なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COVID-19、肩関節炎

2022年10月08日 | Weblog

 10月3日月曜日に保健所から、COVID-19 に罹患した82歳女性の外来アセスメントが依頼された。1日(土)にデイサービスに行った時に発熱があり、地域の基幹病院を受診してコロナ陽性と診断された。解熱薬のみ処方されていた。

 心臓ペースメーカー植え込み術後で、降圧薬3種類と利尿薬(フロセミド)が処方されていた。尿カテーテル留置もあった。内服の抗ウイルス薬を出してもよかったと思う。

 外来アセスメントというよりは、入院させてほしいということらしい。発熱が続いていて、胸部CTで両側肺にすりガラス陰影(右<左)も認めていた。酸素飽和度は95~96%(室内気)だった。感染病棟に入院として、レムデシビルと補液で治療を開始した。

 入院した翌日の夜間から高熱となり、右肩関節痛を訴えた。右肩関節の腫脹と熱感があり、圧痛著明だった。

 発熱した日に自宅で転倒して右肩を打撲していた。胸部CTの時は、両上肢を挙上して撮影できていた。骨折らしくはないが、対応した感染管理ナースに訊くと、そういえば少し痛がっていたかもしれないという。

 感染病棟内で右肩関節のポータブル撮影を行った。整形外科医は変形はあるが、骨折はないようだという。固定だけということだった。

 NSAIDs(セレコキシブ)内服を開始すると(湿布も2枚で覆った)、解熱して右肩痛は軽減した。経過からは骨折によるというより、関節炎の時の反応に近い。隔離解除までは、三角巾固定で骨折疑いとして経過をみることにした。

 高齢者のコロナだけでも大変なのにやれやれなのだった。肺炎もあり、ポータブルの胸部X線も撮影したが、すりガラス陰影なので、判断しがたい。

 

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