教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

マンガが語る教師像

2007年02月10日 20時13分10秒 | Weblog
 今日は若干ゆっくり起きました。昨日、何かとストレスがたまっていたので、無理しないようにと思いまして。
 昼から登校。今日は、山田浩之『マンガが語る教師像-教育社会学が読み解く熱血のゆくえ』(昭和堂、2004年)を読んでおりました。1970年代から2000年代初頭までに出版されたマンガを通して、マンガの読者であった学校生徒・若い主婦層が抱いていた教師像(関連して学校像)を明らかにする本です。自分たちに踏み込むことは拒絶するが、一方で自分たちの問題を解決してくれる、という矛盾した教師像を抱く生徒たち、休みも多く簡単で楽な仕事に従事しているという教師像を抱く若い主婦層、という事実が浮かび上がり、非常に興味深く思いました。内容は新書本のように読みやすい。なお、山田浩之氏は、我が広島大学教育学講座の助教授でもあります。私もときどきお世話になっており、学問に対する姿勢など尊敬する先生の一人です。
 夜、友人Yと映画へ。お互い疲れているようで(笑)。『墨攻』見に行ってきます。
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