なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

総胆管結石がありそう

2020年10月17日 | Weblog

 水曜日は内科の別の先生が夏休み分で休んでいた。毎年国内でも南の島(久米島など)に出かける先生だが、今年はどこにも出かけない(出かけられない)ので、夏休みを消化していなかった。仕方なしにといった感じで、10月に残りの3日を飛び飛びに休みにしていた。

 その先生が担当している83歳男性が前日から発熱して、尿混濁を呈していた。排尿困難があり、尿カテーテルが留置されていた。尿路感染症としてレボフロキサシン内服が処方されている。解熱傾向ではあるが、食欲低下していたので、病棟の看護師さんから連絡がきた。

 泌尿器科外来(外部の医師担当)で前立腺癌で治療していた。血清PSAが正常化していたが、直近の値は少し上昇していた。排尿困難は前立腺の問題だろうか。

 病室に行くと、元気に会話できた。昨年肺炎で入院した時に担当して、それ以前にも一過性脳虚血発作で診たので、見覚えのある顔だった。点滴はしたくないというので、水分を多めにとるようお話した。

 

 この患者さんは先月発熱があり、肺炎疑いで通院している内科医院から紹介されてきた。検査で肺炎はなかった。血液検査で肝機能障害があり、エコー・CTで胆嚢内に小結石とdebrisがあった。急性胆嚢炎として治療して、炎症反応・肝機能は軽快していた。

 CT画像を確認すると、確かに胆嚢内に小結石がある。総胆管は拡張していないが、末端に結石があるように見える。肝機能障害も胆道系酵素も上昇して、血清ビリルビンも3.6まで上昇していた。

 総胆管結石がありそうだと伝えて、MRCPで確認するかどうかはおまかせする。

 

 フランスの新型コロナウイルス感染症患者が、1日1~3万人というのはすごい数だ。その何倍かのPCR検査しているはずだから、気が遠くなるようだ。

 県内では数人から10数人で推移していて、このくらいなら県内の感染症病棟を回していける。重症者も幸いほとんどいないようだ。忽那先生がNHKのTVで、高齢者の罹患が増えてきて、それとともに重症者が増えてきていると言っていた。横ばいから増加に転じていくのだろうか。

 

 

コメント (1)
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