なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

インフルエンザ出ました

2019年08月06日 | Weblog

 昨日感染管理ナースから報告があった。その日、外科に入院していた77歳男性が、インフルエンザA型と診断されていた。術後腸閉塞で1週間以上前から入院していたので、見舞客かスタッフからの感染も疑われたが、先週末まで同室に入院していた患者さんからの感染が疑われるという。

 それは血液透析で通院している患者さんで、上気道症状・倦怠感で短期間入院していた。その患者さんの家族が次々に上気道症状に罹患していたという。孫が最初で、その両親から祖父母へという経緯だった。(当院では透析が外科の扱いなので、透析患者さんは外科入院が多い)

 その2人の患者さんは数日同室で、透析患者さんは数日で症状軽快して、すでに退院していた。インフルエンザA型発症の患者さんは先週末から発熱があり、入院での高熱ということで画像検査・血液検査が行われた。CTで左肺の背側に軽度の気管支肺炎像があった。

 主治医の外科の先生がインフルエンザ迅速検査も提出していたのでそうと判明したが、していなければ発熱の原因は肺炎とされただろう。両方あるので「インフルエンザ罹患で肺炎併発」となった。治療はすでにラピアクタ点滴静注をしていて、抗菌薬が開始されていた。

 透析患者さんが来た時にインフルエンザ迅速試験を勧めてもらうことにした(同意がないと、強制はできない)。入院したのは時間外だった。時間外の入院も毎日一通りチェックしている。確かその患者さんが入院した翌朝に(夜間に入院)、単なる上気道炎だとしても入院では大部屋はまずい(個室管理)と思ったのを思い出した。外科病棟入院だったので、指摘はしていなかった。

 

 スタッフのフォローをどうするかといっている間に、病棟の看護師さん1名が高熱で受診してインフルエンザA型と診断された、という報告も来た。接触した看護師さんを調べてもらって、希望者には予防投与することにした。

 

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