金曜日の夕方に、内科の若い先生(地域医療研修の内科専医)が新規入院患者さんの指示を出していた。市内の医院から、5日前から発熱が続く61歳女性が紹介されてきていた。胸部X線で右下肺野(右2弓に沿って)に陰影がありそうということで、肺炎疑いとして紹介された。
これは正面だけでもわかるが、右中葉の位置なので、側面写真があればもっとわかりやすい。病院だとすぐに胸部CTで確認してしまうので、実は側面はあまり撮っていない。
紹介先の医院は、高熱が続いたり痛みの程度が強いとすぐに紹介してくれる。この患者さんはCRPが19.2mg/dlと高値だったので、相当びっくりして紹介したと思われた。重症度からは「外来治療も可能」に相当して、酸素吸入も不要で補液も必要なく、1週間の抗菌薬投与で退院にできそうだ。当院としてはちょうどいい患者さんになる。
高齢者では胸部X線正面だけではわかりにくい下葉背側の肺炎が多い。胸部CTで確認した後に、肺炎があるという目で見ても、指摘できないこともある。自分がクリニック勤務で、単純X線しかとれないとしたら、肺炎疑いは正面と側面を撮影しようと思う。
昨日は久しぶりに近くの温泉に行ってきた。先週は土曜日の夜に入院患者さんの急変でそのまま病院に泊まった。先々週と来週の土曜日は日直で、再来週は学会で出かけるので、土日休みは今週だけになる。