なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

総胆管結石は落ちたはず

2019年11月01日 | Weblog

 昨日は内科当番だったが、特に当直の外科医からの連絡はなかった。朝方午前7時過ぎに64歳男性が2日前からの発熱・心窩部痛で受診していた。もともと消化器科の外来に通院していて胆嚢結石がある。

 血液検査では白血球11600・CRP1.5と上昇していた(CRPは2日経過の割に低い)。AST 85・ALT 161・ALP 426・γ-GTP 386・総ビリルビン1.4と胆道系疾患を示唆する肝障害を認めた。血清アミラーゼも1228(50~200)と上昇していて、総胆管結石の総胆管末端への嵌頓が疑われる。

 腹部CTでは胆嚢が腫大していたが、胆道系の拡張は認めなかった。膵臓の腫大・周囲脂肪織の浸出液もなかった。あるとすれば、総胆管結石がいったん嵌頓して、うまく排石したという経過だ。

 MRCPで確認しても、総胆管結石はなかった。胆嚢壁は軽度に肥厚している。外科医に訊いたところ、週末はPTGBDで経過をみて、週明けに胆嚢摘出術を予定しているという。

 

 今日は内科専攻医のホスト病院である、医療センターの研修責任者の先生が来院した。専攻医の面接の後、病院管理者の先生、院長先生といっしょに研修についてお話しを伺った。症例登録と病歴要約が滞っているので、急いでJ-OSLERに入力する様にということだった。

 

 

 

 

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