先週の土日は常勤医が日直・当直をしていた。日中の発熱外来受診が多く、COVID-19罹患者が続々と出ていた。
月曜日に感染管理看護師から、土曜日にインフルエンザもいました、と報告があった。あまりにコロナ陽性が多い中で、「珍しいですね」、といっていた。(月曜に週末の患者発生届けに書類が束になっていた)
有症状者には、6分で結果が出る新型コロナの抗原定性検査とインフルエンザ迅速試験がセットになっているキットを使用している。コロナだと思って検査したら、インフルエンザの方が陽性だったのかと思ったが、そうではなかった。
患者さんは45歳女性で、夫が先に他院でインフルエンザA型と診断されていた。その日の朝から38℃の発熱と関節痛が発症している。検査で新型コロナ抗原定性検査は陰性で、インフルエンザ迅速試験でA型陽性と出ていた。
久しぶりに「タミフル」が処方された。タミフル処方は今年度初で、昨年度に処方されたかどうか覚えていないくらいだ。そういえばそんな薬があったという、不思議な感じがした。
インフルエンザの方は抗インフルエンザ薬があるので、受診して診断がつけば大抵は処方される。実際の効果は、回復が半日かぎりぎり1日早くなるかどうからしい。
感染症医は若い患者さんでは必ずしも抗インフルエンザ薬はいらないというが、自分が罹ればちょっとでも早く良くなりたい。処方しましょうかと訊いて、患者さんから不要といわれなければ、基本的には処方している。