからタイトルロール見てラドクリフが監督もやったのかと一瞬考えちゃった。

 

 

 

ある時、死体のメニーが話すようになってから この死体、活用しまくり!

雨水がたまって口から出る水はポンプ式に好きな時にそこから水が飲めるし、シャワーにだってできちゃう

 オイオイ

 

さらには自分の髭もじゃをメニーの歯で切り、ガスで火を起こすことだって可能。

口に入れて飛ばすと狙ったものに命中!硬直した腕は斧?にもなる 

 

オナラについて、性的欲求についてまで会話が及ぶ(というかそのことメイン)

そのうち、表情もかすかに覚え、嬉しい時はにっこりできるようにすらなる。

そしてメニーは道中、ハンクが想いを寄せる女性サラの存在を知り、メニーも同じく彼女を想い、

ハンクを故郷へ連れて帰ることを決意する。

実は生きることに不器用な人間で、バスで見かけた女性に一目惚れしたまま

声もかけられないような臆病なハンクは、死体であるメニーと話しているうちに自分を省みることとなっていく。

 

 

こういうオリジナルで奇妙な話大好き!

7/10(75点)

 

 

死体が動くのも、(基本は動いてはいない)喋るのも、

ハンクの幻想ではないところがポイント

これが幻想オチだったら全て水の泡だし面白くない。

まだまだオリジナルなアイディアが活きた映画は作れるんだねと嬉しくなった。

はじめの方で、何も知らないメニーに一貫したあっちの話(思春期の男子中学生に話すような下ネタ)が続き、

一体何処へ行くんじゃ。と思った前半、その後、見事それをうまい具合に持ってった!

一人の男と死体とが、会うべくして出会って芽生えていく、純粋な愛の進化系=奇妙な友情

 

サラという、ハンクの携帯の待ち受けの女性はメアリー・エリザベス・ウィンステッド。(久々に見た)

 

家庭を持っていて、勝手なハンクの片思いというので相手は何にも知らない。

彼女の家の庭にたどり着いた時、メニーも一緒にいて

サラにもその娘にも見えていたことで、メニーの存在が明らかになって

ハンクが生み出した幻想ではなかったとわかる。

 

そしてメニーの死体は、身元不明の預かる場所もない死体として扱われると分かった時。

ハンクはメニーを思い、海に連れて行こうとする。

その行動ははたから見たら当然、頭がおかしくなったとしか思えず、

後を追ったサラの家族や、警察、ハンクの父親は驚きを隠せない。

 

死体に助けられたと主張するハンク、 ここへきてまたオナラがすごい勢いで噴射されその勢いでメニーは海へ、、、

 

恋愛が成就するでもなく、悲しくも生きる勇気を与えてくれた死体の友達との最後の別れ。

なんともこれまでにない感覚に陥り切ないラストでした

あの前半の展開からは想像もしていなかった着地。お見事。

 

気になっている方は是非

 

無人島で遭難し、死を覚悟していた青年ハンク。そんな彼の前に男の死体が流れ着く。死体からはガスが吹き出しており、思い切ってまたがってみると、まるでジェットスキーのように勢いよく海面を滑り出した。死体はその後も驚くほどの多機能ぶりで、追い詰められたハンクの窮地を救っていく。やがて過酷なサバイバルの中で、2人のあいだには確かな友情が芽生えていくのだったが…。


 公式サイト (⇦何故かどこから入っても開かない)

SWISS ARMY MAN            2016年      スウェーデン=アメリカ    97min

9月22日より、公開中〜




 

 

本物の方が顔ちっちゃいのね。

 

というか、ラドクリフ 小柄です(ポールダノも大きいし)

 



6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ラドクリフ君 (mezzotint)
2017-09-23 21:59:35
本日鑑賞してきました。
いやあラドクリフ君の怪演、あっぱれでした。
それにしても摩訶不思議な作品でした。
あんな死体あったら、凄いですね。
下ネタも満載、ハリー・ポッター脱皮できましたね。
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こんばんわ (にゃむばなな)
2017-09-24 00:33:16
改めて映画はマイノリティが作る文化だと思いましたよ。
だってこんな切ないラストを用意できるのは、マジョリティでは出来ないことですもん。

それにしてもダニエル・ラドクリフのおしりがいい具合に汚くて、同じ男性として何だか安心しました。
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こんにちは (yukarin)
2017-09-26 11:28:07
ダニエルくんの死体役はお見事でしたー
おしり出してサービスまでしてくれたし 笑
オナラジェットスキーはほんと笑った笑った
ラストは意外な展開でちょっとほろっとしちゃった!
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mezzotintさん☆ (mig)
2017-09-26 22:43:09
早速に見た人多いですね!
マイナーなのに全国展開なのがすごい。
発想がまず面白くて素晴らしいと思います♪
オチも良かったし。
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にゃむばななさん⭐️ (mig)
2017-09-26 22:45:04
こんばんはー、
このオリジナリティがすごいですよね。
オナラでジェットスキーとか普通子供くらいしか考えないのでは?
あっこの監督たちはきっといい意味で子供脳を持ってるんでしょう。
そうそう、お尻が毛深くてすごい!っておもしました
汚い! 笑
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yukarin⭐️ (mig)
2017-09-26 22:46:56
途中まで、えーこんなにシモネタ系で進むの??と思ったけど途中からいい具合になって着地も見事。
伏線が効いてたよね。
あんなにオナラしたり汚いお尻出したりしてエライ!
かわいそうな死体だったね、、、
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