なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

腰椎圧迫骨折とMR

2022年12月05日 | Weblog

 土曜日の日直当直から日曜日の日直まで、大学病院外科の先生がバイトで来ていた。結構いいパソコンが買えるくらいのバイト代になるが、発熱外来も診るので疲れるだろうと思う。

 土曜日の午後に市内の病院から、通院している90歳女性の入院依頼が来た。バイトの先生から、入院させていいでしょうかと連絡がきた。なんでもその病院では院内でコロナのクラスターが発生して、入院させられないそうだ。入院で1日分の点滴を出してもらうことにした。バイタルには問題がない。

 日曜日に病室に診に行くと、1日点滴をしたためか、開眼して小さな声でひとことの発語はある(もともと認知症・介助で車椅子移動)。数日点滴をして、嚥下調整食を食べられるかどうかだ。

 

 腰椎圧迫骨折の82歳女性が入院していた。整形外科の外来で診断はするが、入院は内科で診ている(腎臓内科の若い先生が担当していた)。

 5月に第4腰椎の圧迫骨折を来していた。MRIだとわかりやすいが、腰椎単純X線でも第4腰椎がつぶれているのはわかる。ただし、新旧はわからない。

 

 今回は整形外科医は下部胸椎の圧迫骨折疑いとして検査していた。腰椎単純X線ではわからない。腰椎MRIで見ると、実際は第3腰椎の圧迫骨折だった。T1で低信号、T2(脂肪抑制)で高信号に描出される。

 

 脊椎はMRIがないとわからない。神経症状がなければ、部位診断が多少違っても治療は変わらないかもしれない。ただし鑑別診断もあり、(質的診断が全部できるわけではないが)MRIがないと診療は難しいかもしれない。

 

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