なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

安定剤とコロナ

2022年12月03日 | Weblog

 水曜日は当直だったが、木曜日の午前8時20分に救急搬入依頼が来た。89歳女性が内科医院から処方されているデパス(エチゾラム)を10錠いっぺんに飲んだという。マイスリー(ゾルピデム)もあり、それも飲んだかもしれないともいわれた。

 地域の基幹病院にいったん連絡したそうだが、受け入れできなかった。前日から入院が厳しくて、虚血性腸炎の患者さんの入院依頼が当院消化器科に来たり、大腿骨近位部骨折の患者さんの手術前の待機当院依頼が来ていたので、そうだろとは思った。

 搬送途中にまた連絡が来て、この患者さんの同居の息子が前日にコロナ陽性で、濃厚接触者になっているという。(息子と二人暮らしで、その日は訪問した孫が異変を発見していた。)

 搬入後にすぐにコロナのPCR検査を行うと、陽性だった。意識は2桁で手足はゆっくりと動かしている。コロナ用の外来ブースで点滴と血液検査を行って、外来アセスメントに準じて胸部CTも行った。肺炎はなかった。(頭部CTも見たが、脳委縮のみ)

  

 外来で点滴をして、安定剤の影響が軽減するのを待つしかない。ただそれなりの年齢の息子と二人だと、そのまま帰しにくく、入院が好ましい。ちょうど感染病棟は空きがなかった。

 保健所に連絡して入院の手配を依頼した。基幹病院の感染病棟で診てもらえることになり、搬送となった。ありがとうございます。(週末に感染病棟が空くので、引き取ることも可能とは伝えていた)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする