なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

外科は緊急手術

2019年11月23日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。土曜日の午前中は開業の先生方が診療しているので、あまり受診はないが、今日は祝日なので当番医しか診療していない。受診数が多いのを覚悟していたが、当番医が内科小児科クリニック(内科医と小児科医の夫婦)なので、そちらを受診したのか、今のところ受診数は少な目ですんでいる。

 精神遅滞があり、施設に入所している64歳女性が、朝からの発熱・痰がらみ(施設でのSpO2も低下)で受診した。

 副腎の手術歴があり、慢性服腎不全でコートリルを内服している。感染症の発症で、副腎不全の増悪を来すのが、これまでの通例だった。今日は意識障害の程度は軽度だった。ただし肺炎は両側肺にあり、軽度ではなかった。

 入院で、抗菌薬投与とステロイド点滴静注を開始した。

 

 救急外来に出ていると、当直(看護)師長さんに外科のトップの先生から連絡が入った。当番の麻酔科医に連絡をとりたいとい内容だった。5日前に他院の泌尿器科から転院してきていた79歳男性が緊急手術になるそうだ。

 この患者さんは前立腺癌で治療していたが、治療抵抗性になり、当院で主に緩和ケア継続の目的だった。転院してすぐから前立腺癌の直腸浸潤により内腔狭窄をきたして、腸閉塞になった。

 保存的に経過をみたかったらしいが、CTで腹水貯留も認めて、手術と要すると判断していた。術式はS状結腸人工肛門造設だった。多発性骨転移・多発性肝転移もあり、胸水も貯留している。かなり厳しそうで、主治医の先生は土日の休みはなくなるのだろう。本当にお疲れ様です。

 

 

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